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2025/02/10

コラム

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超軽量リミテッド プロ FW ライトスペシャル 85 でみせる管理泳がせの世界 松本一平

超軽量リミテッド プロ FW ライトスペシャル 85 でみせる管理泳がせの世界 松本一平

トップトーナメンター松本一平さんが『リミテッドプロFWライトスペシャル85』を携えて和歌山県富田川へ釣行。渇水のタフコンディションのもと、シマノ85レングス最軽量ロッドの実力を披露しつつ、目で見て掛けていく自らの釣技を解説。

目で見て掛ける釣り

目で見て掛けていく鮎釣りは、掛かる瞬間が見える楽しみに加え、サイズや試行錯誤なども目で見えるのが魅力と語る松本一平さん。

目で見て掛けていく鮎釣りは、掛かる瞬間が見える楽しみに加え、サイズや試行錯誤なども目で見えるのが魅力と語る松本一平さん。

富田川の清流を泳ぐ野鮎。透明度が高く浅い川は目で見て釣るのが有効。

富田川の清流を泳ぐ野鮎。透明度が高く浅い川は目で見て釣るのが有効。

「なるべく鮎が見えるポイントで、目で見て掛けるのを重視しています」
紀伊半島の河川を主に釣行する松本一平さんは、鮎を目で見て確認しながら釣る。目視でオトリや縄張り鮎の状態を見て、追い星が出ていても掛からない、追ってきて途中で止まるなどといった状況がダイレクトに見られるのが魅力とのこと。ハリに掛かった野鮎が逆バリを切って走る瞬間も、目で見て楽しめる。見える鮎を釣ることで、サイズの良いものも釣れる。目で見えることを生かして、一匹一匹を確実に釣ることができ、釣り方に関しての試行錯誤もより可能になる。

リミテッド プロFW ライトスペシャル 85

使用ロッドは85最軽量の『リミテッドプロFWライトスペシャル85』。

使用ロッドは85最軽量の『リミテッドプロFWライトスペシャル85』。

当日の仕掛け。オトリ鮎の泳ぎをより出すためのフロロカーボンの水中糸を使用。

当日の仕掛け。オトリ鮎の泳ぎをより出すためのフロロカーボンの水中糸を使用。

2025年モデルの『リミテッド プロ FW ライトスペシャル85』。FWはフェザーウェイトという意味。羽のように軽い、シマノ8.5m鮎竿史上最軽量モデルだ。テストを担当した松本さんは、和歌山の中小河川なら20cmぐらいまでの数釣りに本領を発揮する調子に仕上がっていると解説。
この竿を持って釣行したのは、和歌山県の富田川の二川(ふたがわ)地区。
「少し前に台風が来て。新ゴケが付き始めています。大きい石は全部残りゴケですが、細かい石が流れた所に新ゴケが付き始めています。そのような所を探りながらやってみたいと思います」

風にもブレないバット

リミテッド プロ FW ライトスペシャル85は胴に張りがあり、風の中でも安定、魚が掛ってもブレずに取り込むことができる。

リミテッド プロ FW ライトスペシャル85は胴に張りがあり、風の中でも安定、魚が掛ってもブレずに取り込むことができる。

ファーストヒットは20cmくらいのきれいな鮎を背掛かりで。よく走る魚だった。

ファーストヒットは20cmくらいのきれいな鮎を背掛かりで。よく走る魚だった。

「ちょっと今日は風が強いですが、ライトスペシャルは軟らかい調子でもバット部がしっかり作ってあってブレません」
釣り始めた場所は渓流相。対岸の木の枝が揺れる程度の風が出ていたが、そんな中でも安定して操作ができる。説明中にさっそく鮎がヒットした。
「いま掛かって走りまわってますけど、竿がブレません。おお元気な鮎。この川の魚はよく走ります」
取り込んだのは20cmほどの個体。きれいな背掛かりだった。

