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2023/04/19

コラム

デイメタルゲームのすすめ 富所潤

デイメタルゲームのすすめ 富所潤
ケンサキイカやスルメイカなどを狙うメタルスッテゲームは、遊漁船の灯りを使ったナイトゲーム(夜焚き)でしか楽しめない。そんな常識を覆すべく、イカ先生ことインストラクターの富所潤がシマノのエギングタックルを携え、兵庫県北部の柴山港から大吉丸にて出船する但馬沿岸エリアにて、デイメタルゲームを解説する。

バーチカルに誘うタックルセレクト

富所さんがまず手にしたのは、セフィアノリノリスッテⅡ30号のオモリスッテにセフィアフワフワスッテⅡMのドロッパー。操るのはセフィアエクスチューンメタルスッテB66MH-S/F(ロッド)+バルケッタFカスタム150DH(リール)+セフィア8+ 0.4号(ライン)で、ボートでポイントに付けて真下に送り込む、縦の釣りをメインとしたセレクトだ。デイのメタルゲームの釣り方は大きく分けてふたつ、船を流しながらエリアをサーチしていく方法と、イカの反応があるスポットに直接入れていく方法で、今回は後者となった。

縦の釣りでは、手返しのよさからベイトタックルがマッチする。

縦の釣りでは、手返しのよさからベイトタックルがマッチする。

誘って止めて巻き上げを繰り返してフォールさせる巻き落としが縦の釣りでは有効だ。

誘って止めて巻き上げを繰り返してフォールさせる巻き落としが縦の釣りでは有効だ。

巻き落としの射程範囲は2~3回。底から5mまでだ。
巻き落としの射程範囲は2~3回。底から5mまでだ。

反応を見て仕掛けを変えていく

アタリが繊細な小型のイカが多い場合は、掛け調子のロッドで積極的に掛けていく。水深が深いほど単発では効率が悪いので、オモリグ(ドロッパー+シンカー)ではなくメタルリグ(ドロッパー+オモリスッテ)でダブルヒットを狙うのもおすすめ。富所さんは1杯目が小型だったので、オモリスッテではなくドロッパーを2つにしてその下にオモリをセットした。重い方がアタリは取りやすいが仕掛けが流されやすくなる。重さを替えながら適切な重さも探っていこう。

小型のイカほどアタリは繊細。高感度で掛けていけるロッドがマッチする。

小型のイカほどアタリは繊細。高感度で掛けていけるロッドがマッチする。

オモリスッテをフワフワスッテⅡSのダブルドロッパーにして40号のオモリを付けた。

オモリスッテをフワフワスッテⅡSのダブルドロッパーにして40号のオモリを付けた。

より効率よく釣るための一手を模索する

デイメタルゲームはボトムから5mが勝負の世界。リールひと巻きが50cmとすれば、アクションしつつの3巻きで約150cm。それを3回繰り返せば約4m50cmを誘うことができる。効率を考えて無駄なく棚をサーチするのも重要だ。抱いてから10m程度まではゆっくりファイトをすると、ダブルヒットのための誘いとなる。ダブルの仕掛けの場合、ヒットしたドロッパーのサイズ、カラーを参考にして変えていくことも次のために必要な戦略になる。

下にセットしたSサイズのアカシロにヒット。
下にセットしたSサイズのアカシロにヒット。
上もSサイズ、カラーは赤を基調としたレッドピンクに変更。
上もSサイズ、カラーは赤を基調としたレッドピンクに変更。
3杯目も下のアカシロ。アカシロがキーになっている可能性は高い。

3杯目も下のアカシロ。アカシロがキーになっている可能性は高い。

釣れたで終わりにしないことが次の釣果に繋がる

今回のように水深80m付近で小さなアタリをとって掛けることもあるデイメタルゲームでは、トータル的なタックル感度が重要になるが、タフテックインフィニティを採用したセフィアエクスチューンメタルスッテFモデルに抜かりはない。場所を移動し、上をセフィアスイスイドロッパー1.5号にチェンジ。小型が続いたことから、コンパクトなボディで抱いたときに掛かりやすいエギで検証してみる。勝負する棚が底から5m程度と絞られているデイメタルゲームだからこそ、仕掛けや使うスッテ、エギ、メタルのサイズ、カラーなど、チョイスの正確性で釣果は大きく変わってくる。

交換したセフィアスイスイドロッパー1.5号にヒット。
交換したセフィアスイスイドロッパー1.5号にヒット。
上下ともにセフィアスイスイドロッパー1.5号にして反応を見る。

上下ともにセフィアスイスイドロッパー1.5号にして反応を見る。

釣果→思考→検証がデイメタルゲームの面白さ

メタルとドロッパーのメタルリグから、ダブルの浮きスッテ+シンカー、そしてダブルのエギに行き着いてサイズアップ。その日、その時のアタリパターンが何なのか探っていくのがデイメタルゲームの面白さだ。「最初に付けた仕掛けを最後まで通そうとしないっていうのが大事ですね。どんどんどんどんアタリが出る方に変えていく。これが重要ですね」。ラストは水深75mでスイスイドロッパー1.8号と、最後の最後までエギを変えていくことで釣果を途切れさせることなく釣り続けた。
同じく良型をボウリングピンでもキャッチ。

トリコロールカラー(赤青白)で今日イチサイズ。

同じく良型をボウリングピンでもキャッチ。

同じく良型をボウリングピンでもキャッチ。

最後は狙い続けたダブルヒットも達成。変え続けることの重要性を証明した。

最後は狙い続けたダブルヒットも達成。変え続けることの重要性を証明した。

デイメタルゲームのロッドセレクト

深い水深のボトム付近を攻めることが多いデイメタルゲームでは、必然的に仕掛けが重くなることから、タックル選びでは軽さが重要になってくる。「セフィアエクスチューンメタルスッテのような非常に軽くて細くて強いロッドを選んでいただけると、より快適な釣りを楽しむことができるんじゃないかなと思います」。

セフィアエクスチューンメタルスッテでデイメタルゲームを存分に楽しもう。

セフィアエクスチューンメタルスッテでデイメタルゲームを存分に楽しもう。

プロフィール

富所 潤 (とみどころ じゅん)

[インストラクター]

アオリイカをはじめ、その他のツツイカ系を含めたライトタックルゲームに没頭。アングラーが楽しい・面白いと思えるような釣り情報を発信し続けている。整形外科医の顔を持つため"イカ先生"と呼ばれる。

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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この記事で使用している製品

ロッド
セフィア エクスチューン メタルスッテ

リール

バルケッタ Fカスタム

ルアー

セフィア フワフワスッテⅡ

ルアー
セフィア スイスイドロッパ―

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