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2022/05/26

コラム

渓流彷徨い日記 石垣先生によるテンカラ教室その2

釣行日   2022年5月19日(木)~20日(金)
場所    岐阜県 荘川水漁協管内 一色川
天候    曇り
釣果    ヤマメ、イワナ
使用ロッド  渓流TENKARA
仕掛け   レベルライン 3.5号(オレンジ)、リーダー フロロ1.5号、自作毛鉤いろいろ
釣り人   ちぬ

2日目の朝、朝食前の2時間ほど、まずは基本的な動作の講習からスタートです。

どんな場所に魚がいて、どこに毛鉤を打ち込んで…の説明に続いてデモンストレーション。
毛鉤がポイントに刺さるように飛んでいく石垣先生のキャストに、毛鉤がフワっと落ちるのを予想していたメンバーには、驚きだったようです。
でシュッとポイントに刺さった毛鉤にヤマメが喰って、さらに驚き。

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仕掛けの伸ばし方、ラインの接続方法に続いて、竿の持ち方、振り方の説明のあと、実際に毛鉤を振り込みますが、やはり初めのうちは上手くいかず参加者は苦戦。すぐ上手くなる人、そうでない人。その違いは、センスがある・ない、もありますが、人の話をちゃんと聞かないのもあるんでしょうね…
キャスティングでの注意点としては、

● 後方への振り上げは12時の位置で止める
● 前方への振り込みは10時の位置で止める
● 力を入れずに、竿のしなりを利用

になると思います。初めのうちは、12時で止めてるつもりでも1時になってたり、10時のつもりが9時になっているものですので、前方への振り込みは目で見えるので何とかなりますが、後方への振り上げは11時くらいのつもりでやると、実際は12時くらいまで竿を振っていて、ちょうどいいかもしれません。
一連の動きを練習したところで、二名を先生が、残りを私がサポートする形での実釣スタートです。小一時間ほどかけて、実際に釣り上がりながらキャストを練習。
ここで朝食休憩、宿に戻ります。
朝食を取りながら、この後の流れ、注意点などを共有し、再び川へ向かいます。

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幸先よく、イワナが掛かっています。が、ポツポツとでも掛かってくれると良いのですが、さすがに人気河川、朝から誰かしら入った後での釣り、そう簡単には反応してくれません。辛抱の釣りが続きます。
彼らの下流から様子を見ながらついていきますが、とにかくペースが遅い。エサ釣りの時よりも遅いくらい。同じ場所で粘り過ぎますね。慣れてくれば、じっくり粘るべきポイントでは時間を掛ければ良いのですが、今は喰い気のある魚だけを狙って、分かりやすいポイントだけを打ち、とにかく自分にとってのサラ場(まだ仕掛けを入れていないポイント)を次々打っていくのが正解、と考えて、ちょこっと竿を出しながら彼らの先を少しだけ足早に釣り上がり、こんな感じのペースで釣り上がっていきましょう、とアドバイス。エサ釣りでもそうなんですが、一か所で粘り過ぎてペースが遅いのは、慣れていない人にありがちなのです。エサもテンカラも、基本的には一投目に集中、あとの数投はオマケくらいの意識で、ポイントとなる流れの筋を流してしまえば、上流へ少し移動しての繰り返しです。
再び彼らの下流から様子を見つつ、ちょっと彼らが移動した後で竿を振って…

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イワナちゃん。毛鉤はテキトーに巻いた毛鉤。毛は水に濡れて閉じちゃってますが、こんなテキトーでも釣れます。
ランチタイムを挟んで午後の部。一色川最下流部に入り、もう一度メンバー交代。ここからは私も竿を振る時間を増やします。

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護岸の上から手前を流して、かわいいヤマメ。この水量なら、スルーしてしまうような流れですね。ここぞってポイントでは反応がなく、一見、ポイントらしくないけどよく見たらポイントになっているような場所で何尾か…をバラシ。
こちらのメンバーも漏れなく、ペースが遅い。3人ならもっと早く釣り上がろう!ってことで、一旦、先行してしまいます。

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藤も綺麗に咲いて、テンカラには絶好のシーズンなんですが、釣り人が多い川なので、初めての参加者には難しい状況です。
時間も迫って、最後の場所移動。キャンプ場前まで上がってきました。朝一の説明の時間で説明し忘れていたテクニックとして、長い距離の流し方、誘い、流れがない場所での対応など実演を交えながら説明。説明している最中にドン!と当たって、一同、どよめき。

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これが本日最後なので、私は単独でちょこっと楽しませてもらいました。

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すぐにイワナがきました。自己融着テープを巻いただけの毛鉤です。毛はないですが…
何となくクロカワ虫に見えなくもない。

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続いてヤマメ、赤の根巻き糸をベースに、毛バタキ(ホームセンターのカー用品コーナーで五百円くらい?で売られている)からむしった羽根、渓流で使う黄色の目印用の毛糸で巻いたもの。ほんとにテキトーです。同じ色ばかりだと、作っていて飽きてくるので、気分転換で赤と黄色。この色が利く!とかは頭の中にありません。
同じポイントでもう一つヤマメ。

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連続する段々瀬から続く開きです。
さらに釣り上がります。

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この日、一番良いサイズ。人が多い中、よく出てくれました。
もうちょっと釣り上がったところで、次の入渓ポイント。恐らく、他のメンバーはここから入ったと予想し、もう20~30分は竿を振れる時間が残ってますが、ここで終了としました。

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今回の参加者一同、有意義な一日を過ごせたとの感想でした。
テンカラをやってみたいけど…と、その一歩を踏み出せずにいあるあなた、まずはテキトーに毛鉤を巻いて、やってみてください。
テンカラは奥は深い釣りですが、始めるためのハードルは低く、間口の広い釣りでもあります。ぜひ!

プロフィール

ちぬ

渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。

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