2018/10/16
コラム
ボートエギングコース:『富所 潤と行く石川・能登』
INDEX
釣果レポート
釣行者(順不同)
中村 重樹様(当選者)、野口 佳洋様(当選者)、富所 潤(シマノ インストラクター)
釣行日程・場所
2018年10月16日(火)~18日(木)in 石川県・能登
10月16日の正午前、七尾北湾にある穴水港に当選者が集合。船首で出船のポーズを決めるのは、左からシマノ インストラクターの富所 潤(とみどころ・じゅん)さん、当選者の中村重樹(なかむら・しげき)さん、野口佳洋(のぐち・よしひろ)さんの3人。
写真奥で操船するのは、この港を拠点とするN-styleの松榮克典船長。さあ、2泊3日で富山湾のボートエギングを満喫するドリームツアー、いよいよスタートです!
出船してからポイントまでは1時間弱の航程。タックルを準備する中村さんにお話を伺うと、「ショアエギングは福井の小浜周辺で20年以上前からやっていますが、ボートからのティップエギングは経験が浅いんです。
今回は富所さんにいろいろ聞いて学びたいと思います」とおっしゃられていました。
七尾北湾を出て能登町沖の水深16mのポイントに到着。我々を歓迎してくれるような快晴のベタ凪に恵まれました。さっそく富所さんがレクチャーを兼ねて釣りを始めると、何と一投目からアオリイカが乗ってきました。
さすがの魚影ならぬイカ影です。
当選者のお二人はキャリア15年以上のエギング経験者とあって、富所さんもレクチャーを早々と切り上げ、いざ本気モードで実釣を開始します。
能登の海でティップエギングの腕を磨き、ポイントを開拓してきた富所さん。「この海は僕の庭です!」といい切るだけあって立て続けにアオリイカを連発。驚異的な打率で仕留めていきます。
愛知県名古屋市からお越しの野口さんは「能登で釣りをするのは初めてなので、とりあえず1杯目を釣ることが目標」とおっしゃっていましたが、釣り始めてすぐにその1杯目がヒット。ドラグ音が響き、気持ちよくロッドが曲がります。
「3投目で底から12回ぐらいシャクって来ました!」と笑みを見せる野口さん。富所さんと一緒に記念のツーショット。
続いて中村さんにもヒット。サイズがいいようでロッドをしっかり曲げて浮かせてきます。
「小さなアタリがあって、フォールさせたときにエギが落ちない感じがして合わせたら乗ってました。僕にも1杯目が釣れて安心しました」と中村さん。写真を撮っていると、イカから盛大な洗礼を浴びました!
開始20分で早くも全員釣果に恵まれ、好スタートを切ったドリームツアー。その後、ダブルヒットが連発し、能登の実力を知ることになりました。
野口さんが早くも3杯目、中村さんが2杯目を持って記念撮影。「一流しごとにイージーに釣れてくれますね! 海底近くはイカがじゅうたんのようにいるイメージがしてきました」と、かなり余裕が出てきた野口さん。
中村さんの釣り方を横で見ていた富所さんが、「シャクったあと、なるべくエギが動かないように止めることが大事です。竿先がフラついてエギが動くとイカに警戒されてしまい、1回警戒心を抱かせると、次に近付いてくるまで結構時間がかかるんです」と貴重なアドバイス。
当選者のお二人にはシマノから専用タックルが貸し出されました。ロッドがセフィア エクスチューン ティップエギング S700ML-S、リールがステラC3000SDHHG、ラインがタナトル8 0.6号、リーダーがセフィアリーダー EXフロロ 1.75号、エギがセフィア アントラージュ 3.5号のS0~S4です。
ポイントの水深は15~30m。セフィア アントラージュS1を中心に、浅い場所ではS0、深いところではS2も使って、確実に底取りしながら攻めていくと、どんどん乗ってきます!
こまめにポイント移動しながら点在する根の反応を見ていく松榮船長。「常にフレッシュなポイントに移動して釣り人の集中力を切らさないようにすることを日頃から心掛けています。いい場所は日に日に変わっていきますし、広範囲の状況を知っておくことは、次に釣り人をご案内するうえでも、とても大切なことですからね」
船長が船窓から顔を出して「ここは釣れるポイントですよ~」というと、本当に中村さんのロッドが曲がりました!
