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2016/06/22

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 穂先の話「フカセ調子と先鋭調子」について

フカセ調子と先鋭調子の違いとは?

フカセ調子と先鋭調子(IKADA LIMITED SIIに搭載)は、私の中ではほぼ同等の位置づけ。釣り人からもよく使い分けを尋ねられるが、あえて表現すると


・フカセ調子は『喰いこみ重視』
・先鋭調子は『喰いこみの良さと操作性が両立した、より先調子に近いフカセ調子』


と言える。両穂先ともオモリを打たない完全フカセの際にも力を発揮し、ごく軽い仕掛けでも程良くテンションがかかる柔軟なティップを持つ喰い込み抜群の本調子穂先なので、チヌアタリに対してほとんど送り込みが不要といっていい。

スタイルの変化とそれに対応する穂先

元来かかり竿はこれらの本調子設計が大半だったのだが、釣り場や使用エサの増加、さまざまな釣法への対応により、色々な調子が設計されるようになった。近年の傾向としては、じっくり喰い込ませて釣るスタイルから小アタリをドンドン掛け合わせていくスタイルに変わったことにより、先調子等の急テーパータイプに人気が集中してきた。

周囲の探り釣りにもしなやかさが役立つ

潮通しが良く、オモリを全く使用しないフカセ釣りが王道となっている和歌山県中紀において、「フカセ調子」と「先鋭調子」ともに何度もテストをしてきたが、ティップの反発が強くないので周囲の探り釣りにも抜群の威力を発揮する。探り釣りではティップの反発が強いとどうしても仕掛けが馴染まず、足下直下へ引き戻され易くなるが、フカセ・先鋭調子は遠投しても頃合い良く仕掛けを馴染ませてくれる。

完全フカセの探り釣りにも実績あり!

少し前の話になるが、若狭湾の本郷という釣り場でのこと。青柳というエリアに設置された水深6mの浅場ポイントで、アケミ丸貝に大型チヌが連発してきた。浅いのでやや前方にステージを作り、仕掛けを遠投して探るのが同地での王道。通常大きめのオモリを打ち、仕掛けを遠投するのだが、私がよくやるスタイルで「完全フカセの探り釣り」で挑んでみた。アケミ丸貝は適度な重さがあり、シャクで投げればオモリがなくてもよく飛ぶ。またフカセ調子・先鋭調子はアケミ貝の重みをしっかり捉え、頃合いの良いテンションの乗りだ。完全フカセの探り釣りは穏やかな潮流の釣り場ならどこでも通用する。フカセ調子・先鋭調子の用途は結構広いのだ。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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