2024/03/04
コラム
【バックナンバー 07】春の庄内、感度は冷水を制す。
【TROUT MEETING】では過去の記事をバックナンバーとして公開しています。今回は「【バックナンバー 07】春の庄内、感度は冷水を制す。」の記事をご紹介。当時のスタッフが、まだまだ厳しい寒さが残る春の渓流で釣行した様子をご覧ください。
季節は春だが水の中はまだ冬。
「今年は雪シロがまだ入っていて、田植えも遅れています。」
テスト中、地元モニターの安藤氏から聞いていたのだが、実際川に浸かるとこれ程まで
冷たいとは思いもしなかった。
グリップを水に浸してコルクを馴染ませるにも、切れる様な冷水が手を強烈に刺激する。
勿論、魚の反応は鈍い。
足元まで追う魚は居るのが、明らかにスピードが遅く「刀雅50S」を少しゆっくり目に泳がせても、
その差がなかなか詰まらない。
こんな時、私は沈めるよりもあえてルアーを浮かせてみる。
ルアーはアピールが強い「刀雅50F」のロイヤルグリーンに結び直し、流心脇を狙ってキャスト。
ラインスラッグは攻める距離をロスしてしまうから、力を込めてこのルアーが得意な一直線の
ライナーキャストを意識する。
着水する寸前からティップは上げて、1~2cmの細かなトゥイッチを素早く加える。
流れと浮力を活かした細かく弱めのヒラ打ちを演出する。リールは糸ふけを巻き取るだけ。
あえてルアーを浮かせるイメージで操る。
こんな時はロッドの繊細さと感度が最も重要である。
素早く飛び出し、ルアーに触れるか触れないかのチェイスをするヤマメを敏感に感知し、
体を反応させる必要があるからだ。
チタンIPコートという、軽量ブランクの敵となる、重たい塗料層を省いた極薄の
チタン層コーティングの軽さが威力を遺憾なく発揮するシチュエーションでも有る。
軽く・強いブランクが感度に与えてくれた恩恵は絶大だ。
ヤマメが一直線にアタックした瞬間、「コーンッ!」という金属的な振動で手元に伝わった。
タックル&装備
ロッド : カーディフ ストリームリミテッド 52UL
リール : ステラ C2000HGS
ライン : パワープロ 0.8号
リーダー : セフィア ミラクルループ8 1.5号
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