2018/04/24
コラム
鈴木新太郎の炎月一つテンヤマダイSS使いこなしガイド
四季折々の釣り物をシマノの最新タックルで狙う。
今回のターゲットは人気の一つテンヤマダイ。シマノフィールドテスターの鈴木新太郎が、一つテンヤのエントリーモデル「炎月一つテンヤSS」の使いこなし術をお届けする。
▲ 全長2.55メートルと最も長い255MHはウネリなどにも対応しやすい
冬本番を迎えたというのに、一つテンヤの名場所・外房大原では、水深15~30メートル台と秋さながらの浅場でマダイが好調。1キロ級をメインにいい日はトップ7枚以上の釣れっぷりを見せている。
当日鈴木が持参した竿は、一つテンヤマダイのエントリーモデル「炎月一つテンヤマダイSS」の4本。炎月一つテンヤマダイシリーズには、様ざまなニーズに応えた17本もの竿があるのだが、なぜこのシリーズを選んだのかを聞くと、
「浅場でアタリが多い時期は一つテンヤ入門にも最適なんです。そこで今回は、入門者用で価格も手ごろなSSシリーズの使いこなし術を紹介したいと思います」と勇躍、長福丸の午前船に乗り込んだ。
シリーズ最軽量クラスハイレベルな基本性能
5時に出船し、30分ほど走った大原沖の水深25メートルで開始となる。
炎月一つテンヤマダイSSは245M、240MH、255MH、240Hの4アイテム。まずは245Mにテンヤ6号をセットしてスタート。
落とし込みやリフト&フォールなどの誘いを繰り返して1時間後、クイッと竿先が曲がる明確なアタリをキャッチ。上がってきたのは600グラム級の本命だ。
「高感度のチューブラー穂先にソリッド並みのしなやかさをプラスした”ソフチューブトップ”は目感度が抜群です。とくに軟調の245Mは、竿先の振り幅が大きくてアタリが取りやすいので初心者におすすめです。
それと、この竿は自重106グラムと炎月一つテンヤマダイシリーズの中でも最軽量。胴~元は張りを持たせてあるのでアワせも効くし、基本性能は上位機種に負けてませんよ」
小移動の後、水深30メートルで再開。すかさず255MHにチェンジしてテンヤ8号をセット。
「少し深くなったので、テンヤを重くしてフォールスピードを変えて探ってみます」
すると答えはすぐに出た。落とし込みの途中でラインが止まり、グイッとアワせて800グラム級をキャッチ。
「落とし込みの方法はいくつかありますが、自分はナチュラルフォールです。竿をスッと上げてラインを出し、テンヤのフォールスピードにアワせて竿を下げる。これを繰り返して、ラインの動きでアタリを取るのが好きなんです。255MHは長さがあるので、落とし込みのラインコントロールがしやすいんです」
狙いどおりに掛けた1枚に鈴木の顔がほころぶ。4アイテム、それぞれの竿の使いこなし方について聞くと、
「軟調の245Mや255MHは、マダイがエサを食ったときに違和感を与えず食い込みが抜群にいいので、沖釣り初心者にもおすすめです。
硬めで操作性がいい240MHと240Hは、積極的に誘って攻める釣り方に向いていますので、ゲーム性が高いカワハギやルアーなどの経験者にピッタリです。それと、一つテンヤと一緒にタイラバも楽しみたいときにも対応しやすいですよ」とアドバイスしてくれた。
12月中旬現在、長福丸では主に水深30メートル以内の浅場を狙ってトップ5~8枚ほどと好調をキープ。年明けも期待できるはずだ。
ENGETSU HITOTSUTENYAMADAI SS
ハイレベルな基本性能を備えたエントリーモデル
炎月一つテンヤマダイSS
2017年秋にフルモデルチェンジした「炎月一つテンヤマダイSS」シリーズは、一つテンヤのエントリーモデルの位置付けながら、独自のスパイラルX構造で締め上げた細身で軽量なブランクスを採用し、ハイパワーノンコンタクト2、CI4+リールシートなど、様ざまなシマノ独自の最新テクノロジーを搭載。コストパフォーマンスに優れた一つテンヤ専用竿だ。
刺さり抜群の特製テンヤバリ!
炎月一つテンヤIII
進化を続ける炎月一つテンヤの3代目。刺さり抜群の特製テンヤバリ、ローリングスイベル付きチメ糸、オリジナル孫バリ交換システムを採用。
INFORMATION
外房大原港長福丸
0470-62-0603
ENGETSU
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