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2023/11/21

コラム

ティップエギングビギナー脱却!ビタ止めステイでアタリ増。

ティップエギングビギナー脱却!ビタ止めステイでアタリ増。

ティップエギングは「アタリが分かるようになればもっと楽しくなりますよ」と、話すのはイカ先生こと富所潤さん。そのアタリをティップに出すために最も重要なことが「ブレないステイ」だ。初〜中級者は自分ではしっかり止めているつもりでも、実はブレていたりするケースも多くあります。それを克服するだけでシビアな状況でより多くのアタリを出すことが叶います。今回は9月下旬に行った秋田県男鹿半島のティップエギングの模様とティップエギングビギナー脱却のコツを紹介しよう。

ティップエギング一連の流れ

始めにティップエギングの一連の流れを解説すると、①エギを投入②着底③シャクる(ジャーク)④エギを止める(ステイ)⑤アタリを取る⑥フッキングが、アオリイカをヒットさせる一連の手順だ。④のステイ時にアタリがなければ再度フォールさせて②〜④を繰り返していく。
船はドテラ流しのため、手順を繰り返すうちにラインが斜めになってくるので、角度が付き過ぎたら回収して再投入する。富所さんは1〜3回の手順を繰り返したらピックアップして再投入している。早いテンポでエギを潮上に入れ直すことにより、フレッシュなアオリイカとの遭遇率を上げている。
初めての方には、まずは②着底③ジャーク④ステイの動作を何回もこなして基本の動きを慣れてほしいと話す。

ティップエギング一連の流れ

ブレないステイが最重要

前述の手順のうちで最も重要なのが④エギを止める(ステイ)⑤アタリを取ること。これをいかに極められるかで釣果が大きく左右する部分であり、ティップエギングの醍醐味でもある。
ステイに関してはティップをブレさせない=エギ姿勢を安定させることが重要。ティップのブレと連動し、水中のエギも動いてしまうためにイカに見切られることが多いからだ。初〜中級者によく見られるのが「止めているつもりで止まっていない」こと。超高活性時には割りとラフなステイでもヒットすることもあり、この成功体験により「止めているつもり」に陥りやすく、そのため高活性のときにしかアタリを出せていない。
ピタっと止めた後はそこから動かさないのが鉄則。波で船が上下する状況でもティップの曲がり(テンション)を一定に保たせるため足、腰、肩、肘、手首など全身のクッションを使ってティップを安定させてエギを動かさないように注意したい。
また、これも初〜中級者によく見られるケースだが、シャクリ終えた後にエギを止めてから自分のアタリを取りやすい構えに動かしている方も多い。このときに既にエギも動いてしまっているので見切られることがある。理想はシャクリ終わった位置でエギをステイさせること。そのためには自分がアタリを取りやすい構えを決めておき、そこでシャクリ終えるように持っていきたい。
巻きジャクリタイプの方はこれがやりやすいが、ラインスラックを弾くようにシャクるタイプの方はシャクリ後のスラックを回収するテクニックも加わる。ちなみに富所さんは後者タイプだ。
いずれもしっかりティップを止めてブレさせないことは、高活性時は勿論、シビアな状況、いかなる状況でも必須テクニックとなり、これがティップエギングのキモとなる。

カンナに付いた海藻やゴミは必ず取ること。こんな小さな付着物でもイカが抱いてこなくなる。

カンナに付いた海藻やゴミは必ず取ること。こんな小さな付着物でもイカが抱いてこなくなる。

アタリ待ちの構え

次に前述にも出てきた「構え(竿の位置)」。これも良く聞かれることであり、読者の皆さんも気になるところではないだろうか?
基本的には自身がアタリを取りやすい構えでOKだ。例として富所さんの場合は、「高く構えるとき(水平)」と「低く構えるとき(穂先を下げる)」の2パターンがある。
前者はちょっと波があり水面がザワザワしているときに用いる。こういう時にティップ位置が低い、つまりラインが斜めになっていると波がラインを拾ってしまい、アタリではないのにアタリと勘違いしてしまうだけでなくエギもわずかに動いてしまうので、高く構えて防いでいる。
一方で低く構えるときはその逆で風が弱くベタ凪などの状況で使うとアタリを取りやすくなる。まだ自分の構えを模索している方は、「波がある=高め」、「ベタ凪=低め」を意識して自分の構えを決めると良いだろう。
以上の「落とす、シャクる、止める」の手順に慣れてくれば、しっかりとアタリも出てくる。「これがアタリだったのか」など改めて気付くことも多々あるはず。クンッ!とティップが走るようなアタリから、グッと抑え込む、テンション抜けなど分かりやすいアタリもあれば、モゾモゾや震え、違和感など分かりにくいものまでアタリの種類と強弱は実に様々。このアタリを数多く出すためにも「ビタ止めステイ」テクニックが必須となるのだ。あとは場数を踏んでさまざまなアタリ表現を経験し、その後のやり取りなども試行回数がカバーしてくれるはずだ。

