2015/09/02
コラム
山本太郎直伝 黒鯛流儀 特別編 ウキダンゴ実釣レポート! (1)
今回はウキダンゴ釣り実釣へ
さて、解説の途中ですが、ここで先日ぶらりと釣行してみたウキダンゴ釣りのレポートをお伝えしたい。
ウキダンゴ釣りはいくつかの条件さえクリアすれば、フィールドが広大であることはこれまでにも説明してきた。
今回出掛けてみたのは、三重県下でも防波堤のフィールドとしては屈指の好釣り場、尾鷲港第1防波堤。通称尾鷲大突堤だ。同防波堤は尾鷲港の最奥部の東側から延びる地続き堤で、海面までは4~7mと少々高いものの、足場も良くて超手軽なフィールド。私自身初めての釣り場だったが、一見しただけでウキダンゴ釣りの適性を感じた。
いよいよポイント到着
早朝6時、キス狙いの投げ釣りアングラー、ルアーアングラーが多く、他にチヌを狙う釣り人は皆無。情報の収集はできなかったが、釣り人が少ない中央部の内向きに釣り座を構えてみた。ウキフカセ釣りや堤壁の落とし込み釣りなら、断然外向きを選びたいところだが、ウキダンゴなら速潮と超浅場以外ならポイントを選ばない。陰を作ってくれるカラの小割りも点在し、いかにも釣れそうなポイントだ。早速、タックルをセットしダンゴを作るが、メジャー釣り場ということもあり、集魚力はかなり控えめにすることにした。
先ずはタナ取りから
先ずは最重要であるタナ取りから。写真では近くに見えるが、約40m先にある小割りと小割りの中央に山立てし、遠投距離は約30m。6投目でトントンのタナが合ったが、潮流が左(西方向)へ若干速かったため、更に1.5ヒロ追加。これでダンゴに引っ張られてウキがシモることもなくなった。水深は6m強(満潮から1時間超)と、浅過ぎず深過ぎず、ほどよい深さだ。
50分でステージ完成
スタートからほどなくしてサシエサの加工オキアミがかじられるようになり、やがてオキアミ+コーンの抱き合わせでも一瞬でかすめ取られるベストの状態になった。これでいわゆるステージができた訳だが、ここまでの所要時間は約50分。これですんなりと本命のチヌが来れば、正に理想の展開なのだが…。ここで更にエサトリの活性が高まり、コーンの3粒刺しでも速攻で取られる状況、チヌはいつ入ってきてもおかしくない! チヌ釣りをしていて、最も気持ちが高鳴る最高の瞬間だ。
次回「特別編 ウキダンゴ実釣レポート! (2)」へ続く
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