2015/07/22
コラム
山本太郎直伝 黒鯛流儀 前打ち・落としこみ釣りにお勧めのタックル、必要な道具
前打ち・落としこみ釣りに必要な竿とは?
#3の記事でも解説したように、餌、仕掛けを着生物にタイトに沈めていき、底石でうごめく様を演出するため、何よりもロッドの操作性は最重要部分。
フィッシングショーのメーカーブースや釣具店で専用ロッドを手に取ってもらえば一目瞭然だが、先調子でブレがなく、とにかくシャキッとした独特のロッドだ。
これは餌、仕掛けを数センチ単位で打ち込み、動かし、更にはいかなる小アタリをも逃す事なく、確実に手元に情報を伝達するための高感度設計。
ラインスラックを極限まで抑えてくれる極小Uガイドも両釣法には必須装備だ。
長さは仕掛けをワンアクションで落とし切った時、竿先と海面が離れ過ぎず、近づき過ぎずがベスト。
Rinyusai OTOSHIKOMI SPECIAL Z
Rinyusai MAEUCHI SPECIAL
中部地方から西日本にかけてのフィールドでは4~5m程度の高さの防波堤が多く、全長4m前後のロッドが扱い易い。
超一級ポイント大阪湾では防波堤の内側が低く、外側が高いといった形状も少なくないが、ズームタイプロッドはそんな条件にも対応できるよう設計されている。
東京湾等、東日本のフィールドの防波堤は海面までが低いものが多く、長竿は不向き。
ヘチ竿が3m前後と短い理由はそこにある。しかしながら、近年防波堤の高い西日本でもヘチ竿を用いる釣り人が目立ってきた。
狭いスリット状のマス内を攻めるのに便利ではあるが、荒天時はラインが風や波に食われ易く、かなりの馴れが必要。やはり郷に入れば郷に従え!だ。
前打ち・落としこみに使われるリールとは?
リールはとにかく巻き癖の付きにくい大径の専用リール。
超軽量コンパクト設計の落としこみリール、指先一つでラインの出し入れが容易なヘチリールのどちらでもよい。
ラインは視認性重視の蛍光色、染色の理由から強度に少々の難ありなので、2~2.5号を巻いておきたい。
Rinyusai 88 SPECIAL
Rinyusai Esplaty 67 SPECIAL
その他の装備
その他取り込み時に必要な玉網だが、他のチヌ釣りと違い、常に攻め歩くスタイルのため、手持ちではなく身に着けて移動する。
軽量でかさ張らない事が求められるが、近年は超軽量、小継ぎでウエストベルトに差すスタイルが一般化している。
長さは6mが利便性も高い。その他は写真の通り。
Rinyusai KOTSUGI TAMANOE
次はいよいよ実釣編へ!
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