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2018/11/19

コラム

磯コース:『平和卓也と行く長崎・五島列島』

釣果レポート

釣行者(順不同)
若林 哲郎様(当選者)、北川 正理様(当選者)、平和 卓也(シマノ インストラクター)

釣行日程・場所
2018年11月19日(月)~21日(水)in 長崎県・五島列島

11月19日の夕刻、長崎県五島列島福江島の福江空港(五島つばき空港)に参加者が集合。左から当選者の若林 哲郎(わかばやし・てつろう)さん、北川 正理(きたがわ・まさみち)さん、シマノ インストラクターの平和 卓也(ひらわ・たくや)さん。平和さんは17~18日に開催されたシマノ ジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権大会に出場され、激戦の余韻を残してのご参加となりました。

五島市内のホテルにチェックインしたあと、居酒屋「旬鮮喰間 一登」さんへ。翌日、お世話になる福江渡船「せいわ」の山下 康治船長(右端)にもお越しいただき、4人でドリームツアーの当選をお祝いして乾杯!地元で獲れた魚介類のおいしい料理に舌鼓を打ちつつ、親睦を深めました。

神奈川県横浜市から来られた若林さんは、本格的に磯のフカセ釣りを始めて10年。普段は月1回のペースで房総半島の磯に釣行し、季節に合わせてグレや黒鯛を狙われているそう。「五島に来るのは初めてで、すごく楽しみにしていました。しかも平和さんと一緒に釣りができるなんて、ドリームすぎて言葉にできないぐらい嬉しいです!」

北川さんは東京都三鷹市在住。「川釣りやルアー釣りをやってきましたが、平和さんがボーダレスを使ってフカセ釣りをしている動画を見たのがきっかけで、5年前から磯釣りを始めました。明日、磯に渡って平和さんのフカセ釣りが生で見られるのかと思うと、筆舌に尽くしがたい感じです(笑)」

翌早朝、港近くの「フィッシング五島モリタ」さんに行ってオキアミ、サシエサ、配合材を調達。遠征してきた釣り人を快く迎えてくれる頼りになる釣具店さんです。

福江の港で待機していた渡船に手分けして荷物を積み込み、午前6時半に出船。

向かった先は港を出て東に15分ほど走ったところに浮かぶサザエ島。良型口太グレの魚影が濃く、ジャパンカップのメイン会場ともなっている憧れの磯です。島の南東向きに釣り座が多く、北西風が吹き荒れる冬場でも安定して竿が出せる人気磯です。

まだ薄暗い間にサザエ島の南東に突き出た長瀬に渡礁。ほどなく東の空が赤く染まり始め、水平線からだるま朝日が出迎えてくれました。いきなり訪れた絶景に、タックル準備の手を止めて、しばし見入ってしまいます。今日は釣れますように!

当選者のお二人には、まずは普段通りのタックルを準備していただき、自由に釣りをしてもらいます。しばらく釣っていただいたのちに、平和さんが五島流の攻略法を適宜アドバイスしていきます。「今日はお二人のためだけにある日。二人占めできますから、気付いたことは何でも聞いてくださいね」と優しく声をかける平和さん。

さあ、いよいよ釣りスタート。若林さんも北川さんも、口太の自己記録は30cm後半。40cmオーバーを釣るという共通の目標をめざしてがんばります!平和さんもお二人の目標を叶えるべく、全力でサポートします。

シマノではイソリミテッド、プロテック、BB-Xテクニウム(SUTブレーキタイプ)といった最新タックルを準備、自由に使っていただきました。

平和さんのマキエサは、配合材2袋にオキアミ1枚半(約4.5kg)を混ぜ合わせたもの。これを1日に2、3セット作ります。先に配合材と海水を混ぜ合わせて水分を十分なじませ、そのあとオキアミを混ぜていくのが平和流。「こうすることで、オキアミが潰れたり水分を吸ってパサパサになるようなことがなく、プリッとした形が残ります」

平和さんが釣り始めると1投目から木っ葉グレの猛攻が始まりました。水温が21度台と高いうえ、潮が緩く流れる程度で木っ葉がわきやすい条件。これらをかわしながら、いかに良型を喰わせるかが攻略のカギとなります。

北川さんのファーストフィッシュは木っ葉尾長。ここからサイズアップです。

若林さんも24、25cmを連発。

平和さんは、小型ながら驚異的なペースでグレを掛けていきます。その釣りスタイルを横目に見ながら竿を出す若林さん。「気になって、あまり自分の釣りに集中できないです」と本音が漏れます(笑)

「手前のポイントでマキエと仕掛けを合わせて釣ると木っ葉グレばかりなので、沖に展開していきます。近くから遠くを釣るとか、もう少し深いタナを釣るとか、潮下側を釣るとか展開していくことで、サイズが上がることがよくあります」と平和さん。

沖を狙っていた平和さんのプロテック1.2号530がきれいな弧を描きました。余裕のあるやり取りで磯際に寄せてきます。

取り込んだのは美しい魚体の口太グレ36cm。「ウキ00、ハリス2号2.5ヒロ、ハリ6号の半遊動仕掛けで、ウキから下50cmにオモリG5を打ってウキごとジワッと沈めていく感じで狙ってました。さらにサイズアップしていきますよ~」

良型を掛けたものの、根ズレでバラしていた北川さん。その後も木っ葉グレの猛攻に苦戦!

