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2024/01/18

コラム

小粒ヘビーな新機軸、ボトムスペック。リフレインシリーズに新たなアイテム。(Vol.1)

小粒ヘビーな新機軸、ボトムスペック。リフレインシリーズに新たなアイテム。(Vol.1)

全国のトラウティストの皆さま、こんにちは。
シマノ トラウトルアー企画 Y です。
今回は24年上期に新しくリリースされる 「リフレイン 45XS BOTTOM Spec 」についてです。

カーディフのとっておき。リフレイン45XS BOTTOM Spec が生まれるまで。

ボトムスペック??むむっと興味をそそられた方もいるかもしれませんね。

リフレイン45XS誕生までのストーリーを3回に分けて、包み隠さず皆さまにお伝えできたらと思います。
第1回目は、そのコンセプトについてです。

小粒でヘビー、でも軽やかに舞う。

それがこのルアーの最大の特徴です。
「小さいシルエットで、深いところも遠いところも攻略できるハイレスポンスミノー」です。


渓流トラウトミノーイングに向き合い続けて、ずっと欲しかったミノーがついにできました・・・!
今すぐにでも川に行きたい思いをこらえながら、本記事を作成しています…。


いちばん重要なのは「小さいシルエット」という点です。
これまで、沈めたいとき、遠くに投げたいときは重いモノ=大きなモノとなりがちでした。
一方で、サイズにシビアな魚ももちろん存在します。
そこで、小さくても沈められて、遠投できる重さのミノーを作ろう、と思ったわけです。

だったらスプーンやマイクロジグ、メタルバイブで良いのでは?と思うかもしれません。
でもミノーにしかない魅力を深堀りしたいという思いで、カーディフはミノーにこだわってます。

また、かくいう私が、「ミノーイング」に魅せられてしまっている、
というのがミノーにこだわる一番大きな理由かもしれません。

沈めた先で、遠投した先で、穂先のトゥイッチに応じてレスポンシブにアピールしてくれる。
ダウンストリームに乗って、一定レンジを泳がせられる。
そんなミノーを目指して、しっかり作ったカーディフの「とっておき」です。

求めた条件は、針の穴を通すようなスペック。

このルアー、最終的なスペックは45mm 6.2g という、超小粒ヘビーなスペックになりました。
ただ、これは単純な結果の話です。
なぜ45mmか、なぜ6.2gか、そういった話は次回にしっかり開発チームと深堀りますね。

まず私が開発チームに提示した条件は以下の通りです。
① ハイレスポンスであること
② 50mm以下であること
③ にもかかわらず、ボトムに到達できる重量があること

すごく普通に書いてしまいましたが、正直難しいです。

そうです、設計上のトレードオフのオンパレードなんですよね。
たとえばレスポンスよくしたいのに、重くしなければならない、とか。
重くしたい(ウェイトを積みたい)のに、ボディレングスは小さい、とか。

ルアーを作るとき、目的の動きがあるとして、そこに行き着くまでの方法というのは、いくつかあると思います。
リップ(形状や角度)なのか、ウェイト位置なのか、アイの位置なのか…
ただ、今回に関しては、針の穴を通すような、そんな緻密なバランスを成立させないと、
上記のスペックは満たせないな、と考えていました。

でも、昨今の飽和しきったトラウトミノーの中で、どうせ作るなら「リーサルウェポン」になりうるものを!
そんなトラウトチームの熱き思いで実現まで、なんとかこぎ着けました。

結果、想定通り(以上?)の難しさであったわけですが…(苦笑)
その辺も次回は赤裸々にお伝えしますね。

45XSが活躍できる、3つのシチュエーション。

ところで、小粒ヘビーなニュータイプですが、どんな時に使えばよいのでしょう。
私のおすすめシチュエーションは以下の3つです。

① 源流域で、滝壺や深場を攻略したいとき。
普段は45mm以下で3.5g以下、そんなルアーが使いやすいのが源流域かなと思います。
でも不意に訪れる大場所や、ゴルジュの滝壺…そんな所にこそ、源流のヌシがいるのではないか。
そう心おどらせる人も少なくないはず。そんな時に試して欲しいです。
しっかり沈めた先で、レスポンス良く動くので、引きしろが少ない滝壺でも魚にアピールします。
また、サイズは45mmのシルエットなので、源流でも違和感ありません。

