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2024/05/07

コラム

メタルスッテゲームin韓国 富所潤

メタルスッテゲームin韓国 富所潤
シマノインストラクターの富所潤さんが、韓国でメタルスッテゲームにトライ。その特徴や相違点、釣るためのコツ、タックル選びなど、エキスパートならではの視点によるハウツーや楽しさを、熟練者にはもちろん、初心者にも分かりやすく伝授する。

タックル選びと使い分け

今回富所さんが準備したのは、カウンター付きのベイトタックルと、レバーブレーキのスピニングの2タックル。
船の真下に付いたイカを、タナを把握しつつ、しっかり刻んで釣るためのカウンター付きベイトタックル。またキャスティングで光の届かないエリアからイカを誘うスピニング。
下からか(ベイト)斜めからか(スピニング)というのが大まかな使い分けになる。

ベイトタックルはセフィアSSメタルスッテB66ML-SにバルケッタFカスタム150DH。PE0.6号にフロロ3号のリーダーを結ぶ。
ベイトタックルはセフィアSSメタルスッテB66ML-SにバルケッタFカスタム150DH。PE0.6号にフロロ3号のリーダーを結ぶ。

ベイトタックルはセフィアSSメタルスッテB66ML-SにバルケッタFカスタム150DH。PE0.6号にフロロ3号のリーダーを結ぶ。

ベイトには下がノリノリスッテⅡ15号(写真)、上はフワフワスッテⅡMサイズのコンビネーション。

ベイトには下がノリノリスッテⅡ15号(写真)、上はフワフワスッテⅡMサイズのコンビネーション。

もう一本のスピニングはセフィアXTUNEメタルスッテS70MH-S/RにハイパーフォースLB C3000MHG。リールにはセフィア8+0.6号にセフィアリーダー3号をセット。スイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号を装着。
もう一本のスピニングはセフィアXTUNEメタルスッテS70MH-S/RにハイパーフォースLB C3000MHG。リールにはセフィア8+0.6号にセフィアリーダー3号をセット。スイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号を装着。
そのタックルにはオモリグを。セフィアコロコロスッテにセフィアスイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号(写真)を組み合わせる。
そのタックルにはオモリグを。セフィアコロコロスッテにセフィアスイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号(写真)を組み合わせる。
スピニングのタックル解説中、斜め引きにヒットしたケンサキイカが、韓国初キャッチとなった。
スピニングのタックル解説中、斜め引きにヒットしたケンサキイカが、韓国初キャッチとなった。
ベイトとスピニングのように、2本を同時に使うスタイルが韓国では主流となっている。

ベイトとスピニングのように、2本を同時に使うスタイルが韓国では主流となっている。

メタルリグとオモリグの違い

上がエギ(あるいはスッテ)、下がオモリ(メタル)のメタルリグは、アタリが出やすく、メタルの重さを変えることによってタナや潮に合わせていくことができる。
逆に上がオモリで下がエギ(あるいはスッテ)の組み合わせのオモリグは、エギが常にオモリの後から動くことが特徴。例えばリーダーが1mの場合、40mにオモリをステイすれば、39mから41mまでを誘うことができる。ただし、ラインが張っていないとアタリが取りにくいので、オモリとエギの状態を考えることが必要だ。

メタルリグの上をスイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号にチェンジ。15mでのバイトをベースに攻めて連発。ダブルヒットはメタルリグの醍醐味だ。
メタルリグの上をスイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号にチェンジ。15mでのバイトをベースに攻めて連発。ダブルヒットはメタルリグの醍醐味だ。
メタルリグの上をスイスイドロッパーフラッシュブースト1.8号にチェンジ。15mでのバイトをベースに攻めて連発。ダブルヒットはメタルリグの醍醐味だ。

スッテとエギの特徴

潮馴染みが良くゆっくり落ちるノリノリスッテⅡは、潮の遅い時などに有効。コロコロスッテは、引き抵抗が小さく扱いやすいのが特徴となる。
ドロッパーとして使えるフワフワスッテⅡは、イカの大きさに対応するS・M・Lの三サイズ。ラトル入りもある。ラトル入りは、スレ具合など状況に応じて投入しよう。

カラーローテーションに絶対的な正解はない。タイプの違うカラーを準備して、釣れなくなったら素早く交換を繰り返すのが富所さんのおすすめの狙い方だ。
カラーローテーションに絶対的な正解はない。タイプの違うカラーを準備して、釣れなくなったら素早く交換を繰り返すのが富所さんのおすすめの狙い方だ。
メタルリグに使用する仕掛けは、エダスの長さで3タイプ(ショート、ロング、パラソル)、エダスが2本のダブル、投げることに特化したキャストがある。
メタルリグに使用する仕掛けは、エダスの長さで3タイプ(ショート、ロング、パラソル)、エダスが2本のダブル、投げることに特化したキャストがある。
オモリグ用の仕掛けの他、オモリグ+エダス1本がラインナップ。反応するエダスの長さを確認するのに便利だ。

