2021/07/01

コラム

ルアーもエサもOKの万能ロッド フリーゲームで楽しむ五目ゲーム!

海でルアーを投げて、色々な魚を釣ってみたい!しかも手軽に!!
こんなビギナーの夢を叶えるために一つのプランを提案をしてくれたのが湯川さんだ。
「まずはコスパの高いロッドを用意。フリースタイルで気負わずにお楽しみください(笑)」

磯で青物狙い!
これもフリースタイル五目ゲームの醍醐味

ハイコスパタックル導入浮いたお金で楽園へ

湯川さんが今回の実釣で用意したロッドはフリーゲーム(シマノ)。小継の振出ザオだ。
「ルアーにもエサにも使えるマルチロッドです。今はロッドもリールも手頃な価格で基本性能が高いアイテムが多いですからね。今回のロッドとリールも1セットの実売価格は2万円前後で収まるはずです」
手軽にはじめられますネ!
「ということで浮いたお金で、渡船で磯に行きましょう(笑)」
渡船で磯!?いきなり敷居が上がりますが?
「渡船屋さんはどこで何が釣れているかがわかっているし、釣り方や釣り人のレベルに応じて適した釣り場に案内してくれます。まずはライトショアジギングで青物を狙ってみましょう。反応がなければ根魚狙いにスイッチ」
湯川さんはエギングでアオリイカも狙えるようにと船長と相談の上、浅場が隣接する沖磯に乗る。
「沖磯は基本的に潮通しが良い。隣の深場に近い磯では、エサ釣りの方が早速、ハマチとマダイを釣ってますわ」
その活況が湯川さんが乗る磯に回り、ハマチがヒット!ロッドのフリーゲームS86ML-4がギューンッと円い弧を描く。
「きれいに曲がるし、バットパワーもある。ライトショアジギングにも十分対応しますね、あっ!?抜けた(笑)」
解説しながらのファイト中に痛恨のフックアウト。その後、湯川さんが乗る磯にはお鉢は回って来ず…。
「次のポイント、行ってみよう!」
切り替えの早さも湯川流フリースタイル五目ゲームということで。

潮通しの良い磯は青物の回遊が見込め、渡船で渡る沖磯はその確率がさらにアップ。浅場が隣接する磯を選べばカマスなどの小型回遊魚や根魚、時季によってはアオリイカと多彩な魚種が狙える。「フリーゲームS86ML-4でフカセ釣りもありですわ」

湯川さんのフリースタイル五目ゲーム

ターゲットは旬の魚

「ハマチクラスまでの小・中型青物やガシラなどの根魚。ライトなタックルでアジ、メバルも狙えるし、エギングでアオリイカもあり。場所や時季によってはシーバスやマダイ、チヌ、ヒラメも釣れる。秋はカマスにメッキも。年間通してそのときに釣れる魚種がターゲットという感じですね」

青物狙いはメタルジグがオススメ

青物狙いは飛距離が出て、深場が狙いやすいメタルジグが有効。ウェイトはロッドのキャストウェイトの範囲内で用意。「ビギナーの方には巻くだけでも釣れるジグがおすすめです。基本はエサの小魚に似せますが、サゴシジグとアオモノキャッチャーはシルエットの違いで使いわけ。砂地など根がかりしにくいところはスピンビームのただ巻きや巻いて止めるストップ&ゴーも効果的です」

上からコルトスナイパー サゴシジグ28g、熱砂 スピンビーム32g、コルトスナイパー アオモノキャッチャー28g

スピンビームのストップ&ゴーで喰うが…

「スピンビームを遠投して着底。ロッドを立ててただ巻きで底から浮かせて、ラインを張りながら再着底を繰り返していたらドンッと喰ってきました。ハマチでしたね」

振出ザオのフリーゲームはセッティングも簡単

①ロッドを縮めた状態でガイドにラインを通す。
②リールからラインを出し、ガイド位置を合わせながらサオ先から順にブランクスを伸ばす。
③リールと各ガイドの向きにズレがないかを確認。あとはルアーを結べばタックルセッティングは完成だ。

磯は安全、安心、快適な装備で!