源流域で、滝壺や深場を攻略したいとき。
源流域で、滝壺や深場を攻略したいとき。

② 渓流域で50HSの一枚下のレンジをトレースしたいとき。
リフレイン50HSがちょうどいいような渓流域でも、いつもより水量が多かったり、
押しが強すぎてレンジを攻められないとき。
また、淵の攻略などにおすすめです。
また、激戦区などでは特にレンジにシビアです。一定のレンジから出てこないこともしばしば。
50HSとの使い分けで、無理なカウントダウンをせずとも半自動的にレンジを刻めるので、
居そうなのに…というときに諦めずにルアーチェンジ!です。
しっかり浮力を残した設計なので、トゥイッチごとの間で沈みすぎてレンジキープができない!
ということはありません。
50HSと同じように、シェイクだってできちゃいますから。

渓流域で50HSの一枚下のレンジをトレースしたいとき。
渓流域で50HSの一枚下のレンジをトレースしたいとき。

③ 中流域(渓本流)で、60mmだと対象魚に対して大きすぎるけど、50mmでは遠投が効かないとき。
これって結構ありませんか?
北海道とかでしたら、迷わず60、70mm投げちゃうかもしれませんけど、
本州であれば川規模=魚の大きさ、とは限りませんよね。レギュラーサイズがストックされている場所だってたくさんあります。
でも川が大きいから、ルアーも大きくしてしまっていませんか。
それで釣れる魚がいると同時に、ルアーのサイズダウンも、違う魚を引き出すコツです。
45XSであれば、それができてしまいます。
想像してください、45mmで6.2g… 6ft台のトラウトロッドで遠投する爽快感を。
遠投した先で、レスポンス良く泳いでくれるミノーです。
中流攻略に、1つ忍ばせてみてほしいです。

中流域(渓本流)で、60mmだと対象魚に対して大きすぎるけど、50mmでは遠投が効かないとき。
中流域(渓本流)で、60mmだと対象魚に対して大きすぎるけど、50mmでは遠投が効かないとき。

23年リリースしたリフレイン50HSですが、シングルフック標準搭載のミノーです。初めからシングルで設計されているので、
シングル派の人がフックを換装するときにアクションやバランスを考慮する必要が無いように作っています。
今回の45XSも同様で、初めからシングルフック#10が搭載されています。(オーナーばりさんのS-55M #10)

「10番じゃ小さすぎる!」という方、申し訳ございません…。ですが、
45mmというサイズは#8だとギリギリ絡んでしまいます。動きのバランスが良いので、滅多に絡まないのですが…。
シマノというメーカーとして、「物理的に絡む可能性のある仕様を標準にしたくなかった」という思いがありました。

ただ、もちろん中流や、北海道のような渓流域で50UPを釣る、そんなシチュエーションも見越しておりますので、#8を前後につけたり、リア#6太軸一本仕様、などでも動きは破綻いたしません。
実際に、シマノトラウトモニター 佐藤文紀氏も70UPのアメマスをリア太軸一本仕様で攻略しております◎

実際に、シマノトラウトモニター 佐藤文紀氏も70UPのアメマスをリア太軸一本仕様で攻略しております◎

カーディフのこだわりはまだまだ続く。

とっておき、そう称したこのミノーですが、こだわった点はまだまだ、まだまだあります!
色やアルミ仕様の話、もっと細かい設計の話など。
このミノーの構成要素全てに理由がある、そのように作っています。
次回は、設計的なスーパーマニアックな話、造形的にこだわった点などを皆さまにお伝えできたらと思いますので、今しばらくお待ちくださいませ。

またフィッシングショーでも展示しておりますので、リフレインシリーズやそれに限らず、トラウト関係のことであればなんでも聞きに来てくださいね!

ではまた次回のトラウトミーティングでお会いしましょう。

(ルアー企画担当:Y)

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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カーディフ リフレイン 45XS BOTTOM Spec
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カーディフ リフレイン 45XS BOTTOM Spec

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