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2021/09/16

コラム

2021ジギングシーンを席捲するブランニューモデルの実力

2021年の夏から秋にかけて、ジギングスペシャリストである山本啓人さんを唸らせるタックルが続々とリリースされる。ロッド、リール、ライン、ジグ・・・、そのすべてを山本さんに解説していただいた。ジギングシーンをリードする、怒涛の新作ラッシュに乗り遅れるな!

▲三重県大王崎沖でのテスト釣行でキャッチした40kgオーバーのキハダ。ロングウェバーのアピール力とフォールアクションによる喰わせ力を証明した一本だ。

スピード革新!
オシアジガーに新たなギア比、MG&XGが登場

オシアジガーにこれまでにないギア比のアイテムが登場するということですが、これによって山本さんの釣りはどのように変わりますか?

オシアジガーシリーズに新たなギア比のアイテムが登場しました。1500番のXGモデル、 2000NRのMG、XGモデルです。


オシアジガー1500、1501にXGモデルが追加されたことは、自分の釣りの幅が大きく広がる、と考えています。
1500XG は2000HGと同等の巻き取りスピードを達成しています。小型のボディで、より大型リールと同等のスピードで釣りを展開できるということは、より軽量なタックルで釣りを楽しめるということ。ライトジギングではさらにスピードを生かした釣りができるし、深場を攻める場合には小型のリールでライトに楽しむことができる。これからのジギングシーンはかなり変わってくると思いますよ。 

オシアジガー2000NRMG、2001NRMGは、今後の近海ジギングの定番的なギア比になっていくのでは、と期待しています。水深100mより浅いポイントを釣るときに、HGだと少し巻き上げが速すぎると思うことがありました。100mより深いポイントを攻めるときはいい感じでも、浅いとジグが回転してしまう。これは凄い違和感だし、釣果にも結びつかない。HGより少しギア比を下げたMGなら快適に釣りが出来る。近海ジギングではオールマイティに活躍するギア比だと思います。

オシアジガーに新たに仲間入りしたのは1500&1501XG、2000NR&2001NRのMG、2000NR&2001NRのXG、全6アイテム。リーリングスピードを操ることで、これまで以上に多彩な攻略が可能になることは間違いない。

2000NRXG、2001NRXGはずっと欲しいと思っていたギア比の設定です。
どうしても魚が口を使ってくれないとき、喰ってくれないときに、スピードでバイトを引き出すための、ひとつの手段になると思うからです。最大巻き上げ長は132cm。SWスピニングの14000XGと同等の巻き取りスピードです。凄いですよね。これからの時代の新しいジギングのスピードになってくると思います。深場のスローの釣りにも頼もしい存在になると思います。水深が深くなるとラインが放出されることでスプールに巻いたラインの径が細くなります。どうしてもハンドル一回転のラインの巻き量が少なくなってしまう。これではジグを横方向に飛ばしにくく、意図したジグアクションが出しにくい。XGモデルなら深場のスローの釣りを2000番サイズで展開できるようになる。ライトに楽しめることは大きな利点になると思いますよ。

異なるギア比のリールを使い分けることはスピードを使い分けることにつながります。
これからはより多彩な攻め分けが可能になるということですね。

MG、XGモデルが追加されたことで、2000番では4つのギア比を選択することが可能です。これで近海のジギングはすべて網羅できると思います。


ギア比を落として浅場で大型を狙うこともできますし、高いギア比のモデルを使ってスピードを生かしたリアクションバイト狙いの釣りを展開することもできます。1匹の魚を喰わす手が、リールの選択だけでも4つになった、ということです。当然、引き出しが増えてくるし、出来ることが増えてくる。4つのギア比を使い分けることで、魚に出会うチャンスがいままで以上に増えると思いますよ。

スプールの互換性があるのは嬉しい(XGモデルをのぞく)。ターゲットやフィールドに合わせて効率よくラインをチェンジすることが可能だ。

超高感度&超高出力!
スロー系ジギングロッドの最高峰、誕生。

オシアジガーリミテッド

スロー系ジギングロッドのフラッグシップモデルとしてリリースされたオシアジガーリミテッド。一見すると頼りないほどの細身、軽量ロッドですが・・・。

僕自身、オシアジガーリミテッドを持って最初に感じたことは、とても軽いということ。高反発な素材を使っていて凄く高感度、フルソリッドモデルのように細身に作られています。一般的にロッドはパワーを上げると硬くなってしまいます。でも今回のオシアジガーリミテッドは軟らかいのに反発力があり、強い。そして感度も凄い。


ティップからバットエンドまでブランクスが途切れることのないワンピース設計で、グリップの中のブランクスの曲がりまで配慮しています。ジグの重みをロッド全体で受け止めてロッド全体で返す、そんなイメージで、より少ない力でより高出力にジグを操ることができます。細身のロッドはネジれやすい、ブレやすいという短所がありますが、それを感じさせず、しかも高出力を発揮。本来は相反する要素なのですが、スパイラルXコア、ハイパワーXを搭載することで実現できたブランクスだと思います。超細身で超高出力、こんなロッドはいままでになかったと思いますよ。