能登町沖のあちこちに設置されている定置網。ブランドである10kg以上の「のと寒ぶり」が獲れることは有名ですが、11~12月には何と1日に数トンものアオリイカが漁獲されるそうです。
「開始1時間でこれが6杯目です」と快調にロッドを曲げる中村さん。
中村さんは、普段のエギングではヴァンキッシュC3000を使われているそうですが、「以前からステラを使ってみたかったんです。やはり巻き心地は最高ですね」と、ステラの高い性能を体感されていました。
野口さんもハイペースで5杯目をゲット。普段は三重方面の釣り場に行くことが多く、能登で釣りをするのは今回が初めて。「こんなにイージーに釣れて、遠くまで来た甲斐がありました」とかなり嬉しそう。
秋としてはグッドサイズの550gを仕留めた野口さん。
今度は中村さんと富所さんに500~600gがヒット。「いまは数も型も狙える最高のシーズン。これぐらいの釣れっぷりは全然珍しくありません」と富所さん。
日が暮れるまでにお二人とも20杯以上のアオリイカを仕留められて、能登のポテンシャルの高さを堪能して1日目が終了。
七尾北湾を臨む素晴らしい景観が魅力の「能登牡蠣の宿 キャッスル真名井」に身を移して今日の疲れを癒します。
何はともあれ、楽しかった今日の釣りに乾杯! 中村さんは「富所さんの鋭いシャクリを間近で見られて、すごく参考になりました。こんなに釣れて、釣りがうまくなった気分です」(笑)。野口さんは「シャクリの回数をいろいろ試しながらヒット率を上げることができました。底から5、6回シャクっては落とすことの繰り返しが効果的ということを学びました」
能登牛陶板焼きや鰯団子のいしり鍋など、次々と登場する豪華な料理に舌鼓を打ちます。
食事中ももちろん熱い釣り談義が続きます。富所さんからのアドバイスは、「二人ともシャクったあとロッドをしっかり握り過ぎていますね。僕は軽く握るだけ。そうすると穂先がブレず、軽いエギでもテンションを保ちやすくなります。明日は力を抜いて、軽い力でロッドを持つようことを試してくださいね」。その言葉を真剣に聞き入るお二人の姿が印象的でした。
二日目、午前中は雨が降るとの予報でしたが、心配とは裏腹に快晴に恵まれました。しかし、野口さんが前夜から発熱による体調不良に見舞われ、残念ながらホテルに残って療養することに。富所さんと中村さんのお二人で出船することになりました。
「昨日、富所さんからシャクったあとの止めのレクチャーを受けたので、今日はエギの姿勢をいつも以上に意識しながら釣ってみます」と中村さん。
能登町沖の水深20mラインから実釣開始。今日も1投目からアオリイカを釣りまくる富所さん。
富所さんに続いて中村さんも500g級をゲット。「底まで落として、シャクったらもう乗っていました。落としただけで釣れるって、能登の海はやっぱりすごい」
フレッシュなポイントを攻めるたびにヒットの嵐。ダブルヒットも頻繁にあります。
写真を撮っているときに浴びせられるイカからの盛大な仕返しもまた楽しや!
様々な号数、カラーのセフィア アントラージュが貸し出され、コンディションに合わせて使い分けることができます。
「せっかくたくさんのエギがあるので、いろいろ使ってみます」と、こまめにローテーションしながら釣りを展開する中村さん。
富所さんも盛大なスプラッシュを浴びせられて、歓喜の雄叫び!
ダブルヒットのたびに、こんなシーンが展開されて、能登の魅力を全身で満喫。
今回の釣行で出た最大サイズは約650g。ポイントによっては、600g前後が連発することもあり、まさに数も型も出る好釣果となりました。
夕方近くになって「そろそろ終わりの時間が近づいてますので、いまのうちに堪能してくださいね」と富所さんがいうと、「もう30杯以上釣って十分堪能してます」(笑)と中村さん。手持ちのクーラーが早々と満杯になり「もうイカを入れるところがありません」と能登ならではの嬉しい悲鳴も飛び出しました!
帰りの船中でがっちり握手。中村さんは連チャン5杯もあって「昨日も20杯以上、今日も30杯以上。エギングを始めた20年以上前を思い出すような釣れっぷりでした」と満足されたご様子でした。
宿泊先のキャッスル真名井に戻って、お風呂で疲れを癒したあと、夕食に。野口さんの体調も戻り、楽しい宴となりました。中村さんは「本当に楽しい釣りができてスペシャルなドリームツアーでした。普段、シマノTVで見ている富所さんと一緒に釣りができて、すべてが参考になりました」。野口さんは「今日は釣りに行けず残念でしたが、昨日の半日で23杯釣ったので満足しています。富所さんに教わったことを、今度は三重の釣りで試してみたいです」。
最後に、野口さんとエギング好きの奥さんに向けて富所さんが記念のサイン。この色紙は、奥さんがこっそり野口さんの荷物に仕込んでいたそうです。
聞きしに勝る好釣果に恵まれ、無事に終了。「能登はやさしや土までも」という言葉がありますが、エギング釣り師にとっては「能登はやさしや、海までも、イカまでも」と、ついつい口ずさみたくなる満ち足りたドリームツアーとなりました。
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