2025/02/10
コラム
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鮎の友釣り完全入門 上達編・初心者にも使いやすい【25TOMOAYU】で楽しむ 小沢聡×村上しづか
![鮎の友釣り完全入門 上達編・初心者にも使いやすい【25TOMOAYU】で楽しむ 小沢聡×村上しづか 鮎の友釣り完全入門 上達編・初心者にも使いやすい【25TOMOAYU】で楽しむ 小沢聡×村上しづか](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/mv.jpg)
『シマノ初心者釣り教室』鮎の友釣り編、ステップアップ編を通じて友釣りにどっぷりはまった村上しづかさんが、みたび名手・小沢聡さんと釣行。ニューロッド25年型『TOMOAYU』とともに、和歌山県日置川で夏の友釣りを楽しんだ。
自然あふれる夏の日置川
![釣行したのは和歌山県中南部を流れる日置川。ロケは2024年8月下旬に行われた。 釣行したのは和歌山県中南部を流れる日置川。ロケは2024年8月下旬に行われた。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/01.jpg)
釣行したのは和歌山県中南部を流れる日置川。ロケは2024年8月下旬に行われた。
![2年前にビデオ撮影して以来の撮影釣行。「やればやるほど難しいがさらにはまっている」と言う村上さん。 2年前にビデオ撮影して以来の撮影釣行。「やればやるほど難しいがさらにはまっている」と言う村上さん。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/02.jpg)
2年前にビデオ撮影して以来の撮影釣行。「やればやるほど難しいがさらにはまっている」と言う村上さん。
「日置川は雄大な川と山の風景が大好きな川です。今日は思いっきり楽しみたいと思います」
そう語るのは小沢聡さん。いっしょに釣行したのは友釣りとアユが大好きな村上しづかさんだ。二人は二年前にも初心者用の友釣りビデオの撮影を行なっている。以来、村上さんはアユ釣りに通い腕を磨いているという。
「前よりはちょっと上達したと言いたいところなんですけど、やればやるほど難しいですね。どんどん好きになっていってるんで、今日また一歩上達に向かって、いろいろ教えていただきたいです」
最初の一匹をとるために
![瀬肩の波立ちの始まりは、まず一匹目を獲るのにいい場所。 瀬肩の波立ちの始まりは、まず一匹目を獲るのにいい場所。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/03.jpg)
瀬肩の波立ちの始まりは、まず一匹目を獲るのにいい場所。
![張り加減の難しい“引き釣り泳がせ”できれいなアユがヒット。 張り加減の難しい“引き釣り泳がせ”できれいなアユがヒット。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/04.jpg)
張り加減の難しい“引き釣り泳がせ”できれいなアユがヒット。
2人が入ったのは日置川のワルゴケ。ロッドはTOMOAYU。小沢さんが80、村上さんが75を選んだ。釣り始めた村上さんを見て小沢さんが言う。
「まずは1匹目を獲るために、遅くも速くもないちょうど瀬肩の波立ちの始まりのところから入っていますね。いい狙い目です。引き釣り泳がせみたいな感じ。竿を寝かせてあまり大きくはオバせない(糸のたるみを作らない)釣り方なので、糸の張り加減が難しいんだけど、上手にできてるね」
水温が高くオトリの弱りを気にしていた村上さんだが、水が冷たい所で「来そうな感じ」とつぶやいた直後に初ヒット。きれいに引き抜いてネットイン。
「ちっちゃいけれど掛かりました!」
小型ながらきれいな背掛かりだ。見届けて小沢さんも竿を出し、アユを掛ける。
手返しアップ、取り込みも上達
![数年で上達した村上さんは、オトリ交換もスムーズ。手返しがいい。 数年で上達した村上さんは、オトリ交換もスムーズ。手返しがいい。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/05.jpg)
数年で上達した村上さんは、オトリ交換もスムーズ。手返しがいい。