オモリグ用の仕掛けの他、オモリグ+エダス1本がラインナップ。反応するエダスの長さを確認するのに便利だ。

レバーブレーキ、カウンター付きリールのメリット

スピニングタックルでのレバーブレーキの優位性としては、フォールのオン・オフ、スピード調整などが人差し指一本でできること。また、ランディングでの巻き込み過多を瞬時に解消することもできる。
ベイトタックルにおけるカウンター付きリールの特徴は、タナの把握が数値として確実にできること、再現ができること。自分が釣りやすいテンポを作ることができるので、ゲームをより自分らしく展開できる。
戦略こそがメタルスッテゲームの本位という富所さんのスタイルも深く理解できるはずだ。

ベールを見ることなく操作できることで、視線を常にティップに向けられるので、繊細なアタリを逃さずフックセットに持ち込める。
ベールを見ることなく操作できることで、視線を常にティップに向けられるので、繊細なアタリを逃さずフックセットに持ち込める。
アタリのタナが狭いシビアな状況こそカウンターが有効になる。また、バルケッタのフォールレバーはフォールスピードの繊細な調整が可能だ。
アタリのタナが狭いシビアな状況こそカウンターが有効になる。また、バルケッタのフォールレバーはフォールスピードの繊細な調整が可能だ。
アタリのタナが狭いシビアな状況こそカウンターが有効になる。また、バルケッタのフォールレバーはフォールスピードの繊細な調整が可能だ。

ドラグ設定

「ドラグは緩めちゃいけません」。
身切れを心配するあまり、緩すぎる設定の人が多いというドラグだが、アクションさせる時にドラグが出てしまい、エギが動かなくなるほどの緩さはむしろ釣果に悪影響だと富所さん。ファイト中はドラグではなく、ロッドのいなしで対応するのが基本。パラソルクラスで、はじめてドラグが出るのが適切な設定だ。

身切れはアワセの動きをコンパクトにすることで対応できる。ケンサキ系であれば肘から先、手首を返す程度で十分という。

身切れはアワセの動きをコンパクトにすることで対応できる。ケンサキ系であれば肘から先、手首を返す程度で十分という。

ロッド選び

専門性が高い分、迷うのがロッドセレクトだが、選び方の基本は仕掛けから。
メタルリグ用のロッドは操作性を重視した先調子(F表記)、オモリグ用のロッドは粘りやパワーを重視した胴調子(R表記)になる。
さらに、ロッドの硬さ(ML・M・MH・Hの順で硬くなる)があり、使うスッテやエギのサイズ、狙うイカの大きさによって硬くしていく。
仕掛けを選び、さらに釣行するエリアでのスッテやオモリの重さの傾向から選んでいくのが望ましい。

入門者におすすめのロッドは、セフィアBBメタルスッテシリーズ。Fタイプのベイトが3機種とスピニングが1機種、Rが2機種のラインナップ。
入門者におすすめのロッドは、セフィアBBメタルスッテシリーズ。Fタイプのベイトが3機種とスピニングが1機種、Rが2機種のラインナップ。
お手頃な価格帯ながら、ティップやブランクスなどには高い機能が詰め込まれており、入門モデルとは思えない仕上がりになっている。
お手頃な価格帯ながら、ティップやブランクスなどには高い機能が詰め込まれており、入門モデルとは思えない仕上がりになっている。

大物狙いのコツ

やはり釣りたいパラソルサイズ。となれば、少しだけ特別な攻略法が必要になる。
まずはエギを大型にすること。そして、浅くなると小型になることが多いので、指示棚よりも下のレンジから狙うこと。アタリは少なくなるが、そこは割り切ろう。
誘い方は激しくし過ぎず(50cm~1m程度の幅)、ロングステイ気味にすると大物と出会える確率は高くなるという。

富所さんは、セフィア コロコロスッテ12号にセフィアスイスイドロッパー2.5号をチョイスした。
富所さんは、セフィア コロコロスッテ12号にセフィアスイスイドロッパー2.5号をチョイスした。
釣れているタナは15m前後だったが、深場から始めて25mでヒット。狙って釣った大型は格別だ。

釣れているタナは15m前後だったが、深場から始めて25mでヒット。狙って釣った大型は格別だ。

プロフィール

富所 潤 (とみどころ じゅん)

[インストラクター]

アオリイカをはじめ、その他のツツイカ系を含めたライトタックルゲームに没頭。アングラーが楽しい・面白いと思えるような釣り情報を発信し続けている。整形外科医の顔を持つため"イカ先生"と呼ばれる。

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