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2018/07/24

コラム

松本圭一のビーストマスター2000使いこなしガイド

四季折々の釣り物をシマノの最新タックルで攻略する。
今回はシマノフィールドテスター・松本圭一が、電動リールの最新モデル「ビーストマスター2000」で、
今シーズン絶好調の銚子沖のアカムツを狙う。

近年の高級魚ブームの火付け役とも言われるアカムツは中深場釣りの人気ターゲット。今回釣行した銚子犬若港出船では3月の開幕以降、規定の10尾を楽に達成できる好況を持続。サイズも20~40センチと良好だ。


5月14日、銚子犬若港の孝進丸へ。松本が持参したタックルは、最新電動リール「ビーストマスター2000」と、様ざまな中深場の釣りに対応する最新ロッド「バンディット中深場」の組み合わせだ。


「ビーストマスター2000はワンサイズ上の3000番と同等の巻き上げ力があるのに自重は155グラムも軽い小型軽量パワーモデルです。手持ちで積極的に誘う攻めの釣りが釣果につながることも多いアカムツにピッタリですね。


銚子沖のアカムツのポイントは、水深300メートルほどの深い海域を狙うこともあるうえ、潮が速いと道糸がフケて50メートル以上余分に出るケースもあるので糸巻き量も大事ですが、2000番はPE4号400メートルのラインキャパシティがあるので問題ありません。


バンディット中深場は4アイテムありますが、当地の使用オモリ200号に対応した73 H200で狙ってみます」

▲ 中深場専用の最新ロッド「バンディット中深場 73 H200」は、全体に張りがある専用設計で軽快な操作性を実現

▲ 松本の仕掛けは胴つき1~2本バリ、オモリ200号。エサはキモが付いたホタルイカの頭部と持参したサバの切り身の抱き合わせ

超微変速制御で巻き上げ中のバラシを軽減

乗船者9名がアカムツ船に乗り込み3時半に出船し、航程1時間半ほどで銚子沖の水深150メートルに到着。


松本は2本バリ仕掛けでスタートしたが、1投目でサバにつかまるとすぐに1本バリに変更。するとこの作戦が奏功し、2投目は無事に着底。底付近で誘いを繰り返して本命らしきアタリをキャッチし、慎重に巻き上げて25センチ級のアカムツを釣り上げた。


「バンディット中深場は全体的に張りがあるので、海中の仕掛けをしっかり動かすことができ小さなアタリも伝えてくれます。


アカムツは口が弱いので巻き上げ中のバラシが心配ですが、ビーストマスター2000は従来より細かい速度調整ができる『超微変速制御』で繊細なスピードコントロールが可能になりました」


その後は派手な喰いはないものの、水深150~160メートルほどの浅場で小移動を繰り返しポツポツ本命が釣れ上がる。


「アカムツは斜面のポイントを狙うことも多い釣りですが、そんなときは新機能のニュー海底・魚群水深表示が便利ですよ」


この機能は探見丸の子機がなくても、親機から無線通信でダイレクトにリール画面へ水深、魚群などが表示されるシマノ独自のテクノロジー。最新モデルにはピクトという絵文字が加わり、かけ上がり、かけ下がり、フラットの3種も表示され、タナ取り、海底のトレース、根掛かり回避などが容易に行える便利な機能だ。


10時過ぎ、潮の具合が変わったのか、投入直後は仕掛けがトモ側へ大きく流されるようになり、水深よりも10~20メートル余分に道糸が出て着底する。


「着底後、オモリを底に着けて引きずるようにすると船下に仕掛けが戻ってくるので、上潮が速いようです。


こういう潮のときにヒットして一定の速度で巻き上げると、掛かった魚が速い上潮を受けた抵抗で口切れすることがあるので注意してください。


状況にもよりますが、31段階の巻き上げスピードの15ほどで巻き上げて、上潮を受けて仕掛けが重くなる水深を覚えておきます。例えば海面まで残り20メートルで重くなるときは、30~40メートルくらいから巻き上げスピードを7~8くらいに落とすのがコツです。こういう場面で微妙な速度調整ができるのもこのリールの強みですね」


最後の流し、手を休めずに誘いを繰り返していた松本が、ゴンと竿先をたたく明確なアタリをキャッチ。


「これは大きそうです」と慎重に巻き上げ、船長の差し出すタモに無事収まったのは当日最大40センチジャスト。


11時半に沖揚がりを迎え、当日の釣果は25~40センチが2~10尾。トップが2名で松本は規定の10尾を釣り上げた。


「以前はオデコ覚悟で1~2尾釣れれば御の字だったアカムツが、船長たちによる釣り場開拓と進化したタックルのおかげで親しみやすくなりました。アカムツ釣りをやったことがない方にも、ぜひトライしていただきたいですね」。笑顔で銚子犬若港をあとにする松本だった。

▲ 規定の10尾を釣り上げ破顔一笑

Beast Master 2000

小型軽量ボディのハイパワーモデル
ビーストマスター2000

シマノ巻上力68キロのハイパワーを発揮する3000番と同じ高耐久のブラシレスモーター”GIGA-MAX MOTOR„を、ひと回りコンパクトな2000番サイズに搭載。掛けた大物を確実に釣り上げるビーストコンセプトを、手持ち竿でアクティブに攻める釣りにシンクロさせた。アカムツはもちろん、スルメやヤリイカなど沖のイカ釣り、コマセダイ、ライト泳がせなど幅広い釣り物で活躍する。

▲ Beast Master 2000

▲ニュー海底、魚群水深表示デジタル画面の一例

▲パーミングしやすいコンパクトボディと5.1の高いギア比が、手巻きのリールに引けを取らない操作性を生む

▲当日のリール画面。探見丸が実水深151メートル(リール水深153メートル)のフラットな海底を表示している

INFORMATION

大川 文博 船長

銚子犬若港 孝進丸

0479-23-1020

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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