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2016/12/27

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 山本太郎流 カキチヌ釣法徹底解説~その2~

冬のかかり釣り釣法として存在感を増す「カキチヌ」

近年、冬季のかかり釣り釣法として急激な人気を博し、またすっかり定着してきた「カキチヌ釣法」。今回も人気のカキチヌシーズン突入!ということで、カキチヌに必要な道具・適したタックル、釣り方等を詳しく解説していきたい。


全国的にもカキ養殖の聖地としてあまりにも有名な広島湾では、古くから「かぶせ釣り」と称して、カキを用いた釣り方が行われてきた。広島湾以外のエリアで目下カキチヌが行われている所は、三重県(鳥羽が主)・京都府舞鶴湾一帯・石川県能登島の一部が挙げられる。現在、最もカキチヌが盛んに行われていると思われるのは、三重県・鳥羽周辺と石川県能登島周辺ではないだろうか。ただ、東北や四国、九州あたりにもカキ養殖が盛んなエリアがある筈だし、同地でのカキチヌは必ず秘かに行われていると考えられる。カキはチヌにとってこの上ない「特効エサ」。日頃から住みかとなりエサ場となる養殖場ではカキチヌは冬季の最強の釣法!といっても過言ではないだろう。難しいことや面倒なことは何もない。今冬は是非チャレンジしてみよう!

カキチヌ釣法に適したリールの紹介

両軸、片軸のどちらでも問題ないが、カキ棚に隣接するポイントではやはり「パワーゲーム」が大前提となる。全ては掛けたチヌの疾走する方向にかかってくるが、おおむねチヌはもと居た場所へと逃げ込もうとする習性を持つ。特にチヌはハリ掛かりした直後、背後へ背後へと猛然と突っ込むが、この時は力と力の勝負で一切のラインは出せないのだ。 このような状況下でのやり取りで、絶大な信頼性があるのは両軸タイプとなる。

チヌマチック1000SP/1000XT/1000シリーズ

最も力が入る親指でスプールをサミングできるうえに竿のグリップからグリップエンドが手首と肘でガッチリとホールドできる。チヌに猛烈に突っ込まれても、ここぞ!という場面で「タメ」が利く。チヌマチックシリーズはスプールのサミングゾーンが広く、手首から肘にかけてのホールド感は申し分なし。おまけに高性能ドラグも搭載されているので、「大チヌが釣りたいが、やり取りがちょっと不安…」という方には自信を持ってお薦めする。やり取りにある程余裕のある方なら、片軸でも何ら心配はない。セイハコウリミテッドRC83/セイハコウ60SPのいずれも高性能ドラグが搭載されており、使い回しとやり取りの両面で利便性は高いだろう。

チヌマチック1000SP

チヌマチック1000XT

チヌマチック1000

セイハコウリミテッド RC83

4:1のギア比と65mmの大径スプールで、ハンドル1回転83cmという驚異の巻き取り性能。シマノ片軸リール最速モデルでトーナメントや深場、距離を流す急潮の釣り場で威力を存分に発揮してくれる。今話題のHAGANEボディ、S A-RBベアリング(7個)、チョイ出しクラッチと51mm3Dカーボンロングハンドル搭載で信頼性も言うことなし。ハンドルは大変回し易く、大チヌ相手でも余裕でやり取りが楽しめる。微妙にスプール回転を抑えることにより、ダンゴ落下時の不要なラインほつれ防止に貢献。とにかく故障が少ないのが嬉しい。釣り終えた後のメンテナンスもことのほか楽だ。少し高価なのだが、剛性感、扱い易さ、巻き上げスピード等それだけの価値は充分にある。迷っているなら絶対LIMITEDRC83がお薦めだ。

セイハコウ 60 SP

回転性の良さ、軽さ、剛性等、片軸リールの持つべき性能とスペックを全て備えているクオリティーの高いリールだ。スペックはセイハコウリミテッドRC83と同様HAGANEボディ、ダンゴの侵入を防ぐラビリンス構造、S A-RBベアリング(6個)、高性能ドラグ。カラーはブルー・レッドの2色から選べる。ハンドルグリップも持ち易く、仕掛けの回収も楽にこなせる。ドラグ付きであらかじめ右ハンドル、左ハンドルのチョイスができる。

セイハコウ 60

HAGANEボディと極めてサビに強いS A-RBが採用されミディアムクラスながら、耐久性と信頼性の高いリール。カラーはブルー・ゴールド・シルバーの3色が揃い、好みによって、またセットする竿のカラーに合わせてチョイスできるのが嬉しい。目下注目度NO.1の中切に便利なチョイ出しクラッチもしっかり装備されている。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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