アタリを待つときはグリップを強く握り過ぎないのもアタリを出すコツとなる。

アタリを待つときはグリップを強く握り過ぎないのもアタリを出すコツとなる。

1年振りの男鹿ティップエギング

さて、今回の舞台は秋田県男鹿半島。昨実釣時の良いイメージを持ちながら迎えた9月下旬。取材には富所さんが主宰するオンラインサロンのメンバーも帯同し、中には今回がティップエギングが初めてという方も。初日午後より遊漁船にて戸賀漁港を出船。まずは波風穏やかな湾内で肩慣らしとレクチャーを行った。
急な気温、水温低下で渋い感じではあったものの、すぐに男鹿のアオリイカと再開をはたし「やっぱり居るねぇー!」とテンションが上がる。
隣の釣り座には初めてのメンバーが座り、富所さんの手ほどきを受けながら釣りをする。「まずはぎこちなくても良いので、落とす、シャクる、止める。基本動作をとにかく繰り返し身体に覚えさせて下さい」と、レクチャー。この動きがティップエギングの大半を占めるので、慣れた後でそれぞれの動きに磨きをかけていくと良いそうだ。
メンバーの肩が温まったところで、男鹿半島北側エリアに移動。水深13〜17mの砂地に根が交じるポイントをコースを変えながら流していく。やや潮流が速い状況にどのようなエギウエイトを選べば良いのか質問があった。
そのときどきの状況で変わってくるが、底取りできるウエイトが基本。ウエイトは軽いにこしたことはないが、その分、エギの安定性も欠けてしまうのでロッドのブレでエギも動いてしまいやすい。そのため慣れないうちはやや重めでも良いので、着底をしっかり感じられるウエイト選択が望ましい。
この日、富所さんは「セフィアアントラージュシーグル」のS1(28g)をメインにやや流れが弱まったタイミングではS0(25g)を使用。わずかなウエイトの違いだが、そのときどきで最適なエギ姿勢になるようにエギを変えていた。
釣行も終盤に入り、初めてのメンバーも一連の動作に慣れてきたところで待望の初キャッチ!これには富所さんを始めメンバー全員が自分のことのように大喜びした。

アタリを取って掛ける!ティップエギングの醍醐味だ。

アタリを取って掛ける!ティップエギングの醍醐味だ。

アオリイカ

まだまだ開拓の余地あり

2日目は午前便で前日と同じ男鹿半島北側エリアに入る。相変わらず渋い状況ながらも根に差し掛かればパタパタと素直にヒットする様子。男鹿のポテンシャルもさることながら、何よりも驚きがアベレージサイズが胴17〜18cmクラスと昨年より一回り大きいこと。やはり高水温も影響してか成長スピードが早いことが伺える。
この日も釣行中はメンバーと和気あいあい、気になる質問も飛び交い、男鹿ティップエギング釣行を終えた。改めて釣行を振り返り、「男鹿のポテンシャルは未知数ですね。これだけ広いエリアなのに遊漁船も少ないので、磯エリアも含めるとかなりポイントは多いはずです。今年も釣りを楽しめました。また来年もきます!」と笑顔の富所さんだ。
数より型狙いの秋のアオリイカシーズン終盤では、ビタ止めステイ習得でさらにチャンスを広げてくれることだろう。

絶景を堪能しながら釣りをできるのも男鹿半島の魅力。

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タックルデータ

ティップエギング上達に最適!「セフィアBBティップエギング」リニューアル
ティップエギング上達に最適!「セフィアBBティップエギング」リニューアル

今シーズンティップエギング用ロッド「セフィアBBティップエギング」がリニューアルし登場した。非常に扱いやすく、センターカット2ピースとは思えないほど奇麗な曲がりになるように設計されている。長さは「511」、「66」、「70」と3種類あり、船べりが低い小型船、インフレータブルボートなど、また女性やお子さんには「511」のショートモデルがオススメ。逆に船べりが高かったり、ミヨシで釣りをする場合に「70」、オールマイティーなら「66」といったように釣りに行く環境に合わせて使い分けも可能。スタンダードモデルに当たる「BBシリーズ」とはいえ、上位機種で培ったノウハウを惜しみなく注ぎ込み実釣性能を高めている。例えばカーボンソリッドティップはとてもしなやかで繊細なアタリも表現する。ブランクスの「ハイパワーX」はしっかりとしたシャクリ感に寄与している。併せて発売中のリール「セフィアBB」との相性もバッチリで、ワインレッドのセフィアカラーが輝き、釣りを楽しくさせてくれるアイテムだ。

セフィアアントラージュシーグル

使用エギは「セフィアアントラージュシーグル」。フラッシュブーストには「ケイムラブルー」、「シルエットブラック」の2色が追加。そして待望のノンフラッシュタイプが新登場!S0(25g)〜S3(43g)までさまざまなシーンで活躍。

プロフィール

富所 潤 (とみどころ じゅん)

[インストラクター]

アオリイカをはじめ、その他のツツイカ系を含めたライトタックルゲームに没頭。アングラーが楽しい・面白いと思えるような釣り情報を発信し続けている。整形外科医の顔を持つため"イカ先生"と呼ばれる。

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