2019/03/27
コラム
鈴木孝のリアランサーXワンフグ使いこなしガイド
四季折々の釣り物をシマノの最新タックルで狙う。
今回のターゲットは東京湾のヒガンフグ。シマノフィールドテスター・鈴木孝が、
最新フグ竿「リアランサーX ワンフグ180」の使いこなし術をお届けする。
東京湾のフグ釣り、通称”湾フグ„はテクニカル系の人気ターゲット。同じくゲーム性が高いカワハギやマルイカ釣りの名手・鈴木孝が得意とする釣り物の一つだ。
鈴木が釣行したのは周年フグ釣りを看板に掲げる東京湾奥浦安の吉野屋。同宿は釣況によってショウサイフグやトラフグなども狙っているが、冬場はヒガンフグをメインに出船中。
「この竿はオモリ10号前後の軽い仕掛けで狙う湾フグ専用設計なんです」と鈴木が持参した竿は最新のフグ竿「リアランサーX ワンフグ180」。
微細なアタリをとらえる 柔軟なグラスソリッドトップ
リアランサーXシリーズのフグ竿には「ワンフグ180」と「カットウフグ155」の2モデルがあり、湾フグ専用の前者はオモリ負荷5~15号と軟らかめの設定、後者はオモリ負荷25~40号と硬めの設定で外房~茨城方面のフグ釣りに対応する。
リアランサーX ワンフグ180のベースは軽量なカーボン素材で、ブランクスの外側と内側にカーボンテープをX状に巻きつけることでネジレやつぶれを克服する独自の強化構造「スパイラルX」を採用。
穂先はグラス素材ならではの柔軟性による目感度に優れたグラスソリッドトップを搭載し、チタンフレームトルザイトリングガイドを高密度に配置することで小さなアタリを感知する表現力を高めている。
7時に出船し、1時間ほど走った横浜沖12メートルダチの護岸堤沿いでスタート。
「ヒガンフグはカサゴなどの根魚と重なる浅い根周りに着いていて、底付近でカニやエビ、貝類などをついばんでますから、底から1メートルほどの間で仕掛けをゆっくりと上下させて誘うのが基本です。
アタリは竿先がフワフワしたり、指先にコツコツと感じるなど様ざまですが、この竿は柔軟なグラスソリッドトップが微細なアタリを表現してくれて、穂持から元のブランクスはスパイラルXで締め上げて張りがあるのでシャープなアワせが可能なんです」
セオリーどおりていねいに誘い、ゆっくりと下げた竿先がフワッと微かに揺れた瞬間、即アワせ。頭部にガッチリ掛かって上がってきたのは30センチ級のヒガンフグだ。
その後は、横浜~本牧沖の水深10~15メートルの根周りや護岸堤の際を転々と攻め、派手な喰いはないものの、鈴木はポツポツと数をのばす。
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「アタリが遠いときは仕掛けをキャストして、根掛かりに注意しながら広範囲を探るのも効果的です」
仕掛けをキャストし、着底後糸フケを取る。仕掛けを底に着けてしばし待ち、アタリがなければ頭上までシャクリ上げ、竿を立てた姿勢で着底を待つ(カーブフォール)。これを仕掛けが船下にくるまで繰り返すのが鈴木の釣り方。仕掛けを引きずらないように注意すれば、根掛かりすることはほとんどないと言う。
鈴木は船下狙いでアタリが遠のくと、果敢にキャストで攻めて、掛ける。結果、一度も仕掛けを失うことなく16尾のヒガンフグを釣り上げて文句なしの竿頭となった。
「穂先が繊細な湾フグ専用竿は、巻き込みなどのトラブルで穂先を破損するケースがありますが、この竿は変則3本継ぎで穂先のみの交換が可能なのも特徴です。湾フグのエキスパートはもちろん、入門者にもおすすめしたい1本ですね」と笑顔で船を下りるのであった。
REALANCER X WAN FUGU / REALANCER X KATTOU FUGU
東京湾、外房〜茨城対応の2モデル
リアランサーXワンフグ180&カットウフグ155
リアランサーXシリーズの最新フグ竿は、湾フグ専用設計でオモリ負荷5~15号の「リアランサーX ワンフグ180」と、外房~茨城方面のフグ釣りに対応したオモリ負荷25~40号の「リアランサーX カットウフグ155」の2モデル。穂先は前者がグラスソリッドトップ、後者はハイパワーXソリッドを採用。カーボン素材をスパイラルX構造で締め上げたブランクス、マルチフィットCI4+リールシートなど、様ざまなシマノ独自の最新テクノロジーを搭載。
使用タックル製品情報
リアランサー X フグ
鈴木は根掛かりに注意しながら、竿をゆっくり上下させて底付近を探る
アタリがきたら即アワせ!テンションが緩まないように一定のスピードで巻き上げる
取り込みは、海面まで魚がきたら竿を立てて抜き上げる
INFORMATION
東京湾奥浦安 吉野屋
047-351-2544
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