2016/01/06
コラム
山本太郎直伝 黒鯛流儀 いよいよ、筏・カセの「かかり釣り」の始まり!
かかり釣りとは?
かかり釣りとは「アンカー等で釣り座を一定の場所に完全に固定した状態」から釣りをするスタイルをいう。チヌがターゲットであるいわゆる筏・カセのかかり釣りは、あらかじめ「ここぞ!」というポイントに2~4点張りのアンカーで固定した専用乗り筏、カセ(小舟)、カキや魚の養殖筏小割りに直接乗る。
またその他には、掛けてあるカセ、ポイントへその都度アンカー固定するチャーター船等がある。
どのような場所で釣るのか?
よくかかり釣りが行われる場所としては、中部地方以西の西日本に多いリアス式海岸、3方以上が山に囲まれ、複雑に入り組んだ波静かな湾内が多い。波静かな湾内であるため、季節を問わずに楽しめるし、近年では簡易トイレを設置した筏も増え、家族連れも多く見られるようになった。
尽きないかかり釣りの魅力
私のかかり釣り歴はすでに35年を過ぎたが、かかり釣りの魅力はその奥深さから全く飽きが来ないこと。未だに悩まされる事が多く、ひと度釣り座で竿を構えたら1日釣りに没頭出来る。最も好きなところは、あの独特の穂先にアタリが出るまでの「静」の動きから、「アタリからアワセ」へと移行する「静から動へ」のダイナミックな動き。短竿をギシギシと唸らせ、静まり返った湾内で、リールが逆転する音だけが鳴り響く。やがて目の前に浮き上がり、ゆうに50㎝を超える「年無しチヌ」が海面に横たわる…。
何年続けても飽きない理由は、そんなところにあるかも知れない。
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