2021/04/02

コラム

難攻不落のA級磯 ヒントは足元にあり 熊本県天草市高浜「小ケ瀬十兵衛」【後編】

度重なる寒気の流れ込みでようやく海水温が下がってきた。
かねてから狙いを定めていた熊本県天草市高浜の沖磯では寒グレが始動。
コンディションの良い丸々とした口太を求めてシマノフィールドテスターの只松雄司さんも動いた。


●前回記事はこちら
難攻不落のA級磯 ヒントは足元にあり 熊本県天草市高浜「小ケ瀬十兵衛」【前編】

魚のパワーを迎え撃つ胴調子

海底の地形は具には分からないが、グレの隠れ場が足元にあるだろうことは容易に想像がつく。釣り人の関心はそこからどれだけグレを離すことができるか。言い換えれば、どの程度エサを追ってグレが根離れするのかということ。
釣り人がよく上がる磯はエサが豊富なため目の前に落ちてきたものを喰うだけでこと足りる。そのような環境で生活するグレであっても、魚は安全が確保されれば無警戒にエサを欲する生き物だ。
只松さんは15m沖の潮目に集中してマキエを投入した。複数の潮がぶつかりエサが滞留しやすい状況だ。根の近くにいるグレも潮が動くときばかりはエサを追う。そのタイミングまで根気よく待った。
するとその瞬間は突如現れたのである。ウキが10cmほど水面下にシモってから一気に消し込んだ。
案の定、足元へ一目散に突っ込んでいく。
さて、いかにして浮かせていくか。瀬ギワの攻防戦が始まる。

腕との接地面積を増やすファイティングサポートグリップを肘にあて思い切り曲げて粘り強いやり取りを展開。

まるでショックリーダー

オーバーハングへ向かってロッドが大きく弧を描く。これ以上奥深く逃げ込めば瀬ズレでラインブレイクする恐れもある。力強い突進に手応えを覚えた只松さんだったが、ロッドを立てたまま魚の引きを吸収している。なぜそんなに余裕があるのか。
そのヒントは、BB-X スペシャルSZⅢを伝って魚の動きを捉えているグリーンのラインにあった。引張強度を落とさずに伸びる特性を持つファイアブラッド ストレッチ。胴調子のロッドと高伸度ラインの組み合わせは、魚の反転に対するアワセの衝撃を吸収し魚の動きに追随。そして粘り腰で浮かせていく。
このラインを使うことも1.5号のロッドを撰択した理由の一つだった。
ラインを巻き取り徐々に間合いを詰めていくが、十兵衞のグレは引きが強い。しつこく突っ込んでいくあいだテンションを掛け続ける。ここ一番の勝負のとき、瀬ギワでのやり取りは伸されたら負ける。
ようやく寄ってきたのは45cmのグッドコンディションの口太だった。

リールはメタリックなカラーリング。端正でクールな印象をまとうBB-Xテクニウムに情熱の赤を散りばめたファイアブラッドエディション。

ファイアブラッド ストレッチ。伸びることで衝撃を吸収。高切れの防止や先調子の竿とも相性がいい。もちろん胴調子の竿に対しては粘りを付加してくれる。

LIMITED PRO MASTER FLUORO TOUGH-MUD。根や魚の歯に対する擦れに強く、安心してやり取りができるストロングハリス。瀬キワの攻防戦を有利に展開。

沈黙を破ったのは45cmの良型だった。足元に突っ込まれたが1.5号のパワーで浮かせた。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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この記事で使用している製品

ロッド

BB-X スペシャル SZⅢ

リール

BB-X テクニウム

ライン

ファイアブラッド ストレッチナイロン サスペンド

ライン

リミテッドプロ マスターフロロ タフマッド

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