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2024/01/12

コラム

ヤリイカの鍵もシャクリの感度 最先端沖イカロッド「イカセブン」の実力

イカセブン MH170はヤリイカ狙いにおすすめのモデル。200メートルを超える深場でもシャープにシャクることができ、穂先の感度もかなり良い
イカセブン MH170はヤリイカ狙いにおすすめのモデル。200メートルを超える深場でもシャープにシャクることができ、穂先の感度もかなり良い
シマノ最新タックルを手に名手が実釣する「タックル最船端」。今回は松田竜也が沖イカ専用ロッド「イカセブン」を手に、ヤリイカ狙いで長井港より剣崎沖へ向かった。

「シャクリの感度に優れた竿」
4代目「イカセブン」を松田竜也はそう表現する。
通常、竿は軽量・細身へ進化する場合が多いが、イカセブンは違う。ブランクスにはスパイラルXコア、ハイパワーXという大物竿などに用いられるテクノロジーを搭載、全モデルにおいて強度を優先し、高負荷時にブレず、ネジレず、シャープなシャクリを実現できる調子を求めた。
なぜか。
ご存じのとおり近年のスルメイカ・ヤリイカは深場、速潮の傾向が強まっている。
従来のイカ竿では竿がネジレたりブレてシャクリにくく、仕掛けの動きを実感できないこともある。これではイカの触りや乗りは分からない。
しかも最近は静止している穂先に明確なアタリを出すほどイカが濃密な日は少ない。
つまり、シャクリや微速巻きといった誘い、動きの中で竿がブレず、変化を感じ取る感度がなくてはイカを掛けられない。
その最先端の沖イカに対応したロッドが、新しいイカセブンなのだ。

松田竜也はヤリイカでも直結仕掛け。ストレスなく釣りに集中できるのがいいと言う

松田竜也はヤリイカでも直結仕掛け。ストレスなく釣りに集中できるのがいいと言う

11月の剣崎沖、水深150~200メートル。松田竜也はイカセブン MH170と8本ヅノ直結仕掛けで釣り始めた。
北風が強く吹き波も高い中、光三丸は的確にヤリイカの反応をとらえ、松田は着実にヤリイカを釣り上げていく。
これから本格的な冬を迎えるとヤリイカ釣りはサバの猛攻に悩まされる日が増え、ヤリイカ直結が注目を集める。普段、ヤリイカでも直結仕掛けしか使わない松田の釣り方は次のとおり。

着底で乗りがなければ2回ほど大きくシャクってツノを踊らせる

着底で乗りがなければ2回ほど大きくシャクってツノを踊らせる

着底したら様子を見るように糸ふけを取る。イカの触りがなければオモリを海底から離して、大きくシャクって落とす、を2回繰り返してツノを踊らせる。そして竿先をやや下げた姿勢で5~10メートル微速で巻き上げて誘う。
ツノを踊らせたらこの姿勢で微速巻き。ヤリイカはこのとき乗ってくることがほとんど
ツノを踊らせたらこの姿勢で微速巻き。ヤリイカはこのとき乗ってくることがほとんど

ヤリイカの乗りを察知するのは微速巻きの時。穂先に現れる変化を視認したら、巻き速度を変えてヤリイカを掛ける。
巻き上げは竿を下げた姿勢。この日はビーストマスター 2000で速度14~15で巻き、上層にきてからは12に緩めた。
「竿が硬いからイカがバレることはないと思います。大切なのは巻き上げ速度ですが、一定の数字では言い切れません」
そう語る松田の巻き上げ術は、巻き上げ中に竿先が一定の状態を維持するように速度を調整する方法。具体的には、船の揺れ、潮の抵抗、イカの引きなどで竿先が不規則に動かないよう、その都度、巻き上げ速度を調整して竿にかかるテンションを一定に保つ。

高負荷に耐え、ネジレない強靭なブランクスを実現させるため、スパイラルXコアとハイパワーXを搭載。ダブルX構造はトップモデル同様の仕様

高負荷に耐え、ネジレない強靭なブランクスを実現させるため、スパイラルXコアとハイパワーXを搭載。ダブルX構造はトップモデル同様の仕様

これらヤリイカ直結の釣り方において、竿には常にオモリの重さ、潮の抵抗、船の動きなど、様々な負荷が加わり続ける。当然、竿がブレたりネジレも巻き上げもままならない。
ここで鍵となるのが、高負荷時でも意のままに動かせる強度と調子を持つ竿でこそ実感できる「シャクリの感度」だ。
イカセブンはどのモデルでもイカ釣りの現場でシャクった瞬間に「シャクリの感度」を体感できる。その安心感と抜けのよさこそが、沖イカの最先端だ。

FISHING TACKLE

【イカセブン】
ブランクスにスパイラルXコア、ハイパワーXを採用することで高負荷に負けないシャープなシャクリを実現。穂先にはハイパワーXソリッドを搭載しブレず高感度。Xシート エクストリームガングリップによる疲労軽減と同時にリアグリップを5センチ長くすることで操作性も向上。深く、速潮下での釣りとなることが多い最先端の沖イカに対応する。
イカセブン
【M185】
ブランコ仕掛けを多用、クッション性重視の一本。従来の標準的なイカ竿ともいえる。
M185
【MH170】

ヤリイカメインならMH170。ヤリイカの直結、小型のスルメ(ニセ、ムギ)にも対応。

MH170
【H155】
スルメの直結仕掛けを想定、パワー&操作性に優れつつ感度も両立、ヤリ直結にも対応するワンピース。
H155
穂先はハイパワーXソリッドを搭載。高感度とブレずに抜ける操作性に加え巻き込み強度もアップ、耐トラブル性能も向上している

穂先はハイパワーXソリッドを搭載。高感度とブレずに抜ける操作性に加え巻き込み強度もアップ、耐トラブル性能も向上している

手のひらで竿を支える姿勢となりブレと疲労を軽減するXシート エクストリームガングリップはイカ釣り必須といえる
手のひらで竿を支える姿勢となりブレと疲労を軽減するXシート エクストリームガングリップはイカ釣り必須といえる
リアグリップを5センチ長くすることで、高負荷時でも自然な姿勢でのロッド操作が可能になった

リアグリップを5センチ長くすることで、高負荷時でも自然な姿勢でのロッド操作が可能になった

松田竜也のヤリイカ仕掛け

プロフィール

松田 竜也 (まつだ たつや)

[フィールドテスター]

沖釣り、特にイカ釣りの世界にどっぷりとのめり込み、ヤリイカ・スルメイカ・ムギイカと周年イカを追い続ける。イカのほかコマセマダイやワラサ、アジ釣りも楽しみ、ボート釣りも好む。釣具店勤務を経て、現在はボート販売業。Team沖イカハンター所属。

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ビーストマスター 2000

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