2020/06/02

コラム

渓流彷徨い日記 オフサイト よもやま話~その6~

渓流釣り未経験・初心者の読者さんに向けて、渓流釣りの基本的なことのご紹介 第三回目として、前回の続きの三次元的な流れの捉え方についての続き、表層の流れを突破するお話です。


キーポイント : 表層から低層へ向かう流れがどこかにある。


どこで渓流魚が流下するエサを待ち構えているかを推測したら、どこに立ち位置を定めるか?を考えます。魚に気づかれにくい立ち位置で、エサを渓流魚の目前に届けてあげることができる場所。ほとんどの場合、渓流魚が待ち構えている場所より上流からエサを流すことになりますし、アタリを取りやすいのは自分の正面より仕掛けが下流に位置している時です。仕掛けが、ほどよい流れの層まで沈むのに多かれ少なかれ時間がかかることは理解できると思いますが、どこに仕掛けを放り込んだら、ほどよい流れの層に乗るのかは、初めのうちはわかりづらいかもしれません。
今でも複雑な流れを形成している場所では手こずることがあります。刻々と流れが変化しているのも影響しているからなのですが、今回はそんな難しい流れは無視して、簡単な話だけ。


川の流れは、表面上、ぱっと見は単純ですが、よく見ると流れが速い筋(流芯)とその脇にやや遅い流れの筋があり、そのさらに脇にほとんど流れがわからないようなエリアがあります(実際はもっと複雑)。実際には石が沈んでいたり,底の起伏でややこしくなっていますが、今は簡単に。

流れが速い筋の先(赤○印)に渓流魚が待ち構えていると予想して、三角の位置に立って赤色の×の位置に仕掛けを投入したらどうなるか?流速にもよりますが、多くの場合、仕掛けが沈み切らないまま赤○印を通過してしまいます。
では紺色の×、やや手前の速い流れとその脇のやや遅い流れの境目付近ならどうでしょうか?仕掛けを投入してすぐは、仕掛けが流れないかもしれませんが、やがて底の流れに乗りながら流れたり、流れながら速い流れに引き込まれていきます。そうすると、渓流魚が待っているであろう流れの層に乗ってエサを届けることが出来ます。


これはあくまで簡単な例です。流芯であっても、目が慣れてくれば、下層へと潜る吸い込み口のようなスポットが見えてきます。そこにピュッと仕掛けを正確に入れることが出来るようになれば、渓流魚との出会いの確率は上がります。


縦(水深)方向についての予想も重要だってことをご理解いただけた前提で、次回からはもう一度二次元的な話に戻って、誰にでもわかりやすいポイントの例を幾つかご紹介しようと思います。

プロフィール

ちぬ

渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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