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2016/02/10

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 肝心カナメの穂先について

穂先の表現力は重要!

まずは肝心要の穂先だが、シマノでも「先調子」といったオールラウンドな調子を始め、喰い込み重視の「先鋭調子」、トーナメントにも適した掛け合わせ調子の「攻め調子」、活きエビの逃げ跳ねる様までも的確に伝達する感度重視の「エビ、極先調子」。いずれもが開発から最も気を配ってきたのが、表現力の豊かさである。


先端部のシルエットが先調子であるとか、ピンと反発力が強いとかだけではなく、チヌのアタリに対して「適切に曲がって適切に戻る」ということ。意外に軽視されがちだが、チヌのアタリとそれ以外のエサトリのアタリの見分け・判断に大きな差が出てくるのでくれぐれも注意したい。

調子一覧表

フカセ調子 70/30

◎水深はそれほど深くなく潮がゆるめの釣り場など、多くの一般的な釣り場。
●オモリを付けない完全フカセから中通しオモリを使った釣りまで幅広く対応する。
●大きめのオモリで遠くを探るときにも有効。
●いわゆる本調子テイストで、喰わせて獲るスタイルなどに向く。

先鋭調子 77/23

◎水深15m以内を意識。潮はそれほど速くなく、ごく一般的な三重県などの釣り場。
●操作性重視。穂先の反発で仕掛けが戻ってきたりせず、軽い仕掛けでもオモリが付いているかのようにテンションが乗る。
●ラインをゆるめてじっくり待っていたいとか、仕掛けを遠投して前方でなじませたいとか、そんなスタイルにも合う。

先調子 80/20

◎さまざまな場所に対応。高知県宿毛や愛媛県御荘湾など水深が30mある場所、三重県鳥羽周辺の潮の速いところなど。
●オールラウンドタイプで、一般的なダンゴ釣りを始め、あらゆる釣法に逐次適応。
●ある程度軽い仕掛けでも穂先にテンションが乗り、水深があったり、潮の速いところであっても、穂先の表現力をキープしたまましっかりとアタリが取れる。

中切(宙切り)調子 82/18

◎比較的水深のある場所。ダンゴを途中で切って同調させながら釣る場所。
●その名のとおり、ダンゴを落下途中で切りやすいように中間から元部にかけて張りを持たせた中切(宙切り)専用調子。
●先端はダンゴを割って落とし込んでゆく際のアタリおよび潮のモタレ感も的確に表現する感度を実現。

攻調子 85/15

◎徳島県堂浦や小鳴門筋の潮が飛ぶところ。活性の高いときに小粒丸貝などを使う場所。厳寒期のカキチヌ時の鳥羽・本浦など。
●硬めで潮の抵抗に負けず、かつ感度良好な穂先。先端部はビンビンに感度を上げてあるので小アタリをよくとらえる。
●トーナメンターや、チヌが触りだして喰い込み始めるまでにどんどん掛け合わせていくようなアングラーにも好適。

エビ・極先調子 90/10

◎生きエビを使った釣りを行う場所。潮の速いところでも流し釣りなら対応可。
●秋に盛んな生きエビの釣りに向いた高感度な穂先。
●ダンゴから抜けた瞬間のエビがピンと跳ねる動きや、ステイしている状態、さらにチヌやエサ取りが寄ってきてエビがピンと跳ねて逃げるような動きも表現する。

穂先の選択方法

穂先の選択は自分が日頃よく釣行する釣り場の諸条件、また自分の釣りのスタイルを考慮しつつ、好きな調子を好みで選ぶのが一番。だが見た目だけのシルエットや名称だけで容易に選ぶと「毒」にもなってしまうことを覚えておこう。


もうひとつ、ガイドの数にも意識を持っておきたい。ガイドは穂先の曲がりに対して、忠実に曲がるようバランスよく取り付けられてある。だがその数が少なければ、魚が掛かり竿が大きく曲がると、ラインが竿の曲がりを越えたり、摩耗負担が過度になったりしてしまう。ラインを通した状態である程度強く竿を曲げてみて、「ラインはきちんと曲がりに沿っているか?」をしっかりチェックしておきたい。

ガイド数と穂先部の曲がりも重要なチェックポイント

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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