パワフルなジャークにもしっかり対応。見た目に反するような高出力設計で、思い描いた通りのジグアクションを演出可能だ。

採用される各フィーチャーもフラッグシップモデルにふさわしい、最先端テクノロジーを駆使したものが多いようですね。

超感度にはブランクスだけでなくカーボンシェルグリップの採用も大きく貢献していると思います。
カーボンシェルグリップは中の芯の部分が中空になっているのが特長。海からの情報を振動としてとらえ、その振動をグリップが増幅し、手元を通してアングラーに伝えてくれる構造です。魚の寄り、潮のヨレ、ときにはジグにフックが当たる振動まで分かる超高感度です。いままでのオシアジガーシリーズにも、グリップがカーボン製のものはありました。でも、今回のカーボンシェルグリップは、体に触れる部分がすべてカーボン製。卓越した高いカーボン成型技術がなければできないグリップだと思います。


採用されている3Dチタントップと3DチタンのXガイドは、3Dテクノロジーで成形した一体構造。
シマノの冷間鍛造技術の高さを感じてもらえると思います。実際に使ってみるとラインが絡むようなトラブルが凄く少ない。ガイドフットはとても短く、固定する部分も少ないので、ロッドの曲がりを妨げにくい。凄く綺麗に曲がって、綺麗に復元する。今回のロッドを作り上げるためにはどうしても必要なガイドだと思います。レングスを揃えた5アイテムがラインナップ。スロー系ジギングロッドの最高峰として死角はありません。

超高感度を実現した要因のひとつ、カーボンシェルグリップ。今回の仕様は手が触れる部分すべてをカーボン化。設計難易度が極めて高い、軽量、中空、肉薄、皇室な構造体により、感度が大幅に向上している。

ブランクス性能を最大限に発揮させるための重要パーツ、ガイド。オシアジガーリミテッドには、3Dテクノロジーで成型した一体構造のXガイドを搭載。特別仕様のゴールドI.P処理を施した3Dチタントップガイドを採用している。

サーディンウェバーを進化させたロングバージョン!
抜けよくスライド幅大。絶妙なフォールアクションで誘う

オシア スティンガーバタフライ サーディンウェバーをベースにした、ロングタイプのジグがリリースされます。

いままでのシマノ製ジグにはないシルエット、アクション、引き抵抗の感触を追求したジグがオシア ロングウェバーです。オシア スティンガーバタフライ サーディンウェバーをベースにしながらロングシルエットに形状を調整。引き抵抗は軽く、ジャーク後はキラキラとフラッシングしながらゆっくりフォールするのが特長です。


どうやっても釣れない、となるとジグのシルエットを小さくする傾向が強いと思います。
でも、このロングウェバーに関しては、釣れないときこそより重く、大きいものを使ってほしいですね。普段250gを使っているフィールドであれば、290g、320gというサイズを投入してほしい。ワンサイズ、ツーサイズアップすることで、アピール力、ジグが泳ぐ力、光が明滅する力が増します。フォールアクションも長くなり、ジグ自体が理想的な動きを演出してくれます。魚のほうから好んでバイトしてくる、そんなジグに仕上がっていると思います。

釣れないときこそヘビーウエイトにチェンジする、これが山本流、ロングウェバーのローテーションアドバイスだ。

使い方の基本、他のジグとのローテーションなど、アドバイスをお願いします。

大きくシャクってラインスラックを作ってあげることを意識するといいと思います。
ジグが勝手に動いて魚を誘ってくれる、そんなイメージで使うことができます。これまでのジグで喰わないときにこそ使って欲しいですね。僕の場合は、サーディンウェバーをメインジグとして使い、喰わないときにロングウェバーかオシア スティンガーバタフライ TGガトリングを投入する、という感じでローテーションしています。喰わないときにジグを小さくするだけでなく、大きくするという引き出しを増やすことができると思います。大きく、強い手として繰り出せますよ。


ターゲットはサクラマスから青物、中深海の魚たち、大型魚はキハダ、カンパチまで網羅します。
テストを繰り返すなかで、三重県の大王崎沖で40kgを超えるキハダもキャッチできました。大海原を釣るマグロジギングのように、魚を探していく必要がある釣りでも、ハイアピール、ハイフラッシングのロングウェバーは、広く魚を引き寄せる力があると思います。スケールブーストも搭載しています。このホログラムパターンは強力に魚にアピールします。とても効きますよ。

玄界灘でキャッチした10kgオーバーのヒラマサ。使用ジグはロングウェバー250g、カラーはゼブラグロー。中層反応に対応すべく、速巻きから少しスピードを落としてワンピッチにチェンジしてヒットさせた。

どこでも誰でも使いやすいセンターバランスジグに
アピール力を増した6色のNEWカラーが登場!

