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2017/10/25

コラム

大物ボートフィッシングコース:『高橋哲也と行く沖縄・宮古島』2017

釣果レポート



釣行者(順不同)

寺村 潔様(当選者)、品田 悠樹様(当選者)、高橋 哲也(シマノ インストラクター)、金城 順満さん(サポーター)

釣行日程・場所

2017年10月25日(水)~27日(金)in 沖縄県・宮古島



今回のドリームツアーに参加される4人。写真右から高橋 哲也(たかはし・てつや)インストラクター、寺村 潔(てらむら・きよし)さん、品田 悠樹(しなだ・ゆうき)さん、金城 順満(きんじょう・よりみつ)さん。大阪からご参加の寺村さんと愛知からご参加の品田さんが当選者。沖縄在住の金城さんには釣りのサポートをしていただきます。



宮古島空港に到着すると南国特有の生暖かい空気に包まれました。大物ひしめく南海の楽園でどんな釣りが待っているのか、期待は高まるばかりです。



寺村さんは、四季を通じて旬のおいしい魚を追いかける食通ジギンガー。「今回は特にアカジン(スジアラ)を釣って食べてみたいですね」と狙いを絞られていました。品田さんは多種類の魚を釣ってみたい派。「何種類の魚が釣れるのか、すごく楽しみ。写真を撮って、自分で撮りためている魚図鑑のコレクションを増やしたいです」と意気込まれていました。



初日は午後から宮古島に隣接する伊良部島や下地島をゆったり観光。さすが南の島だけあって、10月下旬でも泳ぐ人の姿が…。エメラルドグリーンに彩られた珊瑚礁の海は、いつ見ても魅惑的です。



夜は、今回のツアーでお世話になる海宝丸の仲宗根正行船長(写真右)行きつけの居酒屋にて乾杯! ほろ酔い気分になると参加者の距離が一気に縮まり、会話も弾みました。



二日目の朝、宮古島北西部の平良港で海宝丸に乗り込り込みます。



台風22号の接近で出船が危ぶまれましたが、奇跡的に波がおさまり、伊良部大橋をくぐって沖合いの好ポイントへ向かうことができました。



当選者のお二人に超大物を釣ってもらうべく、高橋さんが泳がせ釣りの仕掛けを準備。ハリスは何とフロロカーボン100号です。



高橋さんが仕掛けを準備する様子を興味津々で見守る品田さん。結節部は太糸に合った特別な結び方をしないとすっぽ抜けてしまいます。



ハリはこの大きさ。クエバリ40号です!



1時間ほど走って、水深100mラインのポイントに到着。高橋さんが手際よくサビキ仕掛けをセットして投入。良型ムロアジを連発させます。これが大物釣りのエサになるため、弱らさないようにハリを外してイケスに生かしておきます。



ムロアジは1尾掛かればすぐに上げるのが基本。追い食いを待っていると、サメに喰われてしまいます。



ムロアジ釣りで活気づく船上の様子を仲宗根船長が見守ります。



品田さんは船釣り歴がまだ浅く、電動リールを使うのは今回が初めて。ムロアジを釣りながら、操作方法に慣れていきます。



大物狙いで使うタックルは、ロッドがパワーと喰い込みの良さを兼ね備えたアルシエラ キハダ、リールがコンパクトボディに十分なパワーを秘めたビーストマスター6000、ラインはPE8号を巻いています。スタンディングファイトを想定した強靱タックルで挑みます。



寺村さんが大物仕掛けにムロアジをセットして投入。一旦の海底まで仕掛けを下ろし、5mほど巻き上げてアタリを待つのがセオリーです。



仕掛けを下ろして待っていると、すぐにムロアジがバタバタと暴れ、ロッドがドスンと舞い込みました。キーパーから外して本格的なやり取りに入ったのもつかの間、フッとテンションが抜けてしまいました。



