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2017/11/05

コラム

ショア&ボートエギングコース:『湯川マサタカと行く和歌山・串本』

釣果レポート

釣行者(順不同)
長江 一也様(当選者)、吉井 祐利様(当選者)、湯川 マサタカ(シマノ インストラクター)

釣行日程・場所
2017年11月5日(日)~7日(火)in 和歌山・串本

初日の夕方、串本のホテルに集合して3人が初顔合わせ。今回の当選者は、兵庫県の長江一也さん(中央)と福岡県の吉井祐利さん(左)。長江さんはエギング歴2年目で家島諸島がホーム、吉井さんは3年前から本格的にエギングを始め、長崎、大分や宮崎へも足を延ばすアクティブエギンガーです。

二日目の朝、出撃前に串本駅前のパン屋さんに立ち寄って朝食を仕入れます。なんとオーナーは熱烈なフカセ釣り師。ズラリと並ぶパンの奥に、なぜかフカセ釣り用のウキが売られています!

朝マズメの時間帯をあえてスルーして、午前7時に潮岬のゴロタ浜に出撃!湯川さんいわく「僕が狙いたいのは満潮から下げの時間帯。今日は満潮が7時半なんで、今からがいいんです。ショアエギングというとナイトゲームのイメージがありますが、潮さえしっかりと見極めれば、日中でもちゃんとイカが釣れます。しかも今回狙うポイントはかなりの浅場。デイエギングのシャロー撃ちを存分に体験していただきます!」

元ボクサーで体力がハンパない湯川さんにとって、地磯歩きは軽~いトレーニング。湯川流ショアエギング道場の門を叩いたからには、当選者にも覚悟して歩いていただきます(笑)

ロッドを片手に薄暗い山道を歩くこと数分、はるか下に見えていたゴロタ浜に降り立ちました。

高台からでは分からなかったのですが、海辺に降りると、真っ白なゴロタ浜が広がっていました。気持ちいい青空の下、潮岬の絶景を満喫しながら歩きます。

実釣を始める前に、まずは石をシモリに見立ててゴロタ浜の攻略法を解説。「イカはシモリの際に隠れているので、岩と岩の間を積極的に狙って誘い出します。潮だまりのような浅い場所でもイカは着いているんで、どんどん狙って下さい。潮上から釣ると、イカがヒットしたときに墨が流れて潮下のポイントがつぶれます。潮の方向をしっかり観察して、潮下から順番に釣るのがセオリーです」

当選者のお二人の前で、まずは湯川さんがデモンストレーション。「水深が浅いから、底を取ると根掛かりが多発します。投入後、エギが中層まで沈んだら早めにシャクってアクションを加えます。エギが着水した途端、ズドンと来ることが多いですから気を付けて下さいね」

シモリ際にエギを通していた湯川さんがかわいいサイズをゲット。

セフィア クリンチ カエル跳びアッパー 3.0号のピンクカモに飛びついてきた1杯目。サイズはともかく、こんな極浅のゴロタ浜で釣れることに驚き!

誰もが見逃すような極浅のゴロタ浜で、シモリ際のピンポイントを狙う撃つテクニカルなゲーム。未体験のエギングをマスターしようと、当選者のお二人も粘り強く狙い続けます。

湯川さんに教えられたポイントは「いままでなら素通りしていた浅い場所。でも、こんなところでイカが釣れるなら、釣り場のとらえ方が広がります」と吉井さん。

「いま狙っているのは水深1mほどのところ。イカが2回追いかけて来たのですが、乗せることができませんでした。乗せる技術も磨かないと」と長江さん。

アプローチしやすく、フィールドが広大で、思うままに攻められるゴロタ浜は、湯川さんの定番ポイント。「似たようなフィールドは全国各地にあるはず。ぜひ新たなゴロタ釣り場を開拓してほしいですね」

湯川さんのレクチャーを受けて、吉井さんのシャクリ方も湯川さんそっくりに! タックルは、ロッドがセフィア XTUNE S804L+、リールがステラ C3000、ラインがミッションコンプリートEX8の0.6号、リーダーがセフィアリーダー EXフロロ 2.5号、エギは湯川さんと同じセフィア クリンチ カエル跳びアッパー 3.0号です。

