2020/03/27
コラム
狙うは点在するシモリ 田中修司、ファイアブラッド グレを手にマイナー釣り場へ挑戦!
大分の名手・田中修司さんが選んだ釣り場はその名を知る人も少ない地磯。そこで待ち受けていたのはアワせても掛からない小ダイのアタリや分かりづらい本命のアタリ、それに加えて良型の逃げ場となる大きなハエ根があるという難条件だった。
選んだのはマイナー釣り場
北西風が吹くころの大分県佐伯市米水津の磯はグレ釣り師たちで大いに賑わう。毎週のようにグレ釣り大会が開催されることもあって、実績の高い有名釣り場には釣り人の姿が絶えることがない。
そんな人気ポイントを避けて田中さんが上礁したのは、棹立鼻の北に位置する地金山下という地磯。
米水津には通い慣れている田中さんも無名瀬ではないかと思うほどマイナーな場所を選んだ理由は、水温が比較的安定したエリアの中にあるシモリが点在する地磯を狙ってみたいという希望があったから。上がる人が少ない釣り場ならエサトリも少ないかもしれないという思惑もある。
釣り場の状況とアプローチ
満潮は午前9時ごろで、朝まづめは上げ潮。強烈な北西風が上空を吹き抜けているが、背後の岩が風除けの役目を果たしてくれているので影響はなさそうだ。田中さんは高場から釣り場を一望する。
「初めて上がる釣り場ですが、正面と右手に湧昇流が出ているポイントがありますね。あれはシモリが存在する証拠。左手のワンドを狙っても面白そうです」。
このように状況を分析すると、船着けに釣り座を構えた。
開始早々からツケエが取られたが、足元に見えるエサトリは大型のブダイが1尾のみ。試しにワンド向きの瀬際から払い出す潮を狙ってみると50cm級のブダイが喰ってきたことから、再び元の釣り座に戻った。
逆光となっている釣り座で田中さんが展開しているのは、仕掛けを15mほど沖に投入し、中ハリスの重さでウキを沈めていく繊細なアプローチ。このようなシチュエーションでは、5.1mの長さで軽快な取り回しができるファイアブラッド グレ クォーターマスターがマッチする。
太陽が高くなると釣り座のすぐ左側にある足元のハエ根が沖まで続いていることを確認できたが、バットにパワーがあるファイアブラッド グレ クォーターマスターなら予期せぬ大物が掛かっても瀬ズレという最悪の事態を回避できるだろう。
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