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2015/12/02

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 地合いの到来を捉えるコツとは?

魚が寄れば割れるのが早くなる

ダンゴを使う「ウキダンゴ釣り」、「かかり釣り」ともに魚種を問わず魚がポイントに集まって来たら、まずはダンゴの割れが早くなる。開始早々のまだ魚が寄っていない状態と比較すると、1.5~2倍近くの早さだろう。


これは魚達がダンゴ自体にアタックして突っつくためであるが、昨今の市販ダンゴの集魚力が大変高いことも影響している。

地合い到来とサシエの取られ方

釣りを開始してから、「割れが早くなったな」と感じたら、我々釣り人が最初に注意すべきタイミングと考えよう。

続いて、その後のサシエの取られ方だが、


「ダンゴが割れた直後に一瞬で取られてしまうのか?」
「しばらく経ってから取られるのか?」
「サシエを跡形もなく取るのか?」
「あるいは頭などの一部だけをかすめ取るのか?」

をじっくり観察しよう。


ダンゴの割れが早くなり、しかもサシエをエサトリが取るようになれば、前述したどの状況でもチヌは入ってくる。


だが最も多く見られるパターンはやはり、


「割れた直後一瞬で跡形もなく取られていたサシエが、急に残り(一部でも)だした時」
「割れた直後、取られるまでにしばらく時間がかかるようになった時」
「サシエの一部だけをかすめ取っていたのに、突然跡形もなく完全に取るようになった時」

などだ。

チヌがサシエを喰うまでのイメージ

昔とは違い、昨今のチヌ釣りは何の前触れもなく、いきなりチヌが釣れることは皆無に等しい。必ずといっていい程、先ずはエサトリ達が動き、活性を高める。そして、その周囲に居るチヌがその動きで刺激を受け、それらを蹴散らすようにして煙幕内に入り、サシエを奪い取る。こんなイメージで解釈してほしい。


ダンゴの割れが早くなり、サシエの取られ方に変化が現れたら、チヌはいつ摂餌のスイッチが入ってもおかしくない! こんな状況を釣り人側が「時合か!?」と察知出来るだけで、集中力は倍増し、アタリへの対応力も向上する。また、「次の攻めの一手」への迷いも少なくなるはずだ。


時合の察知はチヌ釣りにおいて大変重要。どんな小さな変化も見逃さず、攻め時を見極めるようにしたい。

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