2021/04/22

コラム

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釣行日            2021年4月10日  (土)
河川                    秋田県生保内川
天候                    曇り
釣果                    ちょっとだけ
仕掛け                天井糸、水中糸:0.1号
                             オモリ:2~3号
                             針:細地袖3号
                             エサ:ヒラタ、キンパク
釣り人                ゼロ

今年の秋田県は近年稀にみる豪雪で、市街地でも2m近くの積雪を記録した地域もあったほど。そんな積雪量でしたので今シーズンの渓流開幕は残雪の中での釣りになるのかと思っていたら、3月の気温が高く推移したのであんなにあった雪がすっかり溶けて無くなってしまいました。おかげでいつもと同じ感じでのシーズンスタートです。 


実は今シーズンすでに2回ほど釣行していたのですが、気温が高く推移していたせいで雪シロが多く、ほとんど釣りになっていませんでした。この日は気温が低かったので、雪シロも少し収まり、ようやくまともに釣りが出来る状況となりました。


まずは今シーズンの状況を把握したかったので、気になる河川を短時間ずつ竿を出して見て回ります。2河川ほど見て回ったところ、どちらも思いのほか水温が低く、魚も痩せています。納得のいくサイズも出ず、川の中はまだ冬のようでした。この日最後に様子を見に行ったのが、秋田県仙北市を流れる生保内川です。

この河川は数はあまり出ませんが、サイズがいいので、シーズン中必ず何度か竿を出します。しかしシーズン初期は釣りにならないくらい、雪シロが出ていることが多く、あまりいい思いをしたことがありません。この日は低い気温のおかげで平水に近いくらいまで水位が下がっていました。だからといって釣れる保証は無いのですが…。

こんな場所からスタートして釣り上がりますが、案の定アタリはありません。低い気温で雪シロは出ていませんが、そのせいで水温も上がっていません。この時期に限りませんが、やはり釣りは思い通りにいかないですね。だからこそまた面白いのですが。

アタリが無いまま釣り上がり、ついにいつも釣り止めとする堰堤まで来てしまいました。ここは外したことのないポイントなのですが、今日の状況では少し不安が残ります。複雑な流れに乗せてエサをポイントに送り込むと、ようやくこの河川で初のアタリとともに1匹目です。

25cmほどのイワナですが太っていてコンデションは悪くありません。同じ場所で同サイズのイワナを一匹追加しますが、もう後が続きません。低い水温のせいで魚がじっとして動かないのか、どうやら魚がいるところに正確にエサを送り込まないと口を使ってくれないようです。
立ち位置を変え、別の流れにエサを送り込むと小さなアタリが出ますが、喰い込みません。何度もしつこくその流れにエサを乗せますが、なかなかアタリを出すことすら出来ません。やはり自分から動いてまでエサを捕食しているような感じではなく、目の前にエサが来た時だけ捕食しているようです。
アタリの感じからしてサイズは小さそうなのですが、アタリが出た魚は必ず釣りたい性分なので、そのままやり続けます。何投したかわかりませんが、3回目のアタリでようやく喰い込ませることが出来ました。掛けてみると思いのほか引きが強いので慎重にやり取りを行います。数分の攻防の末、ようやくタモに収まったのは今シーズン初となる尺ヤマメでした。

精悍な顔つきのかっこいいヤマメに少し見とれてから優しくリリース。短時間の釣行でしたが、幸先の良いスタートを切ることが出来ました。今年はどんな魚と出会えるのか今後も楽しみです。

プロフィール

ゼロ

シマノ 渓流・鮎フィールドテスター
秋田県を中心にシーズンに応じて、渓流・鮎・ワカサギといった淡水からアジング・メバリングと海の釣りまで、幅広く釣りを楽しむ。特に渓流釣りにおいてはベテランも舌を巻くドリフト技術を駆使し、釣り大会での入賞実績も多数。

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