テンションをかけられる調子

『エキサイトトップⅡ』を採用するとともに、3番まで曲がる調子でオトリを操作しやすくなっている。

『エキサイトトップⅡ』を採用するとともに、3番まで曲がる調子でオトリを操作しやすくなっている。

水中糸はフロロの0.2号。オトリを泳がせているとき、『リミテッド プロ FW ライトスペシャル85』は3番が少し曲がる程度の状態だ。
「メタルのほうが有効と思われるかもしれませんが、フロロカーボンでも十分オトリを馴染ませることが可能です」
松本さんはオモリや背バリをほとんど使わず、仕掛けはほぼノーマル。それでもオトリをなじませることができるのは、『エキサイトトップⅡ』による感度の良さとしなやかに曲がる調子によるもの。オトリにしっかりテンションを掛けて操作できる。

テンションが重要なわけ

複雑な流れでの根掛かり回避のためにも、テンションを保ちオトリの重さを感じていることが大切。

複雑な流れでの根掛かり回避のためにも、テンションを保ちオトリの重さを感じていることが大切。

オトリに適度なテンションを掛けるのは、小場所を探ることが多い小沢の釣りで重要なポイント。オトリをスポットに動かすとき、微弱なテンションを保てばオトリに尾を振らせてポイントに入れることができるが、竿が硬いとテンションが掛かりすぎてオトリが浮き、軟らかいとオトリが自由に動きすぎるという。適度なテンションによってスポットに移動させた後も、オトリは安定して泳ぐ。
「オトリを泳がせていても、ぜんぜん目印がブレていません。1番2番がじわっと起きてくるので、速い流れでもオトリがなじみます」
そう解説しながらすぐにヒット。穂先の軟らかさが生む曲がりによる適度なテンションで、オトリが流れになじみ、野鮎が掛かる間合いが生まれる。オーバーパワーにならないタックルが、釣果に結び付きやすい。

フロロカーボンの伸びをカバー

鮎を警戒させないよう、小さな落ち込みを下流からの「上飛ばし」で釣る。

鮎を警戒させないよう、小さな落ち込みを下流からの「上飛ばし」で釣る。

続いて、小さな落ち込みを攻める。こうした場所はやや距離をとり、下流からの「上飛ばし」で釣るのがよいという。オトリは泳がせになる。仕掛けは引き続きフロロカーボンだ。
「リミテッド プロ FW ライトスペシャル85は、フロロのような伸びのある糸でも、泳がせ釣りがしやすい仕上がりになっています。今回、8割ぐらいはフロロカーボンでテストしました。ライトスインガーと比べると、かなり先調子気味にできています。超高弾性カーボンで張りがあり、フロロでダイレクトにポイントへ打つ釣りをしても、先調子でやりやすく、一本の軽い穂先で釣ってるような感じです」

川の状況を目で見る

オトリを視認しやすい場所では、目印よりもオトリを見て釣ると状況を把握しやすい。

オトリを視認しやすい場所では、目印よりもオトリを見て釣ると状況を把握しやすい。

やや開けた部分で、上流に鮎を入れて釣る。水が澄んでいるためオトリの様子が把握しやすい。目印ではなくオトリを見るようにすると、オトリの位置や野アユがいるかが把握しやすい。
「渇水なので、2、3回追ってきても、オトリを入れたらびっくりして出ていったりします。やる気のある個体であっても、ひと流し目かふた流し目で掛けないと掛からない、ワンチャンス逃したらもう掛からないなど、なかなか難しい状況です」
連日攻められて、釣り荒れているようだ。こういうとき、しなやかな穂先でオトリが弱りにくいロッドは有利だ。
「シビアな釣りの時こそ、この竿は活躍します。オトリが断然弱りにくい。状況が悪い時こそ、1匹掛かればものすごく状況が変わります。友釣りは1匹掛かるか掛からないかで全然状況が変わるので。一尾の鮎をいかに引き出すかです」

軽いだけではない

軽いだけではなく張りがある。タメが効き、良型鮎も竿が勝手に寄せてくる。

軽いだけではなく張りがある。タメが効き、良型鮎も竿が勝手に寄せてくる。

落ち込み下流のややプール状になった場所を釣る。
「木が揺れるぐらい風が強いですけど、超高弾性カーボン、スパイラルXコアで胴に張りがあってシャキット感があります。超高性カーボンでなければ、この最軽量ロッドは生まれませんでした。軽いだけではなく、軽さの中に技術を集結して感度と操作性を高め、アユ釣りを極められる要素を盛り込んでいます」
説明中に良型が掛かった。
「結構いい型ですよ。こうやってタメが効くので、楽ですね。待っているだけで竿が勝手に起きてくる。いい鮎です」

