徳島県で大型カレイ＆アイナメ

インストラクターの日置淳です。
今回は「おとな釣り俱楽部」取材で、番組のナビゲーターである田中梨乃さんと、徳島県・徳島港でカレイを狙いに行きました。
当日は急激な冷え込みと干潮・満潮の潮位差が小さい潮回りという悪条件。正直、若干の不安を感じましたが、晴天が予想される日の出前から、期待を込めてタックル準備に取り掛かります。

私の使用するロッドは、前回のコラムでもお伝えしました今季絶好調の「プロセレクト425CX－T」を選び、リールは巻き上げ力が強い「パワーエアロスピンパワー」を装着しました。
一方、田中さんには、過去にマダイや大型カレイ、良型キジハタ等、大物魚を多数釣り上げた実績がある「サーフリーダー425CX－T」と「フリーゲンSD35」という女性でも投げ易い軽量コンビのタックルを使用してもらいます。

夜明け直後からエサである「ホンムシ」と「青イソメ」をハリにミックス掛けし、キャストします。仕掛けをゆっくりとサビき、海底のカケアガリと思われる重くなったところで仕掛けを置きます。
田中さんもロッドの投げやすさを利用し、思ったポイントに仕掛けを投入しています。潮に関係なく、夜明け直後は時合いが訪れる事が多いのですが、残念ながらこの日は無反応。時間が経つにつれ、たまに小型のハゼが釣れてくるも、本命からのシグナルはありません。
そろそろ潮が上げにかかる時間帯なのですが、この日は少し遅れているようです。
しばらくして、少し上流向きにキャストしていた田中さんの「サーフリーダー」に激震。すかさず大きくアワセを入れ、巻きに掛かります。
「ガンガンガン」と、大きく首を振っている様子。これはカレイの手応えではありません。これはひょっとして・・・。
オモリが水面に見えた頃、茶色く細長い魚体が姿を現しました。やっぱり・・・。
私が差し出す玉網に収まったのは、40センチクラスの綺麗な大型アイナメでした。
今回のファーストヒットが、まさか大型のアイナメとは・・・。これは幸先が良いようです。
大型魚を手中にし、満面の笑みの田中さんと比べ、若干の焦りを感じる私。しかし、心配ご無用。私の守護神である「プロセレクト」を手に投げ続けます。
この日のスケジュールは、午後の満潮の潮止まりまでの釣り。きっと水温の上昇する午後に時合が来ると信じ、ひたすら新鮮なエサをハリに刺して海底に
変化があるエリアに仕掛けをおきます。

アタリが遠い時、本来であれば、何度も誘いを繰り返し、カレイへアピールするのですが、ポイントであるカケアガリの幅が狭いこの釣り場においては、
必要以上に大きな誘いを掛けず、カレイが潜んでいると思われるエリアから仕掛けを離さないような演出をします。
それが功を奏したのか、午前11時を過ぎた頃、私の「パワーエアロ」のドラグから「ジャッ」というアタリを知らせるシグナルが聞こえました。
ただ、本命のカレイの割にはアタリのトルクが大きくありません。
十分なくらい喰わせの時間を与え、半信半疑で大きくアワセを入れます。すると、「ズシッ」とした、まさしく本命の手応え。
手前には沈み石があるので、潜られないよう、半ば強引に巻き上げます。ここち良い重さを感じながらリーリングしているとオモリが見えてきました。直後、強烈な締め込みが襲います。そこはロッドのパワーを活かし、強引に浮かせにかかると、大きく茶色い魚体が水面に顔を出しました。
その重量感と締め込みの強さから、一瞬、40センチオーバーと思いましたが、魚体にメジャーを当てると、惜しくも40センチには届かず・・・。しかし、肉厚の重量感のある綺麗なマコガレイに、ほっと一息。

ちょうど、潮が少し動き出したタイミングでした。カレイは1匹釣れれば、2匹3匹と釣れ続く事が多いので、期待を込めて新鮮なエサをハリに刺し、同様のポイントにキャストします。
続く大物に期待しますが、この日は思うように潮が動きません。しかし、海底にはカレイがまだ居るはず・・・と、数分おきにキャスト＆誘いを繰り返します。
1時間くらい経過した頃、再び上げ潮が少し動き出しました。正直なもので、ここで2回目のカレイらしきアタリが竿先に出ます。
この日は魚の活性が低いようで、竿先に出るアタリも小さいです。アタリは小さかったですが、カレイと確信し、一呼吸おいて大きくアワセを入れます。と、「ズシッ」とした手応えが伝わります。
今回も先程と同様の重量感で、40センチクラスの大型と予想します。力糸が見えてきた頃から強烈な締め込みを見せますが、今回も強引に浮かせ、田中さんが差し出す玉網に収まったのは、これも40センチには少し足らない30センチ後半。しかし、体高が高く、重量感たっぷりのナイスサイズです。
その後、納竿予定時刻まで粘るものの、本命はこの2匹。2匹とも40センチ近い大型だったので、大満足の釣行になりました。
一方、田中さんは本命には振られたものの、納竿直前に超大型のマダコを釣り上げ、満面の笑みでのストップフィッシングとなりました。
ちなみにこの日は、「フィッシュバッカンEV」で釣れた魚を生かして持ち帰り、新鮮なカレイ＆アイナメを美味しく頂きました。
また、この釣り場は漁業権が設定されていない釣り場の為、田中さんが釣り上げた超大型のマダコは、彼女が持ち帰り美味しく召し上がったそうです。