ハンドル周りをはじめ、飛躍的な精度の向上が図られたBB-Xテクニウム。このモデルチェンジに伴い最大巻上長107cmのXXGがラインナップに加わりました。私がとても好きなこの超ハイスピード設定は仕掛け回収時や魚のランディングが速くなるのはもちろんですが、使い方は高速巻きがメインではありません。魚を掛けた時、竿を曲げ込んだままの状態を保持し道糸やハリスを労わりながら、少ないハンドル回転でじっくり魚との間合いを詰める。これが私が実践するXXGでのやり取りの基本。さらに加えれば、ハンドルの巻き終わり位置と巻き始め位置は常に前方一択とする事。これは糸を送った後でもハンドルが回転しないSUTだから可能になるスタイルです。より巻きの安定性が高められたSUTブレーキⅡにより、これら一連のハンドル操作の流れがとてもスムーズになりました。
また今回の大きな進化のひとつが軽量化されたMGLローターの搭載です。レバーを緩める時っていうのはロッドを握る力も連動して逃げるので、体勢を崩しやすい。でもMGLローターはわずかなテンションで軽く優しくスムーズに回転するため体勢を維持したまま、片手だけでのロッドワークでも快適さが増しましたね。ブレがなく信頼の置けるSUTブレーキⅡ、レスポンスの良いMGLローター、そして待望の超ハイスピードXXG。新しいBB-Xテクニウムは私の理想にグッと近づいた仕上がりになっています。