2022/10/21
コラム
モンスターキハダに挑む最強タックル ビーストマスター キハダ&ビーストマスター MD6000|タックル最船端
2022年夏に発売された最新キハダ専用竿「ビーストマスター キハダ」と電動リールの最新モデル「ビーストマスター MD6000」。圧倒的なパワーを誇る最強タックルの性能を、シマノフィールドテスター松本圭一がお届けする。
今シーズン、相模湾のキハダは日によりムラがあるものの、早い時期からコマセに好反応を示し20~40キロ級が多くの船で上がっている。
近年はキハダが大型化し、これまで遊漁船では最大80キロオーバーが上がっている。そこで100キロ級のモンスターまで視野に入れて開発された専用竿が、「ビーストマスター キハダ」。
そしてモンスターを引き上げるパワフルな大型電動リールの最新モデルが「ビーストマスター MD6000」。
この竿とリールで今シーズン30キロ級を上げているキハダ釣りの名手・松本圭一に最新タックルの特徴と魅力を聞いた。
ビーストマスター キハダはどんな竿?
コマセキハダは、警戒心の強いキハダに違和感を与えないように仕掛けを安定させることが重要です。
この竿の素材は粘りとパワーを持つ高強度グラスブランクスで、前モデルより穂先を軟らかく仕上げたのが特徴。置き竿でも仕掛けを安定させやすく、小さなアタリを表現してくれて喰い込みもいいんですよ。
キハダとのファイトは体力勝負。この竿はブランクスをカーボンテープで締め上げたハイパワーXフルソリッドで強化し100キロ級に対応するパワーと強度を備えていて、竿が曲がった状態から元に戻るときの復元力でキハダをリフトアップするバットパワーがあります。
竿の調子は6:4ですが、強い負荷がかかるとリール側から2~3番目のガイド周辺から曲がり込み、体に近い位置が支点になるのでヤリトリが楽ですよ。
ビーストマスター MD6000の特徴を教えてください
このリールに搭載されたニューギガマックスモーターは、ビーストマスター 6000に比べてモータートルク2.5倍、実用巻上持久力38キロと、大幅にパワーとスピードがアップしました。
その駆動力を受け止めるために強化されたボディやギア、ドラグにこもる熱を軽減する放熱システムなどは、100メートル以上の疾走を繰り返すことも珍しくない大物との長時間におよぶファイトで大きなアドバンテージになります。自重は2キロを超えますが、このパワーなら納得です。
そして探見丸スクリーンで魚群の反応を手元で見ながら誘いをかけられるのもこのリールならでは。コマセを振ってタナにアワセた直後に反応が出ると興奮しますよ。
コマセキハダの仕掛けはハリス24~28号前後が中心で大型相手に無理をすると切られるため、仕掛けの強度に合わせてドラグを調節し巻き上げスピードをコントロールすることが重要です。
しかし同じ大物狙いでも、泳がせ釣りならハリス40~60号の極太仕掛けで、ドラグをきつく締め、リールのパワーを活かしたガチンコファイトも楽しめます。このリールをきっかけに、ぜひ泳がせ釣りにもチャンレジしてください。
FISHING TACKLE
【ビーストマスター キハダ】
「ビーストマスター キハダ」は100キロ級の大物まで視野に入れて開発された最新キハダ専用竿。柔軟なグラス素材の高感度穂先、ハイパワーXフルソリッドの強靱なブランクスを採用し、固定力に優れたオリジナルデザインアルミシートなどシマノ独自の最新テクノロジーを搭載。
【ビーストマスター MD6000】
実用巻上持久力38キロのハイパワー、毎分170メートルという巻き上げ速度、強さと速さを兼ね備えたNEW GIGA-MAX MOTORを搭載。ベアリングを採用し優れた耐久性を実現した強化ギアシステム、最大ドラグ力43キロの強力ドラグシステム、カウンター画面にカラー液晶で海底形状や魚の反応を映し出す探見丸スクリーンなど、シマノ最先端機能が満載。
【NEW GIGA-MAX MOTOR】
構造上耐久性に優れ、モーターの性能が低下しやすい高温時においても強力なパワーを発揮するブラシレスモーターを大型化し、圧倒的な速さと強さを実現した「NEW GIGA-MAX MOTOR」を搭載。
【探見丸スクリーン】
すべての探見丸搭載船で使用できる探見丸スクリーンを装備。リールのモニターにカラー魚探が表示され、海底水深、海底形状、魚群、単体魚の体長(ACCU-FISH®)などが表示される(※ACCU-FISH®機能は、ACCU-FISH®対応の親機搭載船のみ使用可能)。
取材協力
三浦半島剣崎松輪港 一義丸
相模湾小田原早川港 坂口丸
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