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2015/11/18

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 ウキダンゴ釣りのタナ調整 「+α」と「はわせ釣り」(2)

「はわせ」によるタナ調整

さて、はわせによるタナ調整については、潮流や風以外の下記のような原因で、思うようにチヌに釣れ続かない場合に用いる手法。


(1) エサトリの数や活性が高い上、チヌの警戒心が高く、喰い渋っている時。
(2) ダンゴ自体にアタックするエサトリ(ボラやコノシロなど)が多く、トントンでは紛らわしいアタリが多発する時。

特に(2)の場面においては、紛らわしい小アタリをぼやかせる意味もある。

「はわせ釣り」の必要性

近年、ウキダンゴ釣りでは「はわせ釣り」が一般化し、「一ヒロはわせ」、「二ヒロはわせ」といったタナ調整が往々にして行われているが、単に這わせればいいというものではなく、それらの意味合い、必要性をしっかりと踏まえて用いるようにしたい。


またイメージとして、いかにもハリスが海底を這っているかのように考えてしまうが、決してそうではない。ウキが潮流や風に押され、仕掛けが斜めになっているだけで、ダンゴが割れた後はサシエがズルズルと引きずられながら海底を流れていくだけである。


実際に這わせようと思ったら、一ヒロや二ヒロの+調整では到底足りず、水深の倍近いタナ調整が必要になるだろう。尚、二ヒロ程度までの+αでも、潮流や風がそこそこなければタナまで思うように入っていかない。 


実際に試してみるとよく分かるが、無風&潮止まり時にタナを多く取り過ぎると、ウキ止め糸がいつまでもウキに到達せず、はるか手前で漂っている状態となる。あくまで、「はわせ」や「+αの調整」は、潮流や風、その時の海況に合わせてやるのが得策だ。


ちなみに筏、カセのかかり釣りでは同様のタナ調整にすると、仕掛け(ライン)は湾曲してはらむ。これはウキダンゴ釣りとは違い、ウキのように穂先は動かないからだ。


かかり釣りでの仕掛けイメージは、かかり釣り編で詳しく解説するが、釣り方の名称が実際にそのままというものではない。あくまで「手っ取り早い呼び名」と解釈しておこう。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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