紀伊半島の川

紀伊半島に多い、フラットな流れ。一見フラットでも変化はある。それがかけ上がりや壁などだ。

紀伊半島に多い、フラットな流れ。一見フラットでも変化はある。それがかけ上がりや壁などだ。

紀伊半島の川は天然遡上が多く、ダムの上流など透明度が高い釣り場も多い。

紀伊半島の川は天然遡上が多く、ダムの上流など透明度が高い釣り場も多い。

ホームともいえる紀伊半島の川について語ってもらった。
「熊野川、日高川の下流、日置川下流などやや広い川もありますが、基本はダム上流や今回釣行した富田川、日高川、有田川など、大会の行なわれる川は比較的中小河川が多いです。段々瀬や石の大きいポイントもありますが、フラットで小石底の川が多い。フラットな流れでも、川底のかけ上がりや壁のようなところを釣ります。フラットな面を横に動かしての面の釣りもしますし、泳がせ釣り、引き釣りなどの攻め方もします。天然塑上が多い川が多く、ダムの上流など透明度が高い場所は、魚の警戒心も高いので、立ち位置に注意する必要があります。その中で1匹を掛けるために、今も一生懸命勉強しています」

変化のある場所を狙う

一見フラットでも掘れている筋はある。このような場所にいる鮎はプレッシャーに対しても逃げにくい。

一見フラットでも掘れている筋はある。このような場所にいる鮎はプレッシャーに対しても逃げにくい。

浅いプール状になったポイントを下から狙う。
「瀬肩から泳がせてますけど、胴がしっかりしていて、糸フケのラインコントロールもしやすくなっています」
この解説中にヒット。
「群れに馴染んで掛かりました。泳がせたときに竿がブレないので、オトリの馴染みがいい。フロロでも複合ラインでも、オバセ量の管理がしやすく、楽に泳がせができます」
交換したオトリを対岸近くに投げ入れる。すぐにオトリ付近で野鮎が光った。
「入れてすぐついてきて、バーンと掛かりました。こうやって投げた時の馴染みもいいです」
釣れたのは対岸近くで底が掘れている場所。
「人に敏感になっています。いま掛かったあたりは、他よりちょっとだけ掘れ込みになっています。そういうところの縄張り鮎は逃げずにいるので、掛かりましたね」

泳がせながらも鮎を誘導する

穂先の軟らかさで、微妙なオトリのコントロールが可能になる。

穂先の軟らかさで、微妙なオトリのコントロールが可能になる。

泳がせながらオトリを止め気味にして、追っても掛からなかった鮎を掛けた。

泳がせながらオトリを止め気味にして、追っても掛からなかった鮎を掛けた。

穂先の軟らかさはどういうメリットをもたらすのだろう。
「オトリの向きを変えたいとき、5cm横に行かせたい、石の手前を泳がせたい、上流に行かせたいといったときに、微妙な操作ができます。泳がせだけではオトリが追われてどんどんスピードアップしてしまいます。狙いのポイントからズレたら掛からない。穂先の柔らかさがあれば、それを生かしてオトリを操作することができます」
解説中に20cm程のきれいな鮎が釣れた。この鮎は3回追ってきて3回目に掛けた。
目印は目安とし、オトリを目視しながら釣る。するとまたヒット。追っても掛からない野鮎に合わせ、オトリを止め気味にして掛けた。軟らかい穂先による微調整が効いた。

逃げるオトリをコントロール

オトリをポイントから外さないようにしてヒット。軟らかい穂先はオトリの位置をコントロールしやすい。

オトリをポイントから外さないようにしてヒット。軟らかい穂先はオトリの位置をコントロールしやすい。

「よく釣れる川なら泳がせ釣りでもテンポよく釣れますけど、追われたらオトリは逃げるんです」
完全に泳がせで釣ると、野鮎に追われたオトリは逃げる。逃げたらまた別の野鮎に追われて逃げ、スピードを上げて上流へ行ってしまい、掛かりにくい状態になってしまう。これに対し、竿を効かせて抵抗を与えれば、オトリのスピードを調整できる。泳がせでありつつオトリを管理してやるのだ。
そうしたとき、竿が硬いとダイレクトに力が伝わって、オトリが浮いてしまう。リミテッド プロ FW ライトスペシャル85は、滑らかに返る軟らかさがあることで、オトリがなじむ間合いが生まれる。

