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2015/11/04

コラム

山本太郎直伝 黒鯛流儀 ウキダンゴ釣り 実釣編 (2)

チヌがサシエに近づけるタイミングを作るには?

さて、ダンゴの「割れが早くなった!」と、感じたらチヌが寄ってくれるステージは出来上がり間近と考えていい。ダンゴが割れた後、本命のチヌよりも先にエサトリ達が幅をきかすようなら、まず初めの対策として、ダンゴの割れるタイミングをうんと遅らせてみよう。


この状況下で海底のチヌの動きを想像してみていただきたいのだが、


「エサトリ達に触発され、本命のチヌはすでにダンゴの煙幕周りで中央のダンゴ、サシエ、そしてエサトリの動きを遠巻きに注視している…。」
「入りたいが、警戒心が勝り入りたくない…。」

といった感じだろう。

ダンゴに何匹ものエサトリが群がり、まとわりつきながら、サシエが出るのを待ち受ける。こんな状況下では、ダンゴの割れが早いと、チヌが中央の煙幕内に入る態勢も整わないまま、チヌがサシエに近づけないサイクルを繰り返してしまう。そこでダンゴの割れるタイミングをかなり遅らせて、少しでもチヌが中央に入れる時間差をもたせてみる、というものだ。


割れのタイミングを遅らせる目安としては、おおむね20秒程度。それでも状況を打開出来ないなら、更に握る回数を増やしていってみるといいだろう。

ウキダンゴ釣りのアタリ

ウキダンゴ釣りでのチヌアタリも、他のチヌ釣法と同じく千差万別。もちろん使用しているサシエによっても違いはあるが、一般的によく見られるのが、二~三度の小さな前アタリの後、ゆっくりとウキを消し込んでいくアタリだ。アタリが続く中、こちらがタイミングを見計らって掛けアワセてやるというようなものではなく、比較的アワセ易いアタリが多い。


例外もあるが、特にトントンのタナでウキ下を調整している場合は、ウキをキレイに消し込んでくれる事が多い。アワセはストロークの大きな、シャープで鋭い動作でやればバッチリ鈎掛かりするが、スパイラルXならネジレはなく、フッキングにも一役買ってくれる。あとはやり取りを存分に楽しめばいいが、とにかくダンゴ投入にせよ、アタリにせよ、やり取りにせよ、まずは全ての動作に慣れる事! 考えるより身体で覚える事に尽きる。身近な所に思い当たる釣り場があるなら、まずは試してみてほしい。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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