湯川さんは磯の実釣で固型式ライフベストにスパイクシューズを着用。「足元が安定するからキャストもファイトもしやすい。固型式のベストは磯で転んだときの防具にもなる。磯で安全、安心、快適に釣りをするためのマストな装備です」。また渡船で乗る磯、筏、一文字堤防は日陰が少ないので日焼け対策も忘れずに!

ゼフォーアクトゲームベスト

ジオロック ロックショアドライブーツ

潮通しの良い筏や堤防も
フリースタイル五目ゲームの好スポット

足場の良い釣り場で想定外の大物のヒットも!

湯川さんが次に向かったのは筏(イカダ)。ここでいう筏とは海上に浮かぶ足場の良い釣り用施設のことだ。
「筏はチヌ釣りで人気ですが、適度に水深があって潮通しの良いところに設置されています。青物、根魚、アオリイカなどルアーで五目ゲームも楽しめます。でもそろそろ干潮潮止まり。天気も良いし、弁当でも食べますか(笑)」
こののんびりした雰囲気。筏の釣りも良いですねぇ!
「食べてる間にちょい投げ。何か釣れるでしょ(笑)」
フリーゲームS60L-3で天秤仕掛けを投げ込むと、お弁当を食べる間もなくサオ先がコンコンッと入るアタリが!
「何が喰った!?横に走らないから多分、ガシラですわ」
上がってきたのは予想どおりの獲物。しかも良型だ。
「やっと調子が上がってきましたよ(笑)。上げの潮の動きだしが楽しみですわ」
そのタイミングが訪れると青物が水面付近に小魚を追い詰めて捕食するナブラが発生。湯川さんはテールスピンジグのライズショットブレードでナブラを狙撃。
「遠投できて表層を素早くサーチできますからね」
そしてルアーが着水し、沈めている最中にバイト。
「着水後のフリーフォールでラインが走っていった。まあまあでかいですわ」
足元まで寄せた魚は全長60cmのメジロクラスだ。
「あっ、抜けた…」
その後、青物はエサを鱈腹食べたせいか、湯川さんが投げるルアーをスルー。
「はい、次行ってみよう。本命の一文字堤防で青物、根魚、ヒラメとターゲットは何でもあり(笑)」
そこで待っていたのは、湯川さんがもっとも得意とする人気のあのターゲットだった。


釣り用筏はチヌのダンゴ釣りで人気。比較的岸寄りの潮通しの良いところに設置されているため、魚種が豊富だ。
「岸向きに投げればカケアガリ。沖に投げればより深場が狙える。何より外せないのが真下。ルアー、エギを落として誘い上げると、よう釣れます。筏を固定するロープなどに付く魚も多い」。
フラットな板張りで足場が良く、ビギナーでも手軽に釣りが楽しめる。

「ルアーもエサも楽しむのがフリースタイル(笑)」

筏ではチョイ投げでガシラがヒット。
「S60L-3はビギナーの方でも取り回しやすい。アジ、メバルのライトゲームはもちろん堤防でチョイ投げやサビキ釣りにも良い。手軽にフリースタイル五目が楽しめます」

筏ではメジロクラスと豪快ファイト!

磯ではハマチがバイト。筏ではメジロクラスにサイズアップ!「フリーゲームS86ML-4はパワーがあって、メジロクラスでもびっくりするくらい楽に寄せられる。ちょっと強引にやりすぎたかも(笑)」。またしても足元で痛恨の…。

一文字堤防

一文字堤防は陸路ではアクセスできない堤防。海上で孤立しているため沖堤とも呼ばれる。「水深があって潮通しが良く、河口がある湾口の一文字はとくに魚種が豊富。青物をはじめ河口に集まる様々な魚が狙えます」。漁港の堤防で青物の回遊情報があると釣り人が密集。渡船利用の一文字は上堤者が限定。昨今の社会情勢にも適応した釣り場といえる。

一文字堤防ではボトム狙いでESO!!

