2024/05/07
コラム
メタルスッテゲームin韓国 富所潤
タックル選びと使い分け
今回富所さんが準備したのは、カウンター付きのベイトタックルと、レバーブレーキのスピニングの2タックル。
船の真下に付いたイカを、タナを把握しつつ、しっかり刻んで釣るためのカウンター付きベイトタックル。またキャスティングで光の届かないエリアからイカを誘うスピニング。
下からか(ベイト)斜めからか(スピニング)というのが大まかな使い分けになる。
メタルリグとオモリグの違い
上がエギ(あるいはスッテ)、下がオモリ(メタル)のメタルリグは、アタリが出やすく、メタルの重さを変えることによってタナや潮に合わせていくことができる。
逆に上がオモリで下がエギ(あるいはスッテ)の組み合わせのオモリグは、エギが常にオモリの後から動くことが特徴。例えばリーダーが1mの場合、40mにオモリをステイすれば、39mから41mまでを誘うことができる。ただし、ラインが張っていないとアタリが取りにくいので、オモリとエギの状態を考えることが必要だ。
スッテとエギの特徴
潮馴染みが良くゆっくり落ちるノリノリスッテⅡは、潮の遅い時などに有効。コロコロスッテは、引き抵抗が小さく扱いやすいのが特徴となる。
ドロッパーとして使えるフワフワスッテⅡは、イカの大きさに対応するS・M・Lの三サイズ。ラトル入りもある。ラトル入りは、スレ具合など状況に応じて投入しよう。
レバーブレーキ、カウンター付きリールのメリット
スピニングタックルでのレバーブレーキの優位性としては、フォールのオン・オフ、スピード調整などが人差し指一本でできること。また、ランディングでの巻き込み過多を瞬時に解消することもできる。
ベイトタックルにおけるカウンター付きリールの特徴は、タナの把握が数値として確実にできること、再現ができること。自分が釣りやすいテンポを作ることができるので、ゲームをより自分らしく展開できる。
戦略こそがメタルスッテゲームの本位という富所さんのスタイルも深く理解できるはずだ。
ドラグ設定
「ドラグは緩めちゃいけません」。
身切れを心配するあまり、緩すぎる設定の人が多いというドラグだが、アクションさせる時にドラグが出てしまい、エギが動かなくなるほどの緩さはむしろ釣果に悪影響だと富所さん。ファイト中はドラグではなく、ロッドのいなしで対応するのが基本。パラソルクラスで、はじめてドラグが出るのが適切な設定だ。
ロッド選び
専門性が高い分、迷うのがロッドセレクトだが、選び方の基本は仕掛けから。
メタルリグ用のロッドは操作性を重視した先調子(F表記)、オモリグ用のロッドは粘りやパワーを重視した胴調子(R表記)になる。
さらに、ロッドの硬さ(ML・M・MH・Hの順で硬くなる)があり、使うスッテやエギのサイズ、狙うイカの大きさによって硬くしていく。
仕掛けを選び、さらに釣行するエリアでのスッテやオモリの重さの傾向から選んでいくのが望ましい。
大物狙いのコツ
やはり釣りたいパラソルサイズ。となれば、少しだけ特別な攻略法が必要になる。
まずはエギを大型にすること。そして、浅くなると小型になることが多いので、指示棚よりも下のレンジから狙うこと。アタリは少なくなるが、そこは割り切ろう。
誘い方は激しくし過ぎず(50cm~1m程度の幅)、ロングステイ気味にすると大物と出会える確率は高くなるという。
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