2021/11/01
コラム
カワハギ釣りが見えてくるステファーノ XRの実力
今シーズンのカワハギはやや出遅れている気配。昨年同様、本格化は晩秋あたりとなりそうで、
これからカワハギ釣行を計画する方も多いはず。
そこにおすすめしたいのがシマノから新登場したカワハギ専用「ステファーノ XR」、
名手鈴木孝さんの実釣をもとに解説をお願いした。
INDEX
「ひとことで言えば進化した2ピースロッドです」と、シマノインストラクター鈴木孝さん。
発売されたばかりのカワハギ竿「ステファーノ XR」はセンターカットの2ピース仕様だ。これまでハイエンドなカワハギ竿といえばワンピースが当たり前、ひと昔前に回帰するような2ピースの新製品に、どんな特長があるのだろうか。
ステファーノ XR、3アイテムを持参して釣行したのは三浦半島葉山芝崎の五エム丸。同宿では9月中旬から乗合をスタートしたばかりだ。強い北東風とウネリの中、6時に港を離れた。
「3本とも60グラム台の軽さ。加えてXシートフロントトリガーが付いてます」
人差し指で支えるシマノオリジナルのグリップ形状はホールド力のアップで緻密な仕掛け操作、キャストの安定、巻き上げ力のアップ、脱落防止、指の負担も軽減するという。
まず手に持ったのはMH175。
「今期初めての釣り場なので、パイロットを兼ねています」と鈴木さん。MHは中間の硬さ、つまりオールラウンドタイプで海底の状況、潮の流れ、エサ取りの活性などを中間の調子でリサーチしていくわけだ。
10分も走った水深20メートル前後で釣り開始。ところが、鈴木さんがいきなり18センチのカワハギを釣り上げてしまった。
「いや~、事故みたいなものです」と照れ笑い。これを機に船中でもアタリが出始めるものの、ポツンポツン程度。2枚目は1時間近くかかってしまった。
ポイント形状は砂地に根が入り交じった状態、潮も流れていないが、やや底潮が重く感じると分析する。
「釣り始めれば分かりますが、まったく継ぎを感じません。手元のパワーが増し、掛けやすさと操作性がよくなっています」と言いながら、今度はMにチェンジ。
穂先の曲がりから見て、喰い込みを優先した目感度重視の調子が確認できる。集寄を付け、ゼロテンからテンションを抜いた釣り方を駆使する。
「止めて喰わせたり、仕掛けをタルマセ気味にしてアタリを取る釣り方に向いています。でも今日は潮が重いせいか、小さなアタリが出にくいですね」
潮のせいで仕掛けが張り気味となるので、目感度が出にくいというのだ。1時間ほど釣って今度はHにチェンジする。
「今日の潮具合だとH、つまり硬めの調子が合っていますね。投げてのカーブフォール、着底後や宙での手感度アタリがよく出ます」
この日は各所を移動しながらの拾い釣り。トップで10枚ほどの渋い釣りだった。鈴木さんは3アイテムの調子特性を披露しつつ、あと少しで2ケタというところで13時の納竿を迎えた。
2ピース、軽量設計、Xシートフロントトリガー、それにいくつものシマノテクノロジーが搭載されたのがステファーノ XR。カワハギ釣りの引き出しを増やし、これまで味わったことのないアタリを体感できるに違いない。
Stephano XR
2ピースで高性能
ステファーノ XR
センターカット2ピースは携帯性に優れているだけでなく、手元にパワーを持たせ穂先を柔軟にした継ぎ竿ならではの調子を出している。軽さとパーミング性能を融合したXシートフロントトリガーの搭載に加え、スパイラルXコア、ナノピッチ、タフテック、ハイパワーXソリッド、Xガイド、フィッティングサポートCI4+シートなどのシマノテクノロジーを搭載。最先端「X」テクノロジーの融合体、XRブランドをまとった新感覚のカワハギロッドの誕生だ。
「2ピース仕様、初のトーナメントロッドです」と鈴木孝さんが太鼓判。
使用タックル製品情報
ステファーノ XR H170-2 / M180-2 / MH175-2
Xシートフロントトリガー
3アイテムの調子
INFORMATION
三浦半島葉山芝崎 五エム丸
046-875-2349
Stephano
ステファーノをさらに詳しく紹介する 「Stephano」はこちら
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