2021/06/30
コラム
ライト五目が愛される理由
四季折々、港の近くで旬の魚を手軽な道具で狙う「ライト五目」は今日も活気にあふれている。
「結構な人気ですね。平日でも初めての方からベテランまで、色んな方が乗っていて、驚きました」
4月中旬、内房保田。コマセ釣りやアジ釣りも大好きな富所潤さんだが、内房のライト五目は初めてだ。
リールはフォースマスター200DH
港を出て、まずはこの釣りでは最も深い水深90m台でアジ狙い。富所さんは船長のアナウンスと探見丸に映し出される反応から、底から5〜10mと幅広く探ってみる。
すると1投目からアタリ。右手で「フォースマスター200DH」のハンドルを巻きつつ、左手の親指をタッチドライブにあてて電動巻上げに移る。
「アジ釣りではアタリを感じたら軽くアワせながらリーリングすることで上アゴにハリを掛からせてバラしを減らすようにしているのですが、このとき、タッチドライブで瞬時に、かつ、適切な速度で巻上げられる中間速設定が役に立ちます。今日は中間速設定20にしていますが、アジが意外に大きいので18でもいいかもしれません」
アジの喰いも型も順調、船長は続いて水深60m台、40m台と徐々に浅場へと船を進める。
ライト五目の“ライト”とは
「最近真鯛がよく釣れているという水深で、いい感じの反応が探見丸に出ています。ハリスを6mにして、真鯛を狙ってみましょう」と富所さん。すると、海面下30mで小気味よいアタリがきた。
「真鯛ではありませんが、アジでもありません。これはもしや……」
海面下に見えたのは緑色がかった魚体、ライト五目で5月から主役になるイサキのダブルだ。
イサキが喰ってくる場所や根周りでは船長は海面からの指示ダナを出す。富所さんはフォースマスター200DHでサミングしつつ正確にタナへ下ろし、ハイギア化されたハンドルを軽快に回してコマセを振り出す。
イサキの喰いはよく、ほぼ入れ喰い。真鯛も期待したい富所さんだが、アタリは全てイサキだった。
昼の沖上がり前、魚礁周りのポイントで再びアジを狙う。ここがクライマックス、上がってくるアジは幅広で、黄色みがかった魚体が増えてきた。
「これは黄金アジと呼べるのではありませんか」
なかでもひときわ幅広で、黄色みがかったアジが、偶然にも黄色いオケの色を写して黄金色に輝いている。
「ライト五目は面白いですね。次は何が釣れるのかなって、ワクワクしているうちに終わってしまいました」
富所さんは他のお客さんと同じように、リピートを決めたようだった。
ライト五目の“ライト”は、正確にはライトタックルに由来する。
しかし多くの場合、船釣りの“ライト”は「気軽」「手軽」といった「楽しさ」の代名詞になっている。
軽くて楽しい。しかも釣れる。だから、ライト五目は愛されている。
これは道具も同じ。軽く、楽しく、進化し続けるのだ。
FISHING TACKLE
ROD
ライトゲーム XTUNE TYPE73 MH195 RIGHT
全長 1.95m
継数 2本
仕舞寸法 129.9cm
自重 128g
オモリ負荷 20~100号
ライトゲーム XTUNE TYPE82 MH190 RIGHT
全長 1.90m
継数 2本
仕舞寸法 124.9cm
自重 134g
オモリ負荷 20~100号
REEL
フォースマスター200DH
ギア比 8.2
最大ドラグ力 5.0kg
自重 385g
糸巻量PE[タナトル8] 0.8号270m
1号 220m
1.5号 150m
ハンドル長 55mm
シマノ電動リールをさらに詳しく紹介する
「Get the Dream」はこちら
探見丸
CV-FISH
関連動画
【取材協力】内房保田港・村井丸
関連記事
RELATED COLUMN