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2016/04/20

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 かかり釣り実釣編 その1

エサの準備、まずはオキアミ

釣り場が決まり、渡船店に予約をしたら、次はエサの準備だ。事前に渡船店に詳しく聞いておいた情報を元に種類と量を決める。

地域によって多少の違いはあるが、まず必要になるのはオキアミだ。オキアミは生とボイル、加工オキアミがあるのだが、かかり釣りで重宝するのは生と加工オキアミ。生はサシエとしても使えるが、ダンゴに混ぜて使うのが主流。乗っ込み期とはいえ、まだまだ低活性な上、「頼みの」エサトリもまばらな時季。ダンゴは「量は少なめ、中身は濃く」が最適なので、集魚力を強化させるため、海水は一切使用せずにオキアミだけで仕上げるのがよい。3㎏ブロックが1枚あれば事足りるので、解凍を頼んでおくといいだろう。加工オキアミは凍らないので解凍は不要。すぐに使えて大変便利だ。生オキアミと併用でワンパックあればいいだろう。

オキアミ以外のエサ

ボケ餌は三重県を始めとする中部・近畿圏の釣り場では、必須のサシエ。エサトリが多い所ではもたないが、動きと喰い込みの良さはチヌへの最高の武器になる。事前の予約は必要だが、入手可能な限り持参したい。エサトリの有無、活性等にもよるが、30匹程度が1日使用する場合の目安になる。


その他、アケミ貝もマキエ、サシエとして1~2㎏程度は欲しい。特に鳥羽周辺の釣り場では、日頃からアケミ貝やイガイで飼い付けをしている渡船店も多い。ポイントによっては春からフグのエサトリが多いこともあり、柔らかいエサでは釣りにならない場合もある。丸貝もいくらかあれば安心だろう。

乗っ込み期のチヌの特徴

乗っ込み期の抱卵している時季のチヌは、外洋から移動してきたということもあり、いわゆるスレていない大胆な性質を持つ反面、ナーバスで神経質な面も強く持つ。群れでポイント内にサッと移動してきてエサを喰いあさったかと思うと、何かが気に入らなくなるとアッサリと足早に次へと移動してしまう…。筏・カセ共に浅場の釣り場なら響き易い音には注意したい。


同じ乗っ込み期とはいっても、序盤か中盤かのタイミングによって多少の攻め方、組み立て方は変わるが、基本は低活性時と同じ。インターバルの長い、スローなリズムの釣りを心掛けなければならない。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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