2025/09/02
コラム

湯川マサタカが楽しむライトエギング in東北・南三陸

アウェイの洗礼、強風と先行者多数のタフコンディション

湯川さんは近年、ツツイカ類を狙うライトエギングの釣り場の開拓に注力している。今回訪れたのは6月下旬の宮城県・南三陸エリア。
事前に釣具店で情報収集したところ、「ムギイカ、釣れ始めました」という釣果写真のポップが目に飛び込んだ。店員さんへ聞くと、釣れているのは一つの港のみ。しかも港内で主に釣れている場所は2ヶ所のみだという。
簡単ではないという情報を仕入れ、現場に向かった湯川さんだが、現地は強風が吹き荒れ、多くの先行者が立ち並ぶ厳しい状況だった。
「イカは居るということやね。ただ、この風はキビシイなぁ(笑)」と湯川さんは苦笑しつつも、風裏となる場所を探して日暮れを待った。
地元アングラーも苦戦する中、沖のボトムで状況打開!


「かなり沖のボトムだね(笑)。一回アタって、エギの姿勢を真っ直ぐに立て直したら、バンッとアタってきた。底潮も効いていたから喰ってくれたね」
その後も同じ攻め方でムギイカを連発し、この日のヒットパターンを確立した。

常夜灯のない漁港でも釣れるのか検証
2夜目は、常夜灯のない堤防である検証を開始する湯川さん。「昨晩は沖のボトムで釣れた。だったら常夜灯のないところでも釣れるんじゃないかな、と」
ライトエギングの基本である常夜灯を前提とした場所選びをあえて外す。2夜目の釣り場は常夜灯のない、水深が深く、潮通しの良い堤防をセレクトしたが、それで夕方近くになると続々と釣り人が現れる。今夜のライトエギングは堤防の先端で粘り倒す展開となった。

明るいうちに水深を把握する湯川さん。セッピー2.2号に約2グラムのシンカーを追加しても着底まで74カウント。「水深15~16mはある。エグない?(笑)」

連発かと思いきや、イカがアミを捕食し、難しい夜に。
幸先よく1杯目のイカを釣り上げた湯川さんだが、その後は反応が途絶えてしまう。足元に現れたイカをサイトで狙うも素通り。よく観察するとイカが捕食しているのはアミのようなものだった。
「アミみたいなものを食ってる(笑)。初めてのパターンだね。だからエギで釣るのは難しいのかも」
ライトエギングにおいてアミパターンの重要性、今後の課題を発見した湯川さんは、「常夜灯の有る無しより潮が動くか、が大切。今夜は終始、良い感じに潮が効かなかった」 と振り返る。
2夜目のハイライトはジンドウイカの1杯のみに終わったが、今回の新たな発見がライトエギングをさらに進化させるに違いない。湯川さんが魅せるライトエギングの今後の動向にも注目だ。

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