掛かる状態をキープする

魚のいる場所で掛かる状態をキープすれば掛かる。「よう引くわ、富田の鮎」
魚のいる場所で掛かる状態をキープすれば掛かる。「よう引くわ、富田の鮎」

魚のいる場所で掛かる状態をキープすれば掛かる。「よう引くわ、富田の鮎」

引き続き、対岸近くのポイントを釣る。
「軽いので片手でも違和感なく、止めたい角度でしっかりキープできます。いい角度でオトリが入っている状態をキープすれば鮎は掛かります。軽い竿は、その状態を長時間楽にキープできます」
対岸近くの掘れた筋でしか掛からなくなってきた。
「釣れる釣りも好きですけど、ちょっと渋いときに考えながら釣るのがやはり面白いですね」
少し糸を張り気味にしてテンションを掛け、オトリを走りすぎないようにする。竿を返して向きを変え、送って泳がせて掛ける。
「糸を張ったままキープして、掛かる状態にしてやれば掛かる。難しいことはしていません。付き鮎がいる所にオトリを持っていけばいいだけです。追われたら逃げるので、縄張りへまた戻せばいいだけです」

視野を広くして野鮎を探す

鮎が掛かればオトリが変わり、オトリが変われば、野鮎の反応も変わる。

鮎が掛かればオトリが変わり、オトリが変われば、野鮎の反応も変わる。

野鮎に追われて逃げたオトリを元に戻して釣り続ける。そうしたとき、見るのはオトリだけではない。
「僕は釣りながら、2、3mの視野でオトリの周りも見て、次の付き鮎を探します。次のオトリが取れたら、このコースに入れて、次ここの鮎を釣ってやろうとか考えています」
釣れない場合は?
「しつこくやることもありますが、違うオトリを入れてやることも大切だと思います。オトリで全然追い方が変わります。大きい小さい、養殖と天然、それだけでも変わります。同じ天然でも全然違う。追い方が悪かったら、違う天然に変えてやることもします」
一匹でも付き鮎がいたらオトリを入れる。掛かればオトリが変わる。立ち位置から360度釣るためにあらゆる角度でロッドを構える。そうした時も軽いロッドであれば釣りに集中しやすい。

操作性重視の先調子

リミテッド プロ FW ライトスペシャルは、スペシャル 競FWライトスティンガーよりも操作性を重視した先寄りの調子となっている。

リミテッド プロ FW ライトスペシャルは、スペシャル 競FWライトスティンガーよりも操作性を重視した先寄りの調子となっている。

『リミテッドプロ FW ライトスペシャル85』の特徴は、超高弾性カーボンと、『スパイラルXコア』、『エキサイトトップⅡ』を使用していること。85レングスではシマノ史上最軽量ロッドとなる。松本は「釣る前から凄いと分かる持ち感を大切にしたかった」と言う。誰にもわかる持ち軽さとともに、振っただけで感じるシャキッとした調子になっているのがこの竿の魅力とのこと。
『スペシャル 競 FW ライトスティンガー』に対し、張りがあり、少し先調子気味に作られている。スペシャル 競のような胴調子のほうがタメやすいが、リミテッド プロは先調子にすることで、操作性を最大限に追求した。
「20cmぐらいまでの数釣りに最適な竿になっています。23cmぐらいまで対応する、十分なパワーがあります。」

フロロメインのテストで開発

フロロ水中糸は適度なオバセで自然な泳ぎを生み出す。放したときの泳ぎから違う。

フロロ水中糸は適度なオバセで自然な泳ぎを生み出す。放したときの泳ぎから違う。

当日は水中糸にフロロカーボンの0.2号を使っていた。『リミテッドプロ FW ライトスペシャル85』は、フロロカーボンをメインにテスト・開発された。これはオトリの自然な泳ぎを出すためだ。
「フロロカーボンでオバセを入れてやればオトリは尻尾を振るんですよ」
オトリが尾を振らないと、とくに天然遡上がメインの河川では反応が悪くなる。そこで、オバセ(水の抵抗による水中での糸フケ)が出るフロロカーボンで尾を振らせて、自然な泳ぎを野鮎に見せてやる。
「水深が浅いから水中糸は何でも一緒じゃないかといわれるかもしれませんが、全然泳ぎが違います。手元から放したときの泳ぎ方からメタル系の糸とは全然違います」
フロロラインと先調子の竿で緻密なオバセコントロールを行い、ポイントを正確に攻めるのは、特に激戦区で有効だ。

