2016/08/10
コラム
磯チヌ コース:大知 昭と行く『愛媛・御荘湾』
INDEX
釣果レポート
釣行者 (順不同)
窪田 康則様 (当選者)、木下 真哉様 (当選者)、大知 昭(シマノ アドバイザー)
釣行日程・場所
2016年8月10日(水) in 愛媛・御荘湾
はるばる富山県から駆けつけた窪田さん(左)と岡山県から参加の木下さん(右)。大知さん(中央)の気さくな人柄にふれて、釣行前夜の楽しいひとときを過ごしました。
釣行当日、御荘湾南岸の高畑地区にある渡船店、大島海産さんに到着。事務所に飾られた迫力ある大チヌの魚拓や写真に目を奪われつつ、スタッフのみなさんと記念撮影。
スタッフに案内されるまま港の筏に行き、そっと船の下をのぞき込むと……。
なんと50cm前後の黒鯛が群れを成して遊泳。御荘湾の魚影の濃さを物語る光景に出会いました。
出船前に大知流遠投釣法のカギとなるマキエ作りをレクチャー。完成したマキエを手で確かめた木下さんは「今までこんなに粘りのあるマキエを作ったことがありません!」と驚かれていました。
渡船で5分ほど走った高畑地区のゴロタ浜に渡って釣りスタート。20mほど沖にかけ上がりがあり、その向こう側にマキエと仕掛けを遠投して狙い始めます。
普段、富山県で黒鯛の遠投釣りを実戦している窪田さん。鋭いスイングでマキエを遠くに飛ばし、ポイントを作っていきます。大型に備えてロッドは極翔 1.5-530、リールは普段から使い慣れたご自分のBB-X HYPER FORCE C2000DXG、道糸3号、遠投ウキ000号、ハリス3号、チヌバリ3号をチョイス。
竿を並べながら疑問に思ったことをその場で大知さんに聞けるまたとない機会。マンツーマン指導にも熱が入ります。
なんと1投目に窪田さんが30cm弱の黒鯛をキャッチ。「仕掛けを入れて待っていると穂先が押さえ込まれました。1投目で釣れるなんて初めてです」(笑)
釣り始めてしばらく釣果が出なかった木下さん。大知さんが仕掛けをチェックしてハリスに打つガン玉を再セッティング。木下さんのタックルは、ロッドが極翔 硬調黒鯛 1.5-530、リールがBB-X TECHNIUM 2500DXG SUTブレーキタイプ、道糸とハリス2.5号、ウキが鱗海ZERO PIT 遠投SP 0号、チヌバリ2号です。
横風が強く、釣りづらい状況。こんなときは仕掛け投入後のラインメンディングが何より大切。ロッドのさばき方を細かくレクチャーします。
「道糸を修正しながら待っていたら、仕掛けを回収しかけた途端、道糸が走りました」と木下さん。横走りに耐えながら黒鯛との距離を詰めていきます。
御荘湾での初黒鯛を手に「大知さんに釣らせてもらった感じの1尾です(笑)。次は自分で釣りますよ~」と木下さん。
実戦経験の多い窪田さんは、大知さんの一挙手一投足をつぶさに観察されていました。名手の技を間近で見られることは、ドリームツアーならではの貴重な体験です。
1投目以降、アタリが途絶えていた窪田さん。粘り強く攻めて待望のヒット。
しかし、サイズに恵まれず、思わず苦笑い!
窪田さんと木下さんに一通りのアドバイスをしたあと、遠投釣法で40~50m沖に潜む黒鯛にアプローチする大知さん。本気の釣りは見ているだけで迫力があります。タックルは、ロッドが鱗海 SPECIAL 1.2-530、リールがBB-X TECHNIUM 2500DXG SUTブレーキタイプ、道糸がLIMITED PRO HYPER REPELα NYLON 2.5号、遠投ウキ0シブ、ハリスがFIRE BLOOD HARD-TIDE EX FLUORO 2.5号、チヌバリ2号です。
ほどなくヒット。鱗海 SPECIAL 1.2-530を存分に曲げ込んで、強烈な横走りに耐えながら寄せてきます。
美しい銀鱗が水面に横たわりました。
惚れ惚れする魚体の46cm。大知スマイルがこぼれます。
パワフルな引きを堪能させてくれた黒鯛に「ありがとう」と声をかけながらリリース。
木下さんに待望の一撃が来ました。浅瀬まで寄せた途端、強烈な横走り。極翔 硬調黒鯛 1.5-530のバットパワーを活かして耐えます。
大知さんがジャブジャブと海に入りタモ入れを決めてくれました。
大型黒鯛を仕留めて木下さんと大知さんががっちり握手。
検寸すると堂々の51cm。「人生で初めての年無しです。大型黒鯛を狙って来た御荘湾ですが、まさか本当に釣れるとは…。ドリームツアー最高です!」と木下さん。
さらなる大物を狙って灘前地区にある作業場前の磯にポイントチェンジ。
「大型黒鯛を釣るには、あまり狙われていない釣り場に入ることが大切」と大知さん。期待に胸をふくらませて3人が釣り始めます。
過去に数多くのロクマルが上がっている御荘湾。木下さんはさらなるサイズアップを狙います。
30mほど沖の深みに狙いを定め、リズムよくマキエを打ってポイントをつくっていく窪田さん。
足元からダラダラとシモリが伸びているため、ここでも遠投が釣果を上げるカギになります。
思うようにアタリが出ず、苦戦していた窪田さん。穂先に出た小さなアタリをとらえて30cm弱をキャッチ。
太陽が西に傾き、夕マズメのゴールデンタイムが迫ります。のどかな景色に溶け込みながら、緊張感の漂う静かな時間が流れます。
黒鯛の気配を感じ取ろうと、集中力を高めて穂先の動きを追い続ける大知さん。
太陽が山の端に隠れて一気に光量が落ちたとき、大知さんの鱗海 SPECIALがきれいな弧を描きました。水面に浮かせたのは良型黒鯛。待ってました!
「穂先でラインを少し張ったらスーッと走ったね。あきらめんでよかったよ。やるときはやるじゃろ!」と価値ある48cmを取り込んで満足顔の大知さん。
納竿の時間が迫る中、ラストチャンスに賭けて粘り強く釣り続けるお二人。
この日、良型に恵まれず苦戦していた窪田さん。大知さんが横に付いてアドバイスしながら釣り続けると、最後の最後に極翔 1.5-530が大きく絞り込まれました。
窪田さんが浮かせた黒鯛を大知さんが取り込んで、興奮のクライマックスが完結!
「年無しには届きませんでしたが、この1尾の価値は50cm以上です」としみじみと喜ぶ窪田さん。大知さんの的確なアドバイスを実戦することで引き出した黒鯛。その過程を身をもって体験できたことが、窪田さんにとって何ものにも替えがたい収穫となりました。
丸一日、存分に釣りを楽しんで夜の食事会。窪田さんは「最後の1尾は、大知さんに間近で指導していただいたからこそ引き出せた1尾。マキエや仕掛けを正確に入れ続ける大知さんの技は圧巻でした。このような夢の企画に参加させていただいて本当にありがとうございます」。
51cmを仕留めた木下さんは「いつもシマノのホームページや釣り雑誌で見ている大知さんを横に見ながら釣りができ、まさにドリームツアーでした。この思い出は一生忘れません」。
おいしい料理に舌鼓を打ちながら、疲れも忘れて釣り談義に花を咲かせ、大満足のツアーを終えました。
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