回収した仕掛けを手に取ると、100号のハリスがスッパリ。捨て糸も切れてオモリがふっ飛んでいました。「はぁ~、すごいパワー!」と思わず苦笑いの寺村さん。



ここは豊穣の海。チャンスは何度でも訪れます。気持ちを切り替えて寺村さんが再投入すると、すぐにヒット。今度は先手を取ることを意識してやり取りします。



仕留めたのは80cmほどのハマフエフキ。「もぐもぐやっていたので、ちょっとずつ仕掛けを上げて喰わせました。このクラスのタマミ(ハマフエフキの関西での呼び名)を釣ったのは初めて。いや~、うれしいな~」



寺村さんに続いて品田さんもヒット。細身の体で精一杯耐えて浮かせてくると、水面下に大物が浮き上がりました。



高橋さんと連携して一気にぶり上げたのは、80cmクラスのアオチビキ。



「底まで落としたムロアジがすごく暴れているなと思ったら、グンッと竿が引き込まれました。いままで感じたことのない強い引きでした」と興奮気味の品田さん。サポートした高橋さんも期待していた大物が出て、ヨッシャ!



「アオチビキはすごく釣ってみたい魚でした。これでひとつ目標を達成しました」と品田さん。しっかり写真におさめられていました。



今度は寺村さんにヒット。余裕のファイトでリフトアップしていきます。



取り込んだのはブルーの縞模様が美しいツムブリ。「少し待ってたら、ガクガク、ドスンと竿が入りました。仕掛けを入れるたびに反応があって面白いですね」



顔をしかめながら大物の引きに耐える品田さん。しばらくやり取りしていると、さらにとんでもない力が…。



抜けたように軽くなった仕掛けを回収すると、良型のツムブリが頭だけに。巨大なサメの仕業です。



大きな魚に対抗しようとドラグテンションを上げると、強烈に突っ込んだときに体ごと持っていかれそうになります。こんなとき、巨漢の金城さんに後ろから支えてもらっていれば、この上なく安心!



品田さんが強い引きに耐えて、2尾目のアオチビキを抜き上げました。



1尾目よりさらに大きい90cmクラス。「すごい引きで、本当に海に落ちるかと思って恐怖を感じました」(笑)



正午を過ぎて風が強くなり、30分ほど走って下地島近くの水深40mラインに移動。



エサのグルクンを釣るためにサビキ仕掛けを下ろすと、アカモンガラがヒット。口から牙が突き出ていて、仲宗根船長は「ドラキュラ」と呼んでいました。品田さんの釣魚写真コレクションがまたひとつ増えたことはいうまでもありません。



水深が浅いことから、オモリを外してフカセ仕掛けでムロアジを泳がせる高橋さん。遊泳層の広いイソマグロやGT狙いで有効な釣り方です。



寺村さんに強烈な一撃。渾身のファイトで応戦しますが、なかなか浮いてきません。そのうち根ズレでバラシ。「うわぁ、ええサイズのイソマグロやったかも。悔しい~、今晩眠られへんわぁ~」



フカセで泳がせていた品田さんにも、とんでもない引きが襲いかかりました。ロッドを手すりに当てて何とか耐えようとしますが、止まりません!



しばらく応戦しましたが、惜しくもリーダーから切られてしまいまいた。「今日のはみんなデカいよ。30kg以上ばかりだ。魚が止まったときにどんだけ上げられるか。意地でも止めて寄せてこないと取れないよね」と高橋さん。「でも、よかったね。あれは忘れない引きだよ」という言葉に、品田さんは静かにうなずいておられました。



寺村さんには、その後も強烈な引きが襲ってきましたが、根ズレでバラシ。悔しさがつのる大物釣り初チャレンジとなりました。



品田さんは高橋さんにサインを書いてもらい、大切に持ち帰られました。



釣り終わって夜の食事会。寺村さんは「大物の引きを味わって、なんか、見てはいけない世界を見てしまったような気分です(笑)。普段、僕がやっているジギングとは、まったくレベルが違う釣りで圧倒されました。仲のいい釣りメンバーを連れてリベンジに来ないといけないでしょうね」と早くも闘志を燃やしておられました。品田さんは「小学生の卒業アルバムの夢に『将来、船に乗って大きい魚を釣りに行きたい』と書いていました。今日、その夢が叶って、本当にうれしいです」と満足されたご様子でした。最後にお二人からお礼の言葉をいただき、南の楽園のドリームツアーを終えることができました。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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