2023/03/24
コラム
ビーストマスターMD6000×高橋哲也~実釣解説~
その絶対使命は巨大魚を獲るため。シンプルかつ極上の命題を確実なものとするために進化したのが、ビーストマスターMD6000。実用巻上持久力38kg、ドラグ力43kgなど、シマノ史上最強の電動リールの性能を、人気コンテンツ『船釣りの作法』でもおなじみの磯釣りレジェンド、高橋哲也が石垣島の泳がせ釣りで実釣解説。
「上がる」を確実にするパワーとスピード
「(魚は)デカけりゃデカい方がいい」。高橋さんが狙うのは、大型カンパチ、キハダマグロにカジキマグロ、100kgを超えるハタなどの巨大魚だ。「掛かるまでは意外と簡単ですけども、掛かってから上がるか上がらないかというのは、魚のサイズが大きくなればなるほど、また海底形状がでこぼこして険しくなればなるほど確率が下がるんですよ」。そんなターゲットを獲るためのリールに必要不可欠な要素は、パワーとスピード。ただしそれは常時のMAXではなく、必要に応じて適切に可変できることがさらに重要になる。
大型化されたNEW GIGA-MAX MOTOR
「重量感はあるんだけど、どんどんリールが巻き上げてくれる」。ファイトのたびに頼もしくうねりを上げる姿はまさにビースト(野獣)だ。「魚のサイズとかドラグ調整が前の調整とは全然違います」。従来比2.5倍(19ビーストマスター6000との比較)のトルク、最大巻き上げ速度は170m/分と、文字通りパワーアップ。動力におけるパワーとスピードという相反する要素を高レベルで同時に封じ込めたのが、新たに導入されたNEW GIGA-MAX MOTOR。「圧倒的なパワーとスピードを兼ね備えています」。
適切な調整で確実に獲ることを意識する
NEW GIGA-MAX MOTOR
とのコンビネーションでパワーとスピードの共存を成立させているのがMAX43kgのドラグ性能。回収スピードで巻いているような感覚と高橋さんは表現するが、魚のサイズや状態によって、そのスピードとドラグを調整していくことで、キャッチの確率が上がっていく。「大事なことは速く上げることじゃない。(リールの)力がものすごい強いですし、スピードも速いんですけど、確実に釣り上げてください」。
電動リールの到達点
電動だけではなく手巻きもしやすいロングハンドルなど、掛けてから獲り込むまで、手厚いフォローがなされているのも特徴のひとつ。遊泳力の高いバショウカジキとのロングファイトでもその性能を遺憾なく発揮して捕獲へと導いた。「電動丸からずっと使ってきましたけど、このビーストマスターMD6000、ここにたどり着いたのはもう頂点にあると思います」。釣れるか釣れないか分からないからこそ、釣れる可能性があればひたすらに釣りをするべき。高橋さんのフィッシング理論が具現化された、ひとつの到達点といえるツールだろう。
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