トップページ >  CONTENT >  釣種から探す >  山本太郎直伝 黒鯛流儀 「NEW Seihakou SPECIAL(せいはこう スペシャル)」徹底解説!

2016/06/08

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 「NEW Seihakou SPECIAL(せいはこう スペシャル)」徹底解説!

LR(ロングレンジ)に搭載の3つの穂先を解説しよう

ここで今春発売が開始された「Seihakou SPECIAL(せいはこう スペシャル)LR(ロングレンジモデル)」についてもう少し深く切り込んでみたい。

「Seihakou SPECIAL LR」に搭載されている穂先は先・攻、そして今回新しく追加された中切(ちゅうぎり)の3調子だが、中切(宙切り)は別にしても、既に存在していた先・攻については同じ名称とはいえ、これまでの調子とは少し違いがある。ガイドや塗装をする前のハダカの状態では、削りやテーパーの寸法に寸分の違いもない。だが今回の「Seihakou SPECIAL」から超軽量のシマノオリジナルワイヤーガイドを採用、さらにはガイド固定のエポキシ剤や幾重もの無駄な塗装をできる限り省いているので、それら全てを含めた重量が変わり、穂先の自重自体が軽量化されている。結果、削りやテーパーが同じでも穂先全体の調子・バランスが変わり、入り感度・戻り感度といった表現力が大きくプラスに転じたのだ。

やはり頼りになる先調子

私自身、これまではシマノ筏竿シリーズの中核でありオールラウンダーでもある先調子をチョイスする場面が圧倒的に多かったし、またあの独特のシルエットが好きだ。今回の「Seihakou SPECIAL」に搭載されている先調子ももちろん、使い込めば使い込むほど頼りになる調子はないと思える存在である。だが先調子以上に気に入っているのが中切(宙切り)調子と攻調子で、今後の自分の釣り自体が大きく変わっていきそうな気さえする。

今回は、何をおいても中切(宙切り)調子

中切(宙切り)はすでに大きな注目を浴び、今後の釣技の中枢になるであろう「縦の釣り」でのスーパーウエポン。宙層でスムーズにダンゴを切り易い粘りと張り、さらには大小の揺れの下での落とし込みの小刻みな動作でもブレのない独特のティップ。先端の感度も大変すばらしい。

攻調子の特長と使いどころ

攻調子もまた同じで、実際に使ってみて特に入り感度の向上を強く実感する。既存の攻め調子はどちらかといえばトーナメントや激流の中での釣りに向けて開発した調子。完全に喰い込ませて獲るというのではなく、小アタリをドンドン掛け合わせていったり、激流でもいわゆる「死に調子」にならない急テーパー・強ティップの調子だった。しかしながら、「Seihakou SPECIAL」の攻め調子は同じシルエットとはいえ、きっちり入り、きっちり戻る。もしかしたら先調子よりも使い込んでいるかも知れない。私の中ではプチ流行!もしかすると中切(宙切り)を除けば、今後益々使用場面が急増していくかもしれない。各調子の使い分け等については、これからの黒鯛流儀でもドンドン紹介をしていく予定だが、先ずはここまでのテストや実釣での穂先チョイス、またその時の状況等を少し紹介しておこう。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

この記事をシェアする:

この記事で使用している製品

ロッド

セイハコウ スペシャル

関連記事

RELATED COLUMN

弊社では、お客様が常に快適にウェブサイトをご覧いただけるようCookieを使用しています。

 ”同意します”ボタンをクリックすることによって、弊社のポリシーに従ったCookieの使用に同意されたものと見なします。弊社のCookieの使用方法に関して詳しくは、 こちらをお読みください。