2018/04/24
コラム
飯田純男のリアランサー X マルイカ使いこなしガイド
関東のマルイカ(標準和名ケンサキイカ)の釣期は早春~夏ごろまでのロングシーズン。
早い年は1月中旬ごろから水深100メートル前後の深場で開幕、季節が進むとともに浅い海域へ釣り場が移り、最盛期の梅雨時は水深10メートル台の浅場で釣れることもある。
このように時期によって狙う水深が大幅に変化するマルイカを攻略すべく開発された専用竿が「リアランサー X マルイカ」73 145、82 140、82 SS160の3アイテム。この竿をプロデュースしたマルイカ釣りの名手・飯田純男に最新ロッドの特徴と魅力を聞いた。
リアランサー X マルイカはどんな竿?
マルイカ釣りは、主に深場を狙う場合はオモリ60~80号、浅場狙いでは30~60号と釣り場の水深に応じて使用オモリが変わるため、専用竿も大きく分けて深場用と浅場用があるのが一般的でした。
しかし、最近は道糸の太さに応じて使用オモリが変えられる船宿が増え、PEライン2号以下なら水深100メートル台の深場をオモリ50~60号のライトタックルでほとんど楽しめます。
リアランサー X マルイカの3アイテムはいずれもライト専用設計で、深場~浅場まで対応できるのが最大の特徴です。
3アイテムそれぞれの特徴を教えてください。
73 145は、竿先の動きでアタリが取りやすい7:3調子で、波が高いときでもしなやかな竿先が船の揺れを吸収してくれるので仕掛けを安定させやすいのが特徴です。誘った後にしっかり仕掛けを止めて待つマルイカ釣りの基本動作を行いやすい竿ですね。
82 140は、小刻みなシャクリやタタキなど積極的に誘う釣り方に向いている8:2調子で、仕掛けを持ち上げたときの重さの変化が伝わりやすい手感度重視の設計です。
82 SS160は、いわゆるゼロテン釣法に対応した極細穂先の8:2調子で、穂先、短い穂持ち、ブランクスの変則3本継ぎが特徴です。穂持ちと穂先を継ぐときに角度を変えてスパイラルガイドのようにアレンジすることが可能で、穂先のガイドが下向きになるように継ぐことで糸絡みを軽減できます。
特徴が異なる3アイテムを使いこなす方法は?
触腕に掛かってイカが釣れるのは〝アワせ遅れが原因〟と言う人もいます。しかしマルイカは触腕でエサを捕らえてから抱き付くと言われているので、私は触腕に掛かって釣れるのはアワせのタイミングが早いからだと考えています。
そんなとき、アワせのタイミングを遅らせようとして釣り方を変えると迷子になるので、私は釣り方はそのままで、竿を替えることでアワせのタイミングを調整しています。
例えば、82 140を使っているときにアワせのタイミングが早いと感じたら、比較的アワせのレスポンスが緩やかな73 145に替えて対応してます。
このように釣り方は変えずに竿を替えて状況に合わせいく方法は、マルイカだけでなく、特徴の異なる竿が数多くライナップされているカワハギでも有効です。
マルイカ竿を初めて買う人におすすめの1本は?
初心者は73 145がおすすめで、マルイカは初めてでもカワハギ釣りの経験があるような人は82 140が面白いと思います。ゼロテン釣法を極めたい人はぜひ82 SS160を使ってください。
REALANCER✖MARUIKA
あらゆる釣法に対応する7:3調子
リアランサー X マルイカ 73 145
誘って掛ける攻めの釣りにベストマッチ
リアランサー X マルイカ 82 140
先径0.65ミリのゼロテン対応モデル
リアランサー X マルイカ 82 SS160
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