2023/08/07
コラム
カジキとのファイトを制したビーストマスター1000EJ 高橋哲也
電動ジギングに対応した“EJモード”を搭載したシリーズ最小の電動リール、ビーストマスター1000EJ。レジェンド、高橋哲也がジギングと泳がせ釣りの二刀流で大物を狙い、その実力をレポートする。
DAY1 電動ジギング
DAY1は水深100m前後での電動ジギング。開始早々反応したのは、アオチビキだった。今回使った誘いは、タッチドライブを一定速にして巻き上げつつ自分のテンポでジャークを入れる電動リーリングジャーク。ピックアップボタンを自らのタイミングで押しながらリズムを付けて巻いてくるマニュアルジャークモード。そして、巻き上げ速度と時間、止める時間を設定し、オートで繰り返すオートジャークモードの三つ。「止まるという事はすごく大事な作業」と高橋さんが言うように、かつての電動リールでの少しズレてから止まるような動作はまったく見られず。確実にそして多彩な釣果へとリールが導いていく。
DAY2 泳がせ釣り
DAY2は高橋さんの真骨頂ともいえるムロアジをエサにした泳がせ釣り。その日の状況をエサの動きを確認しつつ船長と相談し、攻めの概要を詰めていく。キハダにも動じなかった1000EJが、その真の実力を発揮したターゲットは、「パワーゲームだなこりゃ」と、ビッグゲームとなんら違わぬやり取りで上がってきたイソマグロだった。高橋さんの泳がせ釣りでの中間速設定は「25」よりも上だ。そしてクライマックスは設定値のMAXスピード「31」での闘い。長時間の使用によるギアの熱耐性と、テストさながらのファイトをかいくぐって寄せてきたのはカジキだった。「いかにリールをフォローしながらやれば、デカイ魚が釣れるかという証明になりました。ものすごくね、頼もしいビーストマスター1000EJです」。
ビーストマスター1000EJ
「1番キツい時にいろんな部品が頑張ってくれて、ドラグがしっかりスプールから出ていく糸の勢いを止めてくれたり、巻き込んでくれるモーター、ドラグと連携しながら。そのモーターが強くなっていったり。だから3000とか9000とか、1000で釣ってる感じではなかったですね。とにかく小さくて力強い。大きい魚が掛かると、いつの間にかちょっと強気でやってしまいがちですけど、リールをフォローすることを心掛けて欲しい。強いんですけどね。力に頼らず、これは1000EJに限らず、それ以上大きい3000でも6000でも9000でもやっぱり釣り人の工夫っていうのが絶対に大事なんで。止める所は止める、待つ所は待つ、ドラグで出す所は出す。その代わり、勝負を掛ける時は勝負を掛ける、強く攻めていく。力をしっかり残して、自分の力、そして電動リールの熱も考えながらやっていくと、絶対デカイ魚が上がってくるんで。ぜひみなさんも頑張ってください」。
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