2016/01/27
コラム
山本太郎直伝 黒鯛流儀 【特別編】山本太郎、徹底解説!!「NEW Seihakou SPECIAL LR(ロングレンジ)」
解説の途中ですが、ここで今春リリースされる「NEW Seihakou SPECIAL LR(ロングレンジ)」のタックルインプレッションをお送りしたいと思います。
セイハコウシリーズについて
シマノのかかり釣り専用ロッドは、セイハコウシリーズが柱となり、アングラーの絶大な支持を得てきました。
そのセイハコウシリーズの最高峰として君臨してきた、あの白いロッドがフルモデルチェンジです。2008年から実に8年振りのフルモデルチェンジですが、当時はかかり釣りの専用ロッドとしては大変珍しいパールホワイトを採用。少々派手では?といった意見も飛び交いましたが、どんなリールカラーにもマッチし、釣り場でも美しく映えていて、私自身もお気に入りの竿でした。
Seihakou SPECIALの歴史を受け継ぐプラチナレインボー
さて、モデルチェンジに向けて開発段階に入ったのが2013年。穂先ガイドや塗装について長期間の協議を繰り返し、満を持してのリリースになりました。
今回の「NEW Seihakou SPECIAL」、当然ではありますが、やはりカラーはホワイトカラーにこだわり、プラチナレインボーを採用。特殊な塗料を使用しており、見る角度によって虹色に光る進化型です。
実際に釣り場へ持っていくと、虹色に光ることもさることながら、マズメ時等のやや暗めの時間帯ではシルバーメタリックに!昼間の明るい時間帯ではパールホワイトに!と変幻する実に面白い塗装です。
長さ設定について
続いては長さ。
LR(ロングレンジモデル)の穂先は異なる調子「先・攻め・中切(ちゅうぎり=宙切り)」の3本が設定されていて、それぞれ長さも異なります。
全長は、中切を継げば172、攻めで165、先で158となり、新たに搭載されたアジャスタブルグリップを装着すればさらに50㎜長くなります。
こだわりの穂先
最も革新的なのは穂先。
これまで下地~仕上げ~コーティング等、何重にも重ね塗りをしてきた穂先塗装を一新し、特殊コーティングで一切の無駄を省いてもらった。
また、ガイドもシマノ オリジナルワイヤーガイド装着で、自重が更に軽量化。見た目のシャープ感と感度がかなりレベルアップしている。
いよいよ最新モデルの実釣インプレッション
これまで試作竿や黒塗りのいわゆるプロト竿は使い込んできたが、商品としては2016年明けのテレビと雑誌撮影が初。前述した通り、塗装と全体的な仕上がりの良さに驚かされた。
使用した穂先は攻め調子を除く中切(宙切り)と先。中でも中切(宙切り)に関しては今後多用されるテクニックの中核になる調子だけに、テストと議論もやり込んできた穂先。思い入れも強いので、どうしても使いたかった。
運良く雑誌撮影では現地の状況が、「底にフグ、カワハギのエサトリがはびこり、チヌは上層に浮く」という中切には理想の展開。厳寒期でしかも今年一番の寒波が襲来する中だけに、数こそ出なかったが、その性能は十二分に発揮してくれた。
実際に使ってみての感想は、ダンゴを思い通りに割り易く、強風下でもブレが少なく緻密に落とし込める。アタリの表現力もよりアップしており、特に戻り感度が強化されていると感じた。
実は戻り感度は抑え感度よりも重要なのだが、独特の戻りタッチで、実際にチヌアタリとエサトリアタリの違いが非常に判断し易かった。
今回の撮影で仕留めた最大は40㎝強と、ロッドパワーでいえば少々役不足のサイズながら、スパイラルXの効果は十分に体感出来た。
私が常に求める「楽しみながら、強固に獲る」そんな理想のロッドに出来上がっている。是非皆さんも体感していただきたい。
まずはフィッシングショーにて実物を手にとってみませんか!?
お待ちしています。
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