2020/10/31
コラム
ライトゲームロッドで楽しむテンヤタチウオ
今年、テンヤタチウオが大ブレイクした東京湾。
富所潤さんが提案する「もう一つの楽しみ方」とは……。
ライトゲームロッドで始めてみよう
「もちろんテンヤ専用ロッドは優れた点が多いのですが、それがなくては釣りができないわけでもありません」
白い船体に青いストライプの入った大型船がズラリと並ぶ横浜市金沢漁港・忠彦丸の船着き場で、富所潤さんが3本の竿を示しながら語る。
「今日は「ライトゲームCI4+ TYPE73 H190 RIGHT」と、「ライトゲームCI4+ TYPE73 HH185 RIGHT」で釣りながら、専用ロッド、「サーベルマスターXTUNE テンヤ 73 M190 RIGHT」も使ってみます」
いわゆる「ライトゲームロッド」を富所さんが持ってきた理由は、この日のテンヤタチウオ専門乗合が象徴していた。
平日ながら満船となった中で、テンヤタチウオ経験者は富所さんと友人のほか1名。ほとんどの人がゲームロッドやテンビン仕掛け用のタチウオ竿を用意しているのだ。
東京湾のテンヤタチウオは、第一段階として専用タックルを持っている、または購入したファンの間で拡大。その動きに触発され、初心者、ベテラン問わず多くの釣り人が興味を持ち、動くと、爆発的に拡大した。
つまり現在は第二段階にあり「楽しそうだからやってみようか」という人が非常に多い。
「いきなり専用ロッドは……という方に、いかにテンヤタチウオを楽しんでもらうか。その選択肢としてライトゲームロッドをおすすめしたいのです」
リールのハンドルを巻いて誘い、
アワせる「巻まき掛がけ」とライトゲームロッドの相性
港を出て南下すると、すぐに猿島沖へ着く。水深60m台で釣り始めてしばらくすると、110cmを軽く超えるタチウオが上がる。
最初はライトゲームCI4+ TYPE73 H190 RIGHTと、「バルケッタプレミアム150DHの組み合わせ。このセットはライトアジ、ライトアマダイ、ライトヒラメなどで広く活躍する。
釣り方はゆっくり巻きながら、時折止め、小さなシャクリを織り交ぜて誘い、アタリがきたら竿はそのままリールのハンドルを2〜3回巻く、を繰り返しハリ掛かりに持ち込む「巻掛」。富所さんのフェイバリットパターンだ。
「巻掛はテンヤを落ち着かせ、じっくり誘い、しっかり追わせる釣法です。そのため竿先はしなやか、胴から元がしっかりとしたTYPE73も向いています」
とくにテンヤを動かし過ぎる傾向が見られる初挑戦の方には、TYPE73のライトゲームロッドと、竿の動きを抑える「巻掛」の相性がいいと富所さんは言う。
船上はドラゴンを釣った人、頭を悩ませる人など様々で、富所さんの所へ釣り方を聞きにくる人もいる。
そんなとき、富所さんは「巻掛」を勧める。そして時間が経つと「釣れました!」と笑顔が返ってくる。
富所さんは喰いが落ちた終盤、サーベルマスターXTUNE テンヤ 73 M190 RIGHTと、「フォースマスター600DH」の組み合わせによる超低速巻と「巻掛」で攻略、ラストまで釣り続けた。
「テンヤタチウオは皆さんが普段使っているライトゲームロッドでも十分に楽しめます。そこで、もっと面白さを追求したいと思ったら、専用ロッドへ進んでも遅くありません」
テンヤタチウオが関東で根付くには、誰もが手軽にチャレンジできる道具や釣り方が欠かせない。でも、それは「釣れる方法」でなくては楽しくない。
ライトゲームロッドと「巻掛」の組み合わせは、その代表例と言えそうだ。
FISHING TACKLE
ROD
ライトゲームCI4+ TYPE73 H190 RIGHT
全長 1.90m
継数 2本
仕舞寸法 125.0cm
自重 126g
オモリ負荷 30~100号
ライトゲームCI4+ TYPE73 HH185 RIGHT
全長 1.85m
継数 2本
仕舞寸法 120.0cm
自重 127g
オモリ負荷 40~120号
サーベルマスター XTUNE テンヤ 73 M190 RIGHT
全長 1.89m
継数 2本
仕舞寸法 142.5cm
自重 135g
テンヤ号数 30~60号
REEL
バルケッタプレミアム150DH
ギア比 6.9
最大ドラグ力 5.5kg
自重 255g
糸巻量PE[タナトル8] 0.8号400m
1号 330m
1.5号 200m
ハンドル長 55mm
フォースマスター600DH
ギア比 5.1
最大ドラグ力 8.0kg
自重 500g
糸巻量PE[タナトル8] 2号300m
3号200m
ハンドル長 55mm
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テンヤ
サーベルマスター 船テンヤ ゲキハヤ
【取材協力】東京湾奥金沢漁港・忠彦丸
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