![流れの緩い場所に移動し、引き釣りではなく泳がせ釣りでヒット。 流れの緩い場所に移動し、引き釣りではなく泳がせ釣りでヒット。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/06.jpg)
流れの緩い場所に移動し、引き釣りではなく泳がせ釣りでヒット。
その間にも村上さんはヒットを続けた。やや下った瀬になってきたところで、竿を溜めてから引き抜いてキャッチ。
「ちょっと掛かりが悪いけどサイズはいいですね」
そう言いながら手早くオトリを交換して釣りを続ける。ただ、状況はあまり良くないようだ。
「ちょっと渋い感じです。瀬の中は、私の釣り方では反応が弱かったので、ちょっと流れが緩いところで引き釣りではなく、泳がせで釣れないかなと思って移動してみました」
直後狙い通りにヒット。
「いいアユ。いいアタリでした」
午前中終了。手返しが良くなって取り込みの精度も上がっていたと小沢さんも太鼓判を押した。
中規模河川ならメインにも
![新たにラインナップされた75は中規模河川までならメインで使える。 新たにラインナップされた75は中規模河川までならメインで使える。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/07.jpg)
新たにラインナップされた75は中規模河川までならメインで使える。
![泳がせ釣りは45度くらいで竿を持ち、張らず緩めずでオトリを泳がせる。 泳がせ釣りは45度くらいで竿を持ち、張らず緩めずでオトリを泳がせる。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/08.jpg)
泳がせ釣りは45度くらいで竿を持ち、張らず緩めずでオトリを泳がせる。
午後、小沢さんはロッドを午前中の80から75にチェンジした。前モデルの70を多用していて、あと50センチあればいいなと思っていたところへ新型は75がラインナップされた。
「想像通りすごくバランスが良くてちょうどいい感じです。強風用や橋の下用でなく、渓流相の中河川ぐらいまでならメインロッドで使えますね」
調子的にもバランスが取れているという。45度くらいの角度で竿を保持する泳がせで瀬を釣る。
「こういう張らず緩めずの釣りをするときは、少し糸フケを入れてみたり、軽く穂先にオトリの重みが感じるぐらい糸を張ったりの繰り返しをするんだけど、そういった操作もすごくやりやすい。少し流れの強い場所では、竿を寝かせてゆっくりオトリを引き上げる引き釣りにしたりと、釣り方を混ぜて釣ったりするのですが、どの釣り方も問題なく対応してくれます」
引き釣りにも泳がせにも対応
![流れの強い場所は竿を寝かせた引き釣り。引き釣り・泳がせ釣りのため、目印は2個ずつ分けて付けている。 流れの強い場所は竿を寝かせた引き釣り。引き釣り・泳がせ釣りのため、目印は2個ずつ分けて付けている。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/09.jpg)
流れの強い場所は竿を寝かせた引き釣り。引き釣り・泳がせ釣りのため、目印は2個ずつ分けて付けている。
張らず緩めずでの泳がせから引き釣りにチェンジしてヒット。
「引き釣りもやりやすいですね。引きやすさは高弾性の竿よりもいいかもしれない。じわっという感じで引けます」
仕掛けはフロロカーボンの「完全仕掛け」0.2号を使用している。
「流れの強い所は竿を寝かせた引き釣り、浅い場所や流れが緩い所は竿を立て気味の泳がせ釣りをします。僕の場合、目印は竿を立てたとき用に低い位置に2個、ベタ竿のとき用に高い位置に2個と分けて付けています」
瀬で75を使い、引き釣りでも泳がせでも使いやすいという。入門者用ロッドととらえられがちだが、中上級者でも短めの竿が欲しいという場合にいいのではないかとのこと。
泳がせ釣りのコツ
![トロ瀬を泳がせ釣りで釣る。張らず緩めずでオトリを泳がせる。 トロ瀬を泳がせ釣りで釣る。張らず緩めずでオトリを泳がせる。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/10.jpg)
トロ瀬を泳がせ釣りで釣る。張らず緩めずでオトリを泳がせる。
次にトロ瀬を釣る。引き釣りも泳がせ釣りも効くポイントだ。
「引き釣りでオトリを広範囲に動かしていって元気なオトリが取れたら、それを使って泳がせ釣りで攻めます」
言う通り目印が吹っ飛ぶアタリで元気な野アユをとり、それをオトリに泳がせにチェンジ。では泳がせ釣りのコツは?
