2020/11/06
コラム
友松信彦 次々と繰り出す釣技とNEW BBXスペシャル SZ Ⅲで難攻の高水温期を攻略 潮下狙いと波紋戦術が冴える
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気づけば50尾以上の釣果…。そして難しいとされている高水温期にも関わらず42cmの良型口太までを手にした友松信彦さん。まさに驚異的な釣果を叩き出したのだが、そこには洗練された数々の釣技が隠されていた。
8月30日、渡礁したのは東伊豆・川奈エリアの「尾根」。8月下旬のグレ釣りといえば水温が非常に高く、木っ葉グレの活性も高いため、必ずといってもいいほど苦戦が強いられる。しかし、ジャパンカップを4度も制した友松さんには不覚はなかったのだ。
「木っ葉尾長がめちゃくちゃいてますね。1日中これが続くと厄介ですよ」。釣り座を船着きの沖向きに構え、ニューロッドのBB-XスペシャルSZⅢ1-500/530に00のウキをセット。ウキ止めを付けない全遊動PE釣法で、まずは当て気味に右へ流れる潮に仕掛けとマキエを合わせていく。
「やはりこいつがすぐに当たってきますね」。予想通り、活性の高い20cmほどの木っ葉グレが当たってくる状況。
そこでマキエと合わせてしまうと木っ葉グレの餌食になってしまうため、10mほど沖の潮上に木っ葉グレ、チョウチョウオ、コガネスズメダイをクギ付けにするマキエを5、6発打ち込み、仕掛けを潮下へ投入。そこからさらに潮上へ5、6発マキエを打ち込み、仕掛けを流し込んでいく。
「マキエと合わせると木っ葉尾長が当たってくるので、潮下の方に少しだけマキエの喰べ残しが効いたところを狙うイメージです」。この作戦がすぐに的中し、32~35cmの口太グレを数尾取り込む。しかし、次第に潮下には木っ葉グレが広がり始めた。
このまま苦戦が強いられると思われたが、すでに友松さんは次の策を取っていた。「エサ取りを集めていた潮上に大きな波紋が出たのでそれを狙っています」。
ウキストッパーをハリから1ヒロぐらいのところまで下げ、ウキを000にチェンジ。そして波紋が出るポイントへダイレクトにマキエと仕掛けを投入し、着水後は竿を立て気味にしてアタリを見極めていく。
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