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2020/05/20

コラム

只松雄司 グレ釣りの本場で三代目デクストラルの実力を思う存分発揮。長崎県対馬市内院「内院島5番瀬」「カミナリのハナレ」

海水温が16℃を下回らない状況のまま活発な小型尾長に手を焼く2月下旬。稀の寒波も水温を下げる要因にはなり得なかった。
そんな中、フィールドテスター只松雄司さんを迎えてくれたのは対馬内院の磯。口太グレの聖地として磯釣り師たちを熱くさせるエリアだ。総合釣りセンター民宿梅乃家の梅野智明船長が舵を取る第五若丸は内院島に釣り客を下ろしていく。内院島5番瀬に上がった只松さんは開口一番、「やっぱり対馬に来た甲斐があったねー」と大きく空気を吸い込んだ。

序盤の展開を読む

事前に混ぜておいたマキエをバッカンに投入する。汲んだ海水を触りどのような展開になりそうか豊富な経験値で予想がついた。そこで高い操作性を誇るファイアブラッド グレ デクストラルをロッドケースから取り出す。
「小グレがエサトリになりそうだね。マキエワークでいかにかわして小型尾長の下にいる良型口太にエサを届けるか。なかなか難しい釣りになりそうだ」
ロッドを伸ばすとき、
「このグリップがあるとないとでは竿の操作性が格段に違うんだよ」と見せてくれたのは、格段の握りやすさが実感できるリールシート。このxシートのフィット感はリールスプールに指をかけてアタリを取るスタイルの釣り人に是非体感してほしい。

多数のリブが成型されたCI4+のリールシートは手によくフィット。細かなコントロール、しっかり握り込んだパワーゲームに有効で一度使うと手放せなくなる。

取り回しの良い5mで1.5号クラスのバットパワー、やり取り時に懐の深さを感じさせてくれる胴調子が特徴のファイアブラッド グレ デクストラル。

手の平に包み込むとしっとり安定するため指先の細かな動きにブレが生じないのだ。アタった瞬間ラインの放出を右の指先で抑え、左手でベイルを倒し竿を起こすという一連の動作がスムーズにできる。
そして、デクストラルは全長5m、xシートと相まって繰り出される手返しのよさは、着水後30~40秒程度の流しと回収を繰り返したり、投入ポイントを手前から遠投と振り分けたりするスピーディーに攻める釣りにマッチする。

潮止まりにもチャンスあり

内院島5番瀬は釣り座に並行するように潮目があり、その沖に仕掛けとマキエをズラして投入。足元に撒いたマキエにはスズメダイが群れている。ウキが勢いよく消し込むのは手の平サイズのグレだ。なんとマキエを打たなくても喰ってくる有様。ここで少しずつ潮目が遠くなってきているのを見逃さなかった只松さんは一気に遠投を試みたが結果は同じ。
グレの活性を上げるため、興味を引くためにマキエは打つものだ。それにも関わらず喰いが渋くなる現象が起きる。
そう、潮止まりだ。
こういうとき一つの手としては、マキエを先打ちし、時間をおいて仕掛けを投入する。時間差を設けることで良型だけを狙いうちにすることができる場合がある。
着水して10秒足らずで消し込んでいたウキが、しばらく見えている。案の定、小グレの活性が落ちたようだ。ツケエが1ヒロ以上深ダナへと入っていき、ジワッーとウキがシモった。
「やっときたよ」
この釣り方でようやくタモ入りサイズがファイアブラッド グレ デクストラルを大きく曲げてくれた。タモに収まったのは、生存競争の苛烈さを想像させるスマートな体型の口太グレだった。

4番、5番からじっくりと曲がり込むパラボラチューンR+は魚の走りに追従し体力を奪っていく。

ファイアブラッドタマノエの振り出しのスムーズさは、魚を掬うたびに、これまでのものと格段に違うことを実感。

「エサ盗りをうまくかわしてやれば素直に食ってきましたね」

水道の瀬際に挑む

さて、船長から次に案内されたのはカミナリのハナレ。対馬内院の磯は夕まづめの上げ潮がアツい。まさにうってつけの瀬だ。水深は16mと、ドン深。

幸先よく良型のグレを手中に納めた只松さんは、50cmオーバーのグレを狙って瀬替わりする。

上げ潮が動き出すにはまだ時間があるので、どんな釣り場なのか、仕掛けを流しながら探っていく。
「上げ潮になれば瀬際からデカグレが出てくるらしい」
キワを探るとき全長5mのファイアブラッド グレ デクストラルは扱いやすい。
仮にキワで掛かった場合、すでに釣り人は不利な状況であることは自明の理。しかも深ダナからの魚信であれば、キワから引き剥がすパワーが必要となる。只松さんはハリスを2・5号、道糸を2号に変更し窮屈なパワーゲームと瀬ズレに備えた。

マキエと仕掛けを合わせるとすぐに手の平サイズのグレがヒット。投入点をズラしたり、タイミングを外してみるが状況は変わらない。魚影が濃いといえばそれまでなのだが。

足元で食わせれば瀬ズレの恐れもあるのでハリスをリミテッドプロ マスターフロロ TOUGH-MUD の1.7号から2.5号へ太くした。

しかし、仕掛け投入のあと待ち受けていたのは、手の平サイズのラッシュだった。
手の平から35cmのグレとベラが数釣れるだけでは瀬替わりも選択肢に入れたいところだが、
「時合になってみないとこの瀬の面白さは分からないよ。喰ってきそうな雰囲気はあるんだよね」
弱音を吐かないタフなメンタルをまだキープしていた。
一方、掛かるグレのサイズはアップダウンを繰り返す。
船長の説明通り一度だけ上げ潮が流れ込んでくると潮の向きが逆になり無数のベイトが浮き上がってきた。ここがチャンスと思ったが、すぐ元に戻ってしまう。回収したツケエから冷たい潮が流れ込んできたことがわかる。西陽が傾いてくると島肌はビスケットのような小麦色になった。

底潮を攻める

仕掛けとマキエを違うスジで同時に流し、底へアピールするマキエは先打ちで撒いておく。マキエとツケエが同じコースを辿れば小グレが喰ってくる。いく本もの潮スジでマキエとツケエが誘惑しているものの、潮の流れが速くなり、深いタナまでなかなかエサが届かない。
そこで仕掛けに手を入れ00号のウキにG4、G6のガン玉を付け、仕掛けを深く入れ底潮を攻める。深ダナまでツケエが届けば目の前にきたオキアミを喰ってくるはずだ。夕まづめのポテンシャルに賭ける。
仕掛けを入れうっすら見えるウキの軌跡を目で追うと、斜め45度で入っていっていった。
「よし、きたっ!」

ロッドが元からしっかり曲がりこみ、釣り人の負担を軽減しつつグレを浮かせる。

仕掛けを変えてすぐに反応があると、これほど嬉しいことはない。

ファイアブラッドタマノエはアンチロックジョイントシステムにより節間が固着しないので軽いな振り出しとスピーディな回収ができる。長さは5.5m、高場や離島で欲しい6.5m、7.5mもラインアップ。

待望のライン引きのアタリがあったのは午後5時40分のこと。仕掛けを変えて一投目で難解な潮がいとも簡単に解けてしまった。
喰わせれば獲れる。ではどうやればグレに喰わせられるのかを突き詰めた対馬釣行だった。

10時間ぶりに40cm超級のグレに出会えた只松さんは手離しで喜んだ。

これぞ対馬のグラマラスなグレ。難しい磯や複雑な潮を攻略した釣り人だけが出会える極上のグレだ。ファイアブラッドカラーとのコントラストが美しい。

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