2021/03/24
コラム
NEWベイゲーム マルイカ鈴木孝のベストユージング
シマノの最新タックルをエキスパートが実釣で解説する。
今回は好シーズンに入ったマルイカを、シマノインストラクター鈴木孝が
モデルチェンジして新登場した「ベイゲーム マルイカ」を使い、三浦半島剣崎沖で狙った。
INDEX
「新しくなったベイゲーム マルイカが発売されました」と言いながら、鈴木孝が釣行した先は三浦半島剣崎松輪港、瀬戸丸のマルイカ乗合である。3アイテムすべてを持参して7時、10人の釣り客とともに出船した。
20分ほど走って着いた釣り場は剣崎沖の水深90メートル。初期ということもあり、マルイカでは最深のポイントといえる。当日は北東の風が強く、アタリを取るのさえ難しい状況だった。
「アイテムは73 145、82 SS155、82 S160の3種。新製品をひと言で表すなら今風の釣り方に合わせた竿となります」と言いながら、まず取り出したのは82 SS155だった。
釣り開始。予想以上に潮が速く道糸が後方に流される。鈴木は着底後、大きなアクションでタタキを入れ、ピタリと穂先を止めるゼロテン釣法。これを1~2回おこないアタリがなければ巻き落とすという釣り方だ。
1杯目は15センチにも満たない小型。90メートルの深場で小型のアタリを取るのもベテランの技だろう。鈴木は事もなげに、
「なにがなんでもゼロテンという方におすすめの竿です。長く柔軟な穂先、掛ける穂持のパワー、胴にかけてはやや余力を残す調子で乗り感を高め、浅場から深場まで使えるゼロテンに特化した竿です」
速潮、強風という悪条件にもかかわらず、潮回りのたびに鈴木は1杯、2杯と確実に数を重ねていく。昼までに20杯を数えたところで82 S160にチェンジ。
「この竿は同じく柔軟な穂先ながら穂持から胴、手元部分まで、SSよりもパワーを持たせてあるゼロテン仕様。深場での操作性、つまりタタキなどでも仕掛けがよく動いてくれます」
SS使用時より多少控えめのタタキでもしっかり仕掛けは動いていると鈴木は語る。タタキ~ゼロテンを繰り返した2度目に、大きく竿を振り上げて20センチ級を釣り上げた。
「82 Sは浅場で使用する手もあります。竿のパワーを活かしてガンガン掛けていく、勝負の速い釣りにも向いているんです」
14時の納竿まで9杯を追加して、計29杯で終了。もちろんこの日の竿頭である。
「もう少しナギならもっと釣れたと思います。これからのシーズンが楽しみな釣りでした」と語る鈴木に、もう一度ベイゲーム マルイカについて解説してもらった。
「今日、出番のなかった73 145は浅場を狙う時期に使います。繊細な穂先は浅場のゼロテンに最適、仕掛けを宙に持ち上げて釣る場合、ブランコ仕掛けで狙うときには深場での使用もありでしょう。
NEWベイゲーム マルイカは比較的価格も抑えめでありながら、ポテンシャルの高さが自慢です。3本ともマルイカの定番、ゼロテン釣法を視野に入れた仕上がりとなっています。これからのマルイカシーズンに活躍する最新、最適なロッドだと思います」
BAYGAME MARUIKA
NEWベイゲーム マルイカ
本体はスパイラルXによる細身軽量のブランクスを採用し、ブレやネジレを抑え、思いどおりのタタキ、しっかり仕掛けを動かせる誘い操作が可能。穂先は小さなアタリも伝える目感度に優れたグラスソリッド採用。マルチパーミングシートは軽さと感度に加え、握りやすく疲れも軽減する。
使用タックル製品情報
ベイゲーム マルイカ 73 145 / 82 SS155 / 82 S160
ベイゲーム 150DH(右)
INFORMATION
三浦半島剣崎松輪港瀬戸丸 |
046-886-1917
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