シモリの間の水たまりに小イカは浮いているのですが、単体で活性も低い様子。ウ~ン、潮が味方してくれない。

ドリームツアーならではのマンツーマン指導。「いままで見よう見まねでやってきたんで、こうして基本からきっちり教えてもらえるのは、本当にありがたいです」と吉井さん。

「シャクリ方がいまひとつ分からないんです」という長江さん。シャクリ幅や、フォールのさせ方、待つ時間など、一つ一つの動作を徹底的に教わります。

テッパン釣り場として選んだゴロタ浜でしたが、2時間以上探っても当選者のお二人にはヒットなし。厳しい展開に、南紀のショアエギングのリアルを実感せざるを得ません。しかし、気さくな湯川さんとの釣りは楽しく、談笑しながら次のポイントを目ざします。

慣れない地磯歩きでやや疲れ気味の長江さん。イカが乗ってくることを信じて黙々とキャストし続けます。

どんどん潮が引いていく中で、時合いを逃すまいと、湯川さんもエギをローテーション。「月夜回りで、夜のうちにイカが接岸してエサを捕食してたんでしょうか?厳しいデイエギングになってしまいましたね」

結局、期待していた釣果が出ないまま下げ潮の時合い終了。「これが和歌山のリアル。みんな釣果写真をSNSにアップしているけど、その裏で苦労しているんですよ」と苦笑いの湯川さん。さあ、午後はどの釣り場を、どう攻めましょうか?

まずは腹ごしらえ。串本市街の萬口(まんこう)でかつお茶漬け満腹セットをいただきます。カツオの切り身の漬け丼、お茶漬け、卵かけご飯と3種類の味が楽しめて大満足!

たっぷりお昼休憩をとったあと、串本町内の堤防を探っていきます。「ゴロタ浜と違って、水深のある堤防では、常にボトムを意識する必要があります。普通にシャクリとフォールを繰り返すと、エギがどんどん浮いてきますから、途中、2回ぐらいはしっかりラインを送り込んで底を取り直すこと」と湯川さん。

夕暮れ間際、粘り強く探っていた吉井さんに大型らしき生命反応が…。エギを引っ張るアタリが出ましたが、フッキングせず、残念! とっぷりと日が暮れたところで、ホテルに引き返しました。

最終日は趣向を変えて、ボートに乗船。大島港の愛丸フィッシングさんにお世話になり、ボートキャスティングによるエギングを楽しみます。前日のうっぷんを晴らすべく、いざ出撃!

午前7時、串本大橋をくぐり抜けて、通夜島周辺の湾内を目ざします。「昨日、ショアエギングでたっぷり練習したので、今日が本番です!」(笑)と気分一新の吉井さん。長江さんは「今日こそは釣りたいですが、気合を入れすぎず、のんびりと楽しみます」。

深いところ(ボート)から浅いところ(岸近く)にエギを投げるのがボートキャスティングの特徴。「堤防を攻めるとき以上にフォール時間を長くとって、きっちり底を取りながら釣ることが大切。手前に来れば来るほど長く待つようにしないとエギが浮き上がってしまって釣れる可能性が低くなります」と湯川さん。

長江さんが待望の1杯目。「底を取っているうちに、シャクったら重くてなっていて…。サイズはともかく、釣れてよかったです!」と満面の笑みを見せてくれました。

続いて吉井さんにもヒット。大量の墨を吐いて抵抗しますが、落ち着いたやり取りで船長が差し出すタモに導き入れました。

「エギが底に着いたかなと思ってシャクったら、根掛かりのような重さで、もう一回シャクったら、ズンと乗ってました」。400g強を手に、笑顔がはじける吉井さん。

しかし、次の瞬間、イカが盛大な仕返し! やられました!

その後、アタリが続かず、串本大島の北側に移動して順に攻めていきます。釣り終了の時間が刻一刻と迫る中、2杯目を釣るべく、真剣モードで釣り続けるお二人。

磯際にキャストして、ボートの真下まで丹念に探っていた湯川さん。ヒョイと抜き上げて400g級をゲット。

2杯目は600g級。「ボトムをしつこく狙っていて、シャクリ上げた瞬間、引っ張っていきました」

続いて、ボトムが取りやすいティップエギング用のセフィア アントラージュ S0でも500g級をゲット。

正午に釣り終わって、串本観光タワーで昼食。セフィア クリンチ クロスカウンター3.8号のケイムラアボガドに湯川さんが記念のサインを。

最後に本州最南端の碑の前で記念撮影。長江さんは「お陰様で自分の弱点もいろいろ分かり、上達するために何をすればよいかを教わりました」。吉井さんは「鍛えていただいて、ありがとうございました。シャロー撃ち、九州のゴロタ浜でぜひ実戦してみます」と早くも地元でのチャレンジを目ざされていました。釣果は厳しかったものの、マンツーマン指導で多くのことを吸収され、満足されたご様子のお二人。最後にお礼の言葉をいただき、本州最南端のドリームツアーを終えることができました。

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