オトリをなじませてから誘導する

ところどころに石が顔を出す富源橋下流のポイントときれいな天然遡上の鮎。
ところどころに石が顔を出す富源橋下流のポイントときれいな天然遡上の鮎。

ところどころに石が顔を出す富源橋下流のポイントときれいな天然遡上の鮎。

ポイントを移動して富源橋の下流に入った。ところどころ石が顔を出す小石底の浅い瀬で、瀬肩から落ちた所から釣り始めた。この日の状況から、こういった場所がポイントになると判断した。
「波の中を探りながら、向こう側の細かい流れを釣って、背肩の小石底の浅場へ上がっていこうと思います。鮎はチラチラ見えていますが、付き鮎がどこにいるかはやってみないと分からないので、石の色を見ながら釣っていきましょう」
すぐ反応があり、少し待ってからやや引き気味にしてヒット。
「オトリが馴染むまでちょっと待って、動き始めてからテンションを乗せてポイントに誘導したら釣れました」
天然遡上のきれいな鮎だった。

渇水時の限られたポイントを釣る

対岸近くで底が掘り込みになっている小ポイントにオトリを入れてヒット。

対岸近くで底が掘り込みになっている小ポイントにオトリを入れてヒット。

引き続き同じ瀬を釣る。竿は片手で持っている。オトリの位置をキープするため、竿の角度は不用意に変えられない。このような時、軽量ロッドは楽だ。この日のように風が強くても、保持角度に自由度がある。
「瀬に入ってきましたが、鮎が走り回ってナーバスになってますね」
そう言いながらもヒット。
「渇水で魚の警戒心が強いので、掘り込みに入れたら来ました。浅場の中で身を隠しやすい場所にいるようです」
こうした渋い状況下では、小さいスポットに確実にオトリを入れることが、より重要になる。

鮎を警戒させない

シビアな条件では、川原の石による音などで鮎をおびえさせないように釣る。

シビアな条件では、川原の石による音などで鮎をおびえさせないように釣る。

渇水や人気河川など、シビアな条件で重要なのは立ち位置だ。鮎がナーバスになっているので、鏡のところに立ってしまうと群れが逃げる。すると群れ鮎と一緒に付き鮎も一緒に逃げてしまう。したがって、立ち位置は波立ちの中やポイントより低い位置にとるとよい。立ち位置が高い場合は、川原から石が転がる音などに注意する。
鮎は鏡にいることが多いが、その中でも水面にシワがある所や、底に掘り込みがある所などに逃げていることが多い。
渇水は川の中がよく見える。そういう条件で釣りをして、イメージを記憶し、瀬など鮎が見えないところの釣りに生かすのも釣果を伸ばすポイントだ。

鮎釣りの魅力とは

鮎は繊細な生き物。それを理解して楽しむことが釣果にもつながる。

鮎は繊細な生き物。それを理解して楽しむことが釣果にもつながる。

松本さんは鮎を、釣り人が思っている以上に繊細な魚だという。だからタックルも繊細なものが釣果に結び付く。
やる気のある鮎がたくさん泳いでいるのに、違和感を感じたとたんにオトリに反応しなくなった経験もある。そうした生き物としての繊細さを感じ取るのもアユ釣りの魅力だ。
「繊細な魚だから釣果に差が出て、タックルも多くの種類がある。それぞれを理解して活用することにより、釣果を上げるために役立ててほしい」

プロフィール

松本 一平

松本 一平 (まつもと いっぺい)

[フィールドテスター]

和歌山県在住。日高川龍神地区をホームグラウンドとする鮎釣りのトップトーナメンター。鮎の解禁前は渓流のスペシャリストとしてアマゴ釣りに没頭する。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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