2023/02/28
コラム
探見丸スクリーンで宙層の沖イカを攻略 ビーストマスター 2000
INDEX
「これを見てください、探見丸スクリーンに宙層反応が出てます。サバや小魚の反応だと思いますが、この周りにはイカもいるはずです」
内房勝山港・利八丸のヤリイカ&スルメ船のミヨシで、松田が手にしたビーストマスター 2000の探見丸スクリーンが、水深170~200メートル前後の宙層に浮く反応を映し出していた。
「落とし込みで狙ってみます」
ポイントはこの冬好調な洲ノ崎沖の220メートルダチ。投入した直結仕掛けが水深170メートルに到達すると、松田はリールのスプールをサミングして仕掛けの落下を止め、竿先を注視しながらアタリを3秒待ち、変化がなければ5メートル刻みで止めを入れつつ落とし込みでタナを探っていく。するとこの作戦が当たった。
190メートル付近で仕掛けを止めた直後にククンと竿先が震え、グイッと竿を立てると乗った。
松田は波などによる船の上下動でイカが外れるのを防ぐため、毎秒1.5~1.8メートルとやや早めの速度で巻き上げる。上がってきた仕掛けをよどみなくたぐり込み胴長25センチ級のスルメをダブルで取り込んだ。その後は水深200メートル前後を転々と流し、宙層から底付近へとタナが変わりヤリイカ、スルメ交じりの拾い釣りが続く。
「ビーストマスター 2000は、3000番クラスのパワーとスピードを持ちながら軽くてコンパクト。ヤリイカやスルメを始めアカムツやオニカサゴなど、手持ちで積極的に誘う攻めの釣りが釣果につながることが多いターゲットにもピッタリです」
自重わずか690グラム。手巻きリールに引けをとらないパーミング性を備えた軽量コンパクトボディに、毎分215メートル、5キロ負荷でも142メートルという巻き上げ速度はビーストマスター 2000ならでは。大型スルメやヤリイカを多点掛けしても余裕で巻き上げるパワーを持ち、入れ掛かり時、移動を繰り返すときもスムーズに対処できるという。
当日は派手な多点掛けこそなかったものの、松田はヤリイカ2杯、スルメイカ7杯を釣り上げ13時に沖揚がりを迎えた。
「今日は拾い釣りでしたが、ヤリイカのトップシーズンはこれから。この電動リールで大型の多点掛けをぜひ楽しんでほしいですね」と言いながら、笑顔で船を下りるのであった。FISHING TACKLE
ビーストマスター 2000
最大巻上速度毎分215メートルのハイスピードとハイパワーを発揮する高耐久ブラシレスモーター「GIGA-MAX MOTOR」、耐久性を大幅に向上させた強化ギアシステム、多彩なアクションを生み出す電動ジギング対応のNEW EJモード、探見丸スクリーンなどシマノ独自の数かずの機能を搭載。ヤリイカやスルメはもちろん、アカムツやオニカサゴなどの中深海、青物、ルアーのジギングなど幅広い釣り物で活躍する。
【探見丸スクリーン】
すべての探見丸搭載船で使用できる探見丸スクリーンを装備。リールのモニターにカラー魚探が表示され、海底水深、海底形状、群れの大きさや魚体長(ACCU-FISH®)などが表示される(※ACCU-FISH®機能は、ACCU-FISH®対応の親機搭載船のみ使用可能)。
【GIGA-MAX MOTOR】
ビーストマスターシリーズのみに搭載される、パワー、スピード、耐久性を備え、高温時においてもパフォーマンスが落ちないブラシレスモーター。
【強化ギアシステム】
減速ギアをベアリング支持にするなど、ブレや摩耗を大幅に低減して耐久性を高めた強化ギアシステムを搭載。
【サーモアジャストドラグ制御】
安定したドラグ性能を維持するために、ドラグが滑っているときはモーターの回転数を自動的に下げてドラグ部の発熱を抑える制御機能。
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