2021/09/07
コラム
NEW極翔誕生! 思い切り曲げ込む好敵手を求めて 長崎県 男女群島
日本一の磯釣り場と誰もが認める長崎県の男女群島に平和卓也さんがアタック。その目的はNEW極翔のポテンシャルを余すことなく引き出すためだ。
梅雨末期のチャレンジ
梅雨の末期は週間天気予報があてにならず、直前まで2泊3日の釣行が計画通りに実現するか懸念されたが、幸いにも梅雨前線は朝鮮半島付近まで北上中。南西の風が吹くという予報が出ていたが、スケールの大きな男女群島には安全に竿出しできる風裏のポイントがある。呼子から男女群島へナビゲートする渡船・日乃出丸は午後12時に出港し、予定通り午後6時に現地到着。このところ夜釣りで狙うアラが好調で、男島の北側から東岸の一帯の磯には剛竿を携えた底物師たちが上礁していった。
一夜明けて迎えた午前5時、平和さんが降り立ったのは、正面に上の赤瀬を臨む北村瀬。ここは完全な風裏となる場所であるにもかかわらず、右からも左からも波しぶきが舞い込んできて、風が強まっていることが分かる。
海の状況をチェックして、ロッドケースからNEW[イソスペシャル タマノエ](600)を取り出した平和さんは「足元の左流れと沖へ向かう本流がぶつかる潮目狙いからスタートして、潮目が沖に移動すれば瀬際狙いで釣ります」と宣言し、NEW[極翔](1.5号530)にNEW [BB-Xテクニウム](C3000DXG)をセット。0号のウキとハリス2ヒロ半の半遊動仕掛けを組んだ。
思い切り曲げ込む
足元に打ったマキエに群がってきたのはイスズミ、スズメダイ、ウスバハギ、チョウチョウウオなどで、尾長の気配はなし。1投目、2投目と潮目を狙ってみたが、浅ダナに浮いてきた30cmほどのイスズミがハリに掛かり、苦笑いのスタートとなった。
次に上の赤瀬方面へ向かう本流に仕掛けを投じると、すぐに明確なアタリ。合わせを入れると同時にグンと胴に乗ってきたパワーを、しっかりと受け止めたNEW極翔が美しい曲線を描く。タモに収まったのは40cm級の口太で、かなり浅いタナで食ってきたことからハリスを1ヒロ半まで短くして対応。何度もNEW[極翔](1.5号530)を曲げ込むうちに、50cm近い良型も登場した。
午前10時の瀬替わりで河野瀬に舞台を変えたが、ヒットする尾長は30cm級が主体で、釣果を横取りするサメが姿を現して万事休す。すでに海の中は梅雨グロの時期を過ぎて、真夏本番の様相となっているようだ。
曲げて攻める
極翔は「タメて獲る」ことができる本格的な胴調子の竿として支持されてきたが、NEW[極翔](1.5号530)はその個性を継承しつつ、コアブランクスがもたらす粘り強さと、パラボラチューンR+による繋ぎの最適化により、釣り人が自信を持って曲げることができる竿へと進化した。
曲げられることのメリットは、バラシの要因を減らせることで「ある程度の経験値に達していない方の場合は、大型の魚を掛けたときに糸を出したりノサれたりしがちですが、それは竿のタメを使いきれていないということ。もうちょっと耐えることができれば一段上のパワーを発揮できる竿を使っていても、もうダメだという恐怖心が先に立ってしまうと弱気になります。その点でNEW極翔は胴に乗る反応が速く、ノサれる前に曲がってくれます」と平和さんは言う。
信頼を寄せるタックル
最終日の釣り場は青木の地で、午前5時から午前10時までの間に30~40cmの口太の入れ食いを堪能して今回の男女群島チャレンジは終了。特筆すべきは2日間を通してまったくバラしがなかったことで、曲げて攻める釣りの有効性が証明された。またNEW[BB-Xテクニウム](C3000DXG)は、とんでもない大物が出る可能性がある釣り場でも、この上ない安心感を示してくれた。
「魚の引きの伝わり方が優しくて、安心感を持ってタメることができる。バラす気がしない竿です」と、平和さんが最も信頼を寄せる竿がいよいよデビューする。
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