サシエサをかすめ取られることが多い若林さんに平和さんが密着レクチャー。「サイズアップさせる方法の一つとして、マキエサと仕掛けを大きく外す方法があります。手前にマキエサを多めに撒いて、釣りたい場所に少量のマキエサを入れ、この沖側に仕掛けを入れたあと、さらにマキエサを手前に入れてエサ取りをくぎ付けにします。マキエサと仕掛けを合わせたときと比べてヒット率は落ちますが、アベレージサイズは上がりやすい。さっきの36cmはこの方法で釣りました」

続いて北川さんにも密着レクチャー。「マキエサの外側を釣るほど木っ葉グレが減って良型が当たりやすくなりますよ。仕掛けはそのままで、マキエサと仕掛けの投入点を変えるだけの一番簡単な方法ですが、効果的ですよ」

マキエサの外側に仕掛けをなじませることでサシエサが残り始めました。「サシエサが残るのは悪くないこと。五島では平均的に良型グレのタナは深いので、オモリを足してウキごと沈めていって探ることが多いですね」と平和さん。

「これが五島のグレやっ!」と威勢のいい声とともに平和さんが仕留めたのは口太47.5cm。「ハリスにG5を足してマイナス浮力にして20mほど沖で緩く張りながらジワジワ沈めていきました。そしたら道糸がシュルルル~って気持ちよく走りました」。見事にアジャストして仕留めた良型に大満足!

平和さんの勢いは止まらず。次は水面近くで盛んにキビナゴを追っていた大型の回遊魚がヒット。「やばいやばいやばい~」と連呼しつつ道糸を100m以上も出されながら粘り強くファイト。

ギリギリの攻防で何とか磯際まで寄せてきたところで、若林さんがサッとタモ入れしたのは、60cmを優に超えるスマガツオ。磯の上は大興奮に包まれました。

「やばかった~。ハリス2号でよく獲れたな~。丸々と太っていて相当の重さがありますよ。これは磯で食べるべきでしょう」ということで、すぐにエラと腹ワタを取り除いて潮氷で締めることに。

しっかり締まったところで、平和さんが腕をふるい極上の刺身に仕上げていただきました! さて、お味の方は?

醤油を垂らすと弾かれるほどの脂の乗り。一切れ口に入れると、軟らかい身から濃厚でしつこくない脂がしみ出てきます。「これは旨い! 腹身が特にヤバイ!」「こりこりの脂ぐちゅぐちゅ」「噛むほどに味が次々やってくる」。口々に絶賛の声を上げ、五島の海の恵みを堪能することができました。

良型を連発させる平和さんを見習って、若林さんもウキBに対して、ガン玉B+サルカン+G5のマイナス浮力の設定で攻めていきます。

仕掛けをマキエサの外側に遠投後、ラインを軽く張りつつ仕掛けを流れに乗せて送り込んでいきます。ウキは沈んで見えないので、アタリは穂先の動きや道糸の走りで取っていきます。

「ウキを沈めながら探るときは、こんな感じで座ってアタリを待つことが多いですね。ラインが見やすいですし、風が強い中でも体がラク! そのうち道糸がバチバチバチと走りますよ」と平和さん。

「なんか喰いそうだなと思っていたらドンッと来ました」と若林さん。32、33cmですが、サイズアップを狙って喰わせただけに満足度の高い1尾です。

干潮を迎えたところで長瀬の先端に移動。沖に向かって右から左に流れる満ちの本流を攻めることにしました。

後ろから平和さんがサポートのマキエサを撒き、若林さんと北川さんが観音周りで本流に仕掛けを流し込んでいきます。仕掛けがしっかり潮をとらえるようにウキ1号、中通しオモリ1号、ハリス2.5号2.5~3ヒロ、ハリ6号で、ウキ下竿1本半~2本取った通称「ドスン仕掛け」に交換します。

まず竿を曲げたのは北川さん。「これはいい型のグレっぽいです。ドキドキします」と緊張感のあるやり取りで寄せてきます。傍らで平和さんがタモを構えて待機。

取り込んだのは、43cmの口太グレ。「ズシ~ンと来て、途中からズンズンと下に突っ込んでいいファイトをしてくれました。これで自己記録更新です」と嬉しそうな北川さん。

本流釣りのパターンをつかんだ北川さんは、続いて35cm前後のイサキを連発されました。

若林さんは100m以上流していって今日一番のアタリをとらえました。イソリミテッド マイティブロウ 1.5号530を力強く曲げ込み、ぐんぐん引き寄せてきます。

仕留めたのは口太グレ44cm。「流れの中でバリバリっと来て、すごい重量感でしたが、イソリミテッドだから安心してやり取りできました。自己記録です、やった~」と喜びをかみしめる若林さん。サポートした平和さんも自分のことのように嬉しそうです。

1日の釣りが終わって、再び居酒屋「旬鮮喰間 一登」さんで打ち上げ。若林さんは「平和さんにいろいろとアドバイスがもらえて、非常に参考になりました。これらを引き出しにして、来年のトーナメントにも生かしたいです」。北川さんは「前半は苦戦しましたが、後半、本流の深ダナからグレやイサキを引っ張り出すことができて、五島ならではの釣りを堪能できました」。学ぶ、釣る、食べる。平和さんとともに充実した時間を過ごされたお二人。翌朝、飛行機で帰路につかれ、無事にドリームツアーを終えることができました。

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