定番のセンターバランスジグ、オシア スティンガーバタフライ センターサーディンにスケールブーストを含めた新色が仲間入りしました。

僕にとってはど真ん中のメタルジグ、パイロットジグ中のパイロットジグでありながら最終手段にもなる。そんなジグがオシア スティンガーバタフライ センターサーディンです。今回の新色は6色。そのうちの5色はスケールブーストを採用しています。センターサーディンはフォールが速いジグなので、フォール中にスケールブーストが生み出してくれる光の乱反射はとても効果を発揮すると思いますよ。


フォールは速いけれど上げのアクションでは少しブレーキが掛かるのも特長のひとつ。ブレーキが掛かって失速するときも乱反射の効果は大きいと思います。マッチザベイト、という意味でもウロコ模様のアピール力には期待できますね。よりターゲットを狂わせてくれると思いますよ。ベースとなるカラーはシルバーやアカキンなどベーシックなものが多いですが、キョウリンムラサキはタチウオに使ってみたいですね。フルグローは青物のイカパターンや根魚狙いにも活躍すると思います。

001 キョウリンシルバー

幅広いシーンで活躍する、コストパフォーマンスに優れた強力ライン

強くてリーズナブル、すべてのアングラーに歓迎されるライン、グラップラー8とはどんなラインなのでしょう?

グラップラー8はライトジギングからマグロ狙いのジギングまで幅広く使えるラインだと思います。なんといっても強度があります。イザナスという原糸を使っているんですが、そのなかでも高強力グレード。強い原糸をVT工法という構造が均一になって強力アップに貢献する工法で編み上げている。めちゃくちゃ強いラインです。耐熱グレードのシリコンコーティング、ヒートシンクを施してあるので、長時間の使用、長時間ファイトでもラインの劣化が少ない。安心して使えますね。


また0.8~8号と幅広いラインナップで、細号数も充実しているのでスーパーライトジギングなどは非常に出番が多くなりそうです。コストパフォーマンスがいい、ということも嬉しい特長でしょう。理想としては釣行ごとに新しいラインに巻き替えたい。でも、なかなか難しいのが現実だと思います。それでもコストパフォーマンスに優れたグラップラー8なら、従来よりも多くラインを巻き替えることができると思います。常に新しいラインで大型のターゲット、難しいターゲットに挑戦してほしいですね。

ラインは消耗品。数値通りの強さを期待するなら、可能な限り新品の状態を保ちたい。安定した強さを確保しながらコストパフォーマンスがよいグラップラー8の登場は、アングラーだれにとっても朗報だ。

強度が高くタフ、シンプルで使い勝手もよいタックルボックス

オフショアでの使用を前提にしたタフなタックルボックス、HDタックルボックスもリリースされます。

HDタックルボックスは強度が高く、座っても、乗ってもらっても大丈夫なタフなタックルボックスです。

 

リールはもちろん、ラインや小物、重たいジグを入れても強度がしっかりあって割れにくいので、必要なものをすべて安心して収納することができます。余計なものがないシンプルな構造なので、船上で邪魔になりにくいのもいいですね。足をひっかけるようなこともなく、角も丸いので安全に使えると思います。
滑り止めがついているので、揺れる船上でも滑ってぶつかるということが少ないと思います。丈夫なので車での釣行はもちろん、遠征釣行でハードに扱っても問題ない。宅急便で送っても安心ですし、航空便の手荷物預けもそのままで大丈夫。

オシアオリジナルのネイビーブルーはとても劣化に強いカラーなので、長期間の使用でも色褪せが少ないのが嬉しいですね。


初回生産分のみ付属してくるステッカーは復刻版で、ちょっとしたストーリーがあります。01年の初代ステラSWを作るとき、ハンマーヘッドシャークを選んで強度テストを繰り返し行っていました。シマノとして思い入れのある魚であり、強さの象徴でもあるハンマーヘッドシャークをモチーフにしたステッカーです。初回生産分に附属する限定ステッカーは赤いハンマーヘッドシャークですが、青いバージョンは購入が可能です。

揺れる船上での定番、ボックスに座っての記念撮影。頑丈で滑りにくい、シンプルなHDタックルボックスは、タックル収納以上の活躍も果たしてくれる。

WEB LURE X MOVIE【オシアジガー】OCEA JIGGING in 玄界灘【21AW SHIMANOジギング新製品】

WEB LURE X MOVIE【オフショアジギング】グラップラー8×山本啓人【オシア】

WEB LURE X MOVIE【オフショアジギング】HDタックルボックス×山本啓人【タフなタックルボックス】

プロフィール

山本 啓人 (やまもと ひろと)

[インストラクター]

幼少時、身近な海でのエサ釣りを経て、ルアーフィッシングをスタート。 ソルトゲーム全般に親しむ過程でジギングに出会いハマる。 現在は「理論と勘を駆使して考える」釣りであるスロー系ジギングに没頭し、その魅力を発信している。

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