「オトリを放したら45度で竿を保持して、軽く糸を張った状態を作ります。半分泳いでもらって半分支えるようなイメージ。グイグイは引っ張りません。大きく緩めると下流のへ流れてしまうので、軽く支えるぐらいに糸を張ります。オトリが川底で落ち着くと自力で動き出します。少し糸を緩めて竿を立てると、さらに泳ぎ出します」
テンションコントロールが大切
![竿を立て気味のときのテンションを抑えるようアドバイス。直後に目印が吹っ飛んだ。 竿を立て気味のときのテンションを抑えるようアドバイス。直後に目印が吹っ飛んだ。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/11.jpg)
![竿を立て気味のときのテンションを抑えるようアドバイス。直後に目印が吹っ飛んだ。 竿を立て気味のときのテンションを抑えるようアドバイス。直後に目印が吹っ飛んだ。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/12.jpg)
竿を立て気味のときのテンションを抑えるようアドバイス。直後に目印が吹っ飛んだ。
村上さんはやや苦戦中だった。
「今日なかなか釣れてないんです。どうしたらいいですか?」
水温が高めでオトリの弱りが早いようだ。小沢さんの答えは「オトリ次第」。オトリがまだ泳ぐなら泳がせ。自力で上がるならオトリを上に行かせる。あまりテンションをかけず軽く張った状態にする。竿がグイグイするくらいだと弱ったオトリは浮きやすくなる。
「テンションが強い時ほど竿を寝かせる、立てるならテンションは弱めっていうのが基本だね」
竿を45度くらいにしているときのテンションを、少し控えめにするよう小沢さんがアドバイスすると、すぐに前アタリがきた。
「追われとる。ちょっとテンションが抜いてやるといい」
直後目印が飛ぶようなアタリがきた。
じわっと曲がって引き釣りをこなす
![TOMOAYUは反発が強すぎず、「勝手にオトリが川底を縫うようについてくる」と小沢さん。 TOMOAYUは反発が強すぎず、「勝手にオトリが川底を縫うようについてくる」と小沢さん。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/13.jpg)
TOMOAYUは反発が強すぎず、「勝手にオトリが川底を縫うようについてくる」と小沢さん。
![村上さんは、流れの緩い岸近くで泳がせ釣り。アユが光った所を攻めてヒットさせた。 村上さんは、流れの緩い岸近くで泳がせ釣り。アユが光った所を攻めてヒットさせた。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/14.jpg)
![村上さんは、流れの緩い岸近くで泳がせ釣り。アユが光った所を攻めてヒットさせた。 村上さんは、流れの緩い岸近くで泳がせ釣り。アユが光った所を攻めてヒットさせた。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/15.jpg)
村上さんは、流れの緩い岸近くで泳がせ釣り。アユが光った所を攻めてヒットさせた。
ロケ二日目は同じ日置川のイチカノ。ダム下の上流部で、ここも川とともに景色の良いポイントだ。ロッドは、村上さんは引き続きTOMOAYU 80、小沢さんは昨日後半から使っている75。
小沢さんは瀬肩の最初の大きな白泡の波立ちを釣る。淵から下りてきた魚がつく一級ポイントだ。すぐに2匹ヒットさせ、型の良い2匹目を使って浅いザラ瀬を引き釣りで攻めることにした。
「引き釣りは竿の調子が大事です。反発の強い硬いだけの竿はオトリがうまく引きにくい。強いテンションをかけるとオトリが浮いたり泳ぎが不自然になったりしますが、TOMOAYUはじわっという感じで曲がってすごく引きやすい。オトリに合わせて竿を保ってやれば自動的に引き釣りが完成します」
二日間の釣りを終えて
![8月後半の高水温という厳しい条件だったが、自然豊かな川の釣りを楽しんだ。2人ともTOMOAYUは汎用性があって使いやすく、初心者にもおすすめとのこと。 8月後半の高水温という厳しい条件だったが、自然豊かな川の釣りを楽しんだ。2人ともTOMOAYUは汎用性があって使いやすく、初心者にもおすすめとのこと。](/ja-JP/content/fishingstyle/article/2025/250204/img/16.jpg)
8月後半の高水温という厳しい条件だったが、自然豊かな川の釣りを楽しんだ。2人ともTOMOAYUは汎用性があって使いやすく、初心者にもおすすめとのこと。
「ちょっと厳しかったですけど、やっぱり自然がすごく豊かで、綺麗な景色の中で釣りができて楽しかったですね」と村上さん。「水温が高くてオトリが弱りやすかったけど、元気なオトリが獲れると連発もあったりしてね結構面白かった」と小沢さん。
TOMOAYUは扱いやすく入門者にも勧められるものだという。
「TOMOAYU 80は、使いやすくて、初心者の方にもいいと聞いてたんですけど、その通りだと思いました」
「僕は75を中心に使ったんだけど、引いたり泳がせたりいろんな使い方してみて、すごく使いやすいと感じました。初心者の人の最初の一本にもお勧めしたいですね」
最後に小沢さんの見た村上さんの釣りは?
「びっくりするぐらいオトリ交感も速いし、引き抜きの精度もめちゃくちゃ上がってて、よく川通ってるのがわかりました」
「嬉しいです。上達に向けて色々教えてください」
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