砂底でヒラメ、マゴチを狙っているとエソがバイト。「ライズショットブレードで底をとって2、3回ジャーク。また底に落としてジャークを繰り返していたら、着底した瞬間喰いました。釣り人を裏切らないゲストです(笑)」

フリーゲームは夏~秋の五目ゲームで活躍必至!

湾の入り口を塞ぐように伸びる一文字堤防先端では、青物を狙いつつ砂地のボトムも探ってヒラメのバイトを誘うがアタリのみ。岸寄りに移動すると藻場を発見。
「イカが何杯も居る。エンペラがエイみたいに大きいのも。3kgはある!ただ産卵がらみの白いイカで、エギに反応する感じではないなぁ」
キロアップが複数見える中、エギを投げると数投後に700gのイカがヒット。
「見えてるイカと比べると小さい。でもエギもシャクれるマルチロッドだから獲れた1杯すわ(笑)」
ビギナーにとっては1週間笑顔ですごせるくらいうれしい獲物だ。
「この子もいつも裏切らずに楽しませてくれますねぇ(笑)」
最後にエソを釣って実釣終了。
「青物をバラしたのは悔しいけれど、6月以降は小・中型青物の個体数が増えるし、マダイもジグで釣りやすくなる。秋はカマスも釣れる。五目ゲームはこれからますます楽しくなりますからね」
湯川さんの実釣プランとタックルセッティングを参考に、フリースタイル五目ゲームにトライだ!

中層の単ジャクリでイカをキャッチ!

藻場で見えたでかイカはエギを無視。「ちょっと離れたカケアガリの中層で軽くシャクってフォールしたら、ラインがピューンッと伸びていきました。シャローのスローなフォールが効きましたね。S86ML-Sは、エギングロッドのように激しいシャクリの連続で一日通すのは厳しいけれど、堤防でポンポンッと1、2回シャクるようなエギングには十分通用します」

ルアー、エギ、エサ…まさに万能ロッドの極み

実釣で手にした獲物は三目。
「ハマチとメジロが獲れていれば五目やったかぁ。サイズの違いだけで厳密には四目やけど(笑)。でもルアー、エギ、エサとフリースタイルな感じはお見せできたかな、と」
実釣の名脇役が万能ロッドのフリーゲーム。手頃な価格のロッドですが、使用感はどうでした?
「S86ML-4をメインに使いましたけど、そりゃ自重やシャープさなど上位機種とは差があります。でも価格からは考えられないほど、基本性能はホンマに高い。メジロが喰っても余裕のパワーがありました。30g前後のジグが気持ち良く飛ばせるし、ワンピッチジャークも問題なくこなせた。エギも1、2発、糸フケを瞬間的に張るようなシャクリができる。ホント、マルチに使えますわ」
S60L-3はどうです?
「感度が良いです。3gのジグヘッドがトンッと着底するのが明確にわかる。アジ、メバル、カマスなどのライトゲームはもちろん、今回のようにチョイ投げにも使えるし、取り回しやすいから堤防でサビキ釣りにも良い。S86ML-4とS61L-3の2本でルアーもエサも色々と楽しめると思いますわ」

マルチピースの振出ザオで、普及価格帯でありながらシマノの振出ロッドの技術を応用し不自然な曲がりを克服。6ft(182cm)から9ft6in(290cm)の9アイテムで海水、淡水、ルアー、エサを問わず幅広い釣種をカバーする。コンパクトに仕舞えて携行時や保管時に便利なのも魅力だ。

プロフィール

湯川 マサタカ (ゆかわ まさたか)

[インストラクター]

和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングのエキスパート。プライベートではルアー釣り全般をはじめアユ釣りやイカダ釣りなど海水・淡水を問わず、幅広い釣種を楽しむフリースタイルアングラーでもある。日中をメインにボトムを丁寧に探る釣りを得意とする。釣り場を見抜く洞察力も鋭く、反応がなければ1投で見切るほどの攻撃